17.公爵様との初めてのデート
ついにデートですよーー!
初の顔合わせから早2週間、公爵との約束の日が来てしまった。こういうのをデートと言うのだろうか。殿方との外出と考えるととても緊張するが、あの変態…いやいや公爵と出かけると考えると割と悪寒がする。
だが、どうやら公爵も忙しいようで、「長い時間一緒に居られない事を悔やみます」と手紙に書いてあった。私としては願ったり叶ったりだが。
さて、出かける準備をしないと。
公爵は王都の街に行くと手紙に書いてたから、動きやすい格好がいいよね。
変態…いやいや公爵の為にドレス選ぶのはしゃくだけど、お洒落するのは好きだから割と楽しい。
私は今日も元気にウネる天パを揺らしながらドレスを選ぶ。
私がせかせかと準備をしているとマーサが手伝いに部屋に入ってきた。
そして私が手に持っているものを見るなり、ニヤッとした顔になる。
「あらあお嬢様、また今日も付けていくんですか?お気に入りのようですね」
マーサにそう言われて、自分の手に持っているものを見る。それは公爵から贈られたピンクの薔薇の髪飾り。
………
「デザインは気に入ってる!」
私はそう言うとドレス選びに戻る。
「あんなに公爵様の事は悪く言っていたのに」
マーサは更ににやにやして私に言う。
いやいや、物に罪はないでしょ!
そんなこんなでようやく私の支度が終わった。
今日は黄色いとピンクの混ざったボリュームの少ないドレスに、ピンクリボンのついた黄色いベレー帽に公爵からの髪飾りを付けて完璧。
公爵の為にお洒落する必要は無いけど、せっかく街に行くなら可愛くしないとだしね!
どうやら公爵が迎えにきたようで、玄関ホールまで行く。
そこには前回同様キラキラと効果音が聞こえてきそうなほどの輝きを纏ったイケメン公爵。イケメン過ぎてもはや凶器だ。あれが変態だなんて世も末だ…
公爵も前回よりは動きやすい格好で来ており、シャツにベストとパンツスタイルでほんとにかっこいい。けど変態なんだよね…
公爵が私に気付き顔を緩ませ笑顔になる。
「エリアナ令嬢、2週間ぶりですね。会えて嬉しいです。今日もまた一段と美しい、さあ行きましょうか。」
キラキラ王子様スマイルを振りまきながら公爵が話す。
うう、イケメンすぎて目が潰れる…
「マルティス公爵様、お久しぶりでございます。ええ、そうしましょう」
「それでは、貴女のエスコートをさせて頂く栄光を私にくださいますか?」
手を差し出しながら許可を求める公爵。
前回私が勝手に触るなと言ったから許可を取ってきたのだろう。
本当は気が引けるが、親がいる手前断るわけにもいかない。
仕方なく作り笑いをして公爵の手に手を重ねる。
「お願いします」




