12.公爵からの贈り物
公爵との顔合わせが終わり、公爵を見送る。
帰り際、公爵が「時間ができたら会いにきます。また手紙で連絡しますね」と言い残していった。
暫く会わなくてもいいほど濃厚だったんだけどな…
そしてその日の夜、お父様から書斎に呼ばれる。
「公爵様とは1年の婚約期間を設けてある。その間にお互いのことを知り、仲を深めて行きなさい。何もなければ、半年後からは公爵邸に住むことになるだろう。」
「…うん、わかってる」
あの変態と半年後には住まないといけないのか…なんと憂鬱な
とりあえず、3人に手紙だそう。
3人とはもちろん、私の親友達である。
3日後にでもお茶会に誘おうかな。
そして翌日。
「お嬢様、お嬢様宛に手紙と贈り物が届いてますよ」
「え?3人には昨日手紙を出したから今日届くはずないし…誰から?」
「公爵様からです」
⭐︎KO⭐︎U⭐︎SHA⭐︎KU⭐︎
昨日の今日でもう手紙と贈り物?
ちょっと早すぎない?
マーサの手から豪華な便箋の手紙と、小ぶりな豪華な箱に入った贈り物を渡される。
まずは手紙から。
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新愛なる我が婚約者様
婚約をしてくれたこと、本当に感謝しています。
その美しい声で名を呼ばれ、その美しい瞳に私がうつしてくれたことが嬉しくて、つい取り乱してしまった事、謝罪をしたいのです。
お詫びということではないが、どうか贈り物を受け取ってください。
我が領地で取れる宝石から作った髪飾りです。
是非身に付けてくれると嬉しいです。
それと、次の会う日取りについてですが、
貴女の都合が合えば2週間後に会えればと思います。いい返事を待っています。
美しい貴女の婚約者より愛を込めて
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私は黙ったまま贈り物の箱を開ける。
そこには沢山の宝石が散りばめられた、とっても綺麗なピンク色の薔薇の形をした髪飾りが入っていた。
それを箱から取り出して鏡の前に行き、自分の頭に当ててみる。
なるほど、センスは申し分ない。
「……返事書くか」




