11.令嬢の制裁
「ちょ、まじで離れないと婚約しませんからね!?」
離れない公爵に対して、婚約をだしに使い離れるよう求める。
私が凄い剣幕で公爵にそう言うもんだから、公爵はイケメンなその顔を盛大に歪め、握る手の力をさらに強める。
「嫌だ!それだけは!どうか婚約してください…!」
「だから離したらするって言ってんでしょうがー!!」
…………………
ようやく公爵から解放された私は改めてソファに座り直す。
「公爵様もいつまでも床にいないでソファに座ってください。」
私は公爵の方を見て向かいのソファを指差しながら言う。
公爵は頷き向かいのソファに座った。
ふう、これでようやく話ができる。
「公爵様、さっきの行動はなんですか?」
私が少し苛立った様子で公爵に問いかける。
公爵もそれが伝わったのか、まるで叱られてる子犬のように小さくなる。
「溢れる気持ちを抑えきれなかったんです、許してください!」
うっ
イケメンの顔でそんなこと言われると許してしまいそうになる…
しかし!ここで簡単に許してはいけない!
「失礼ですが、なぜ私との婚約を望まれているのですか?公爵様からすれば、私との婚姻にメリットは無いでしょうに」
少し冷めてしまった紅茶を一口のみ、公爵に問う。
それを聞いた公爵は、それはそれはイケメンな笑顔になる。
「もちろん、貴女に一目惚れをしたからです。それ以外の理由なんてありません。」
キラキラキラキラ〜
……
みんなには聞こえただろうか。公爵の笑顔から出る効果音が。
というか、一目惚れ!?え、この史上最強の天然パーマに!?
この人…感性がおかしいのか?
いや、ここで狼狽てはいけない。
少しでも私にとって有利な婚姻にしないと、あんな変態となんて命がいくつあっても足りない。
「それは有難い事です。でも、毎回あの様に鼻血を出したり倒れられては、公爵様のお体に触りますので婚約をしたくても出来ませんわ」
=変態とは婚約したくない!
これが伝わるといいのだが。
公爵は私の言葉を聞くととても悲しそうな表情をする。
「それは困ります!」
………
「では、私に許可なく触れないでください!!!!!」




