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天パ令嬢と変態公爵の結婚記。  作者: あんでん
9/24

9.え、鼻血?




顔合わせのはじめは、基本的にお父様やお母様が公爵と話をしており、婚約の書類や結納品や結納金の話などが主だった。


正直私は何にもわからなかっので、邪魔にならないよう静かにしていた。


そんな私を気遣ってくれたのか、お母様が「はじめて会うんですもの、2人きりでお話した方がよくってよ」と言い、お父様とお兄様を連れて出て行ってしまった。


残されたのは私と公爵とその従者のみ。


公爵が私の方を見た後、従者の方を見てスッと手をあげる。退席しろ、という意味だ。従者は直ぐにお辞儀をして部屋から出て行く。


え、ほんとに2人きりにしちゃうの?


「「………」」


2人の間に沈黙が続く。そりゃ、急に2人きりにされたら驚くわ。


あ、でもなんで私と婚約しようと思ったのか、今なら聞けるかもしれない!


そう思って公爵様の方をジッと見る。

あれ?公爵様、表情筋どこいった?さっきからピクリとも動かない公爵。


私は思い切って話を切り出してみる。


「あ、あの!マルティス公爵様…」


「ブハッッッ」ブシュウゥウゥゥゥウ


「え?」


いやいや、え?何事??


私の目の前の公爵様が、一瞬で真っ赤に染まった。


これって、鼻血?


なんで公爵様が鼻血出してんの?


ハテナだらけになる。とりあえず公爵様の鼻血を止めないと。

私は立ち上がり近くにあったタオルを公爵様に渡す。


「あの、公爵様。大丈夫でしょうか?」


横から公爵様の顔を覗き込むと公爵様と目が合う。


「う、グハッッッ」


「こ、公爵様!?!?」


次はソファに倒れ込む。


え、まじでなに。今私らコントしてるんだっけ?


そう錯覚してしまいそうなほど、公爵の動きが読めない。てか意味わからん。


「と、とりあえず、落ち着いたら声をかけてくださいませ。」


私はそう言うと向かいの長いソファに座りなおした。


いや、なんで鼻血?









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