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3:幼なじみと登校

(この話で初めて登場する人物) 「米倉 佐樹 (よねくらさき)」 佑樹の幼なじみで、活発で明るい性格の女の子。名前が佑樹と対象的なので兄妹に間違われることがあるが、これは単なる偶然である。 部活は陸上部に所属。県内で1、2位を争そうほどの長距離の選手である。

「おっはよ!佑樹!」


「おはよ、佐樹。」


「さぁ、がっこ行くよ!」


この子は僕の幼なじみの

米倉(よねくら)佐樹」。


僕らの家の向かいに住んでいる。


小さい頃からよく一緒に遊んだりしていたが、今は一緒に登校する仲だ。(学校でも一緒にいることが多いが)



「よし、行くか。」


「今日も学校まで競争ね」


「ええっ!?また!?」


「うん、また」


「ええー…もう佐樹の勝ちでいいよ―」



「いやいや、佑樹は日頃運動不足だからこういう時にやっとかないと」


僕たちの村の中学校は山のなかにあるので、山道を自転車で登って行かなければならない。


そこを全速力なんて………


「朝から体力使い果たしてしまうじゃないか!」


「問答無用!負けたら今日の給食のデザートわたしのだからね!」


………え!?

今日の給食のデザート………!?



「僕の好物、桜もちじゃないかぁぁぁぁぁ!!」


猛ダッシュ。



「うそっ!?速っ!!」



「ぬおぉぉぉぉぉぉ!!」


……僕はロードレーサーも顔負けのスピードで佐樹をぶっちぎり、見事桜もちを死守したのだった(そして燃え尽きた)。



〜2分後〜


佐樹がゴール。



「はぁ、はぁ………佑樹がこんなに速かったなんて……はぁ、……今まで負けたことなんか、なかったのに………」


「食べ物のちからだね」



「なるほど。よく覚えておくわ。…………ふぅ。悔しいけど、わたしの負けだから今日のデザートあげる。……それにしても疲れた…」



「いや、僕は自分の分がありさえすればいいから、別にいいよ。……そのかわり、その、もう競争すんの止めないか?」


……疲れるから。ホントしゃれなんないから。


「うん、もうしないわ……」




〜教室(誰もいない)〜


ここは2の1教室。……といっても人数が少ないので1クラスしかないが。



「それにしても早く着き過ぎた……」



今は7時40分。

いつもは30分かかるところ10分で着いてしまったので朝学活までかなりの時間がある。



「……ヒマだね」



「……ヒマね。」



「誰もいないしね」



「……2人っきりよね」



……だからどうした。



「そうだ。こんな時は図書室にでも行って時間をつぶそう」


「そうしよっか」



〜図書室にて〜


「久しぶりだな―、ここきたの」

「わたしなんか夏休みの読書感想文かくための本借りにきた以来だわ」



「僕は冬休み前に料理の本を借りた以来だ」



「えっ、佑樹そんなの借りてたの?」



「うん。……ああ、これこれ。結構参考になったから冬休みでだいぶ料理のレパートリーがふえたよ。」



「さすがね………佑樹は将来いいお嫁さんになれるよ」



…どっかの誰かさんと同じこと言ったよ!?



「あ、…ありがとう」

そしてまた

「ありがとう」とか言っちゃったよ僕!?つっこめよ!!



「………あ、見て見て佑樹、ギネスブックだって」



……その後、朝学活までギネスブックの写真やら記録やらを見て時間をつぶしたのだった。

1話に一気に新しい登場人物を出すとごっちゃになるので、ひとりずつにしました。 そしてまだ授業が始まりません。…ちょっとゆっくりしすぎかも!?

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