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第7話 化け物?妖怪?オカマちゃん!

本来オーガの角や皮は素材として使えるらしいが、僕が忍術で殺したオーガ達は大半が消し炭になっていて使い物にならなかった。

ただデュランダルの風圧だけで殺したオーガの王と残党達からはかなりの素材が取れるみたいだった。


冒険者ギルドや街の人達総動員で素材を集めまくっていた。

僕がおかしいのか、異世界から来たからなのか皆んなとのテンションの差が激しい。


「おえ・・皆んな何で人型の化け物から皮膚や角を剥ぎ取れるんだよ、それに・・」


僕はちらりとその方向を見ると、女性達がオーガの玉を嬉々としてちぎり取っている。

オーガの玉はどうやら美容効果が抜群らしい。


「股間にナイフを突き立てられる光景見ちゃうと、金玉が縮み上がるよ・・」


内股で僕がガクガク震えていると


「あらん?貴方震えているわよ?素材の剥ぎ取りはした事が無いのか知らん?」


急に肩を抱かれる。

すると金木犀のようないい匂いがした。

僕は振り返り驚愕する




「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!」




そこにはマッスルボディで顎が割れた身長2m位、スカートを履き顔面には厚手の化粧で装甲を解こした化け物がいた。


「ちょっと何よ~!耳元で大きな声出さないの!めっ!」


オカマの胸板に抱き寄せられる


「ムガッうがああああ!」


僕は必死で暴れるが、オーガの様な逞しい二本の腕は外れない。微妙に汗ばんでいて不快度数MAXだ


「貴様!神を離せ!」


「神!今助けますぞ!」


「みんなー!集まれー!神のピンチだ!」


村人達が大騒ぎしながら集まってくる。


「ちょっと~いやだわ。乙女に武器を向けないのん。ほら離したわよん!んもー」


離す瞬間に尻を撫で回された。


「ひっ!」


「貴方が神様なのん?普通の男の子に見えるんだけど秘密があるのかしらん?」


「ひっひみちゅななななんててありまちぇん!!」


噛み噛みになってしまった


「可愛い~!」


いやんいやんと尻を振る化け物。


「貴方冒険者にはならないのかしらん?」


「ボボボボボウケンシャでちゅか?」


「ボボボって何よ~緊張してるのかしらん?」


「いやあはははははは」


「で?ならないのかしらん?」


冒険者?冒険者かあ、やってみたいけど村人達のコントロールをしないとこの世界に住めなくなってしまう。

ただでさえ、バイ○の様に忍者が感染拡大しているのに僕が冒険者稼業なんかやり始めたら、村人達は水を得た魚の様に暴れ回るに違いない。


「なっならないでしゅ」


「あら~んじゃあ王都でも支配するつもりかしらん?」


王都を支配?まっまさか、忍者達の仕出かした事が回り回って自分に返ってきているのか?しかも最悪な形で。


「しましぇん!」


全力で否定する、何なら土下座してもいい。ここで否定しないと、大変な事になる。下手したら縛り首いやその前にこのオカマに喰われるかもしれないからだ。


「ほんとかしらあん」


オカマがじろじろと疑わしげな目線で何故か股間を見てくる。

今まで感じた恐怖とは別種の恐怖が襲う。


「MAXサイズ14平常時6ってところかしらん?」


「へ?」


「貴方の貴方の事に決まってるじゃな~いブホホ」


顔を両手で覆いながら隙間からチラチラ見てくる。

ブホホって何だよブホホって。

近くにいた幼女は、オカマを見たショックで失禁しながら気絶している。

本当に良く漏らす幼女だ。

気絶出来ない自分が怨めしい。


「まっ私が来たのは急速に勢力を伸ばす信仰宗教とその団体のトップが人類の敵かどうか見に来たのよん」


バチコーンとウィンクしてくる。

ウィンクの風圧で何人か吹き飛ばされる。


「あっあの!もしもしですよ?僕が人類に良からぬ事を考えてたら!?」


「潰すわよ、玉と魂を両方ね!」


さっきまでの甲高い裏声とは違い、Vシネマのヤーさんの様なドスの効いた声で言うオカマ。


「もしもですから!人類の味方!絶対味方!スーパー味方!スペシャル味方です!」


「必死ねえ。まっ暫く貴方と一緒に暮らすわん。私にムラムラして襲わないでねん?」


「ひっ襲いませんし襲わないで!」


右手でお尻、左手で股間を隠し震えながら言う僕を見てオカマは舌舐めずりをした。


ああ、地球の父さん、母さん僕は異世界でオカマに襲われる運命の様です。


異世界なのにハーレムも無く、魔法も使えずに、忍者集団に祭り上げられオカマに襲われる為に僕はこの世界に来た何て、辛い辛すぎる。

涙が止まりません。

お母さんお父さん助けてください。


「私の名前、エネミーよ記憶してね?」


エネミーって名前からして敵じゃないか!

怖いよ怖いよ。名前からも恐怖を出してきたよ!


「貴方のお名前は?プリティボーイかしら?」


何でだよ!プリティ要素ねえよ!プリティボーイ何て名付けられたら僕は物心ついたら自害するぞ!


「リュウ・シンドウです。」


名を名乗った瞬間何故か村人達からざわめきが起きる。

そういえば神、神って呼ばれてて、村人に名前聞かれた事がない気がする。

あれ?辛くなってきた。

何故だかわからないが、名前を聞いただけのエネミーを賛美する声まで聞こえてくる。

やはり村人は村人だ、尊敬してると見せかけて僕をバカにしているんだろう。


「リュウちゃんね!私は気軽にエネミーって呼んで良いわ」


気軽に敵ってなんだよ!敵は気軽じゃだめだろ!このエネミー大魔王め!ポコペンポコペンしてみやがれ!


オエッ、エネミーがエネミーjrを口から産み出すのを想像してしまった。


「良からぬ事考えてなーい?」


「いえ!エネミー大魔王様!」


しっしまったあああああああああ!!


テンパって大魔王様とか言ってしまった!


エネミーが接近してくる!

頭の中にアラートが鳴るエネミー!エネミー!って上手くない!

そうだ忍びライダー助けて!

お願い忍びライダー!

良い子になるから!

って忍びライダーは僕だあああああ


「エネミーちゃんよ?大魔王じゃないわよ?わかるわよね?リュウちゃん?」


ニヤリと笑いながらアイアンクローをしてくるエネミー


「いだだだだだだだだずいまぜん!!」


村人達が助けに来ない、奴等「名前を教えてもらった恩人だぞ?」「神ならあれくらい大丈夫だろ」

って言いながら笑ってやがる!いつか復讐して、いや復讐しないから助けてええええ

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