18.デートは続くよ
公爵のエスコートを受け乗り込んだ馬車は、王都の貴族街にある街に向かう。
貴族街の街は高級レストランや高級宝石店、高級被服店など、どれも高級な店ばかりだ。
街を歩く人々も、もちろん綺麗なドレスで着飾った貴族ばかり。
私が窓から外をボーッと眺めていると、自分にすごい視線が向けられているのがわかる。
その視線おおくっていたのはもちろん公爵。
「エリアナ嬢、髪飾り、付けてきてくれたんですね。よく似合っています、素敵です。」
うっとりした顔で髪飾りを褒める公爵。
いや、かっこ良すぎな。
私はなんだか恥ずかしくなって、「ありがとうございます」と言ってそっぽを向いてしまった。
私と公爵を乗せた馬車は、その中でも一際豪華な外装の店の前で止まった。高級レストランだ。
「さあ、お手をどうぞ、エリアナ嬢。」
公爵は先に降りて、私に手を伸ばす。
何回も掴んでやるのはしゃくだが、街の人の目もあるし、仕方なく手を取って降りる。
公爵の少し後ろをついて行きながらレストランに入ると、そこはほぼお城だった。
こんなに豪華なレストラン、初めてきたかもしれない。
全席個室なようで、私達は二階の1番豪華な部屋に案内される。
公爵が腰かけたので、私も向かいの席に座る。
「公爵様、こんなにいいレストランに連れてきてくださってありがとうございます」
「貴女が望むならならどこへだって連れて行きますよ」
キラーン、と効果音が付きそうな程キラキラ笑顔で言われても困るが…
とりあえず笑顔で返しておく。
少しして豪華なコース料理が運ばれてきた。
…うん、美味しい。
ついつい食事にばかり手が伸びてしまい、公爵の事を忘れてしまいそうになるほど。
そういえば、今度の第二王子の誕生パーティの話しなきゃ。
「公爵様、今度第二王子様の誕生パーティがあるとお聞きしたのですが」
私の問いかけに、公爵は手に持っていたナイフとフォークを置く。
「その通りです。今日はその話もしようと思ってお誘いしました。」
まあそうだろうなと思い私もナイフとフォークを置く。
「第二王子の誕生パーティでは私にエスコートさせてくれませんか?そこで、婚約も発表したいと思っています」
公爵は少し自信なさげに眉毛を下げながら言う。なんか子犬みたい。
「ええ、それで大丈夫ですよ。エスコート、よろしくお願いしますね。」
私が笑顔を付けてそう言うと、公爵の表情は見る見るうちに明るくなりキラキライケメンに戻った。
「よかった!では、食事の後、是非パーティに着ていくドレスを贈らせてくれませんか?」
へ、ドレス?
そういえば誕生パーティのドレスどうしようかなって思ってたところだった!
けど、貰ってばっかりで申し訳ないよな…
あれ?私なんか忘れてる気がするんだが?
なんだっけ?
まいっか。
私は思い出すのを放棄してドレスの件を有り難く受け入れたのだった。




