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第17話 ストーカーは駄目絶対

レベルを上げても一馬君の身体能力はあまり強くなってない。村人と同じくらいで農夫以下って感じ。


「口寄せして送るかな?」


だけど一馬君の貧弱差だとつかまっていられなく、地面に落下してしまう。

一馬君の来世にご期待下さいになってしまう。

かと言って戻るのも厳しい、エネミーにも都合があるのだろうエネミーはSランク冒険者だし。


一緒にギルドまで行って、僕の村に送るかあ。

アルテミスは戻って来ない所を考えるとカリスが抵抗し

てるんだろうな。

いてもいなくても僕に迷惑をかける存在、害悪過ぎる。


「拙者頑張りますのでどうかどうか見捨てないでくださいいいい」


「いっいや見捨てないよ?同郷だし元々ダンボールって聞いて助けるつもりだったから」


「せめて眼を見て言ってくださいいい!!!」


思わず眼をそらしてしまった。いや見捨てないよ?


ヘーパイストスさんに手紙をいれる。

内容はギルド本部に向かうので、修行が完成したら連れて来て下さい。

カリスはショックを理由に仕事をサボって被害が出て被害者が今一緒に居ます。

バアルが適当な仕事をしたせいで、ダンボールと言う紙装甲しか装備出来ないせいでレベルが上がっても農夫以下です。

バアル共々制裁する様にホルス様にお伝え下さいよろしくお願いします。


「こうすれば何とかなるかな?多分」


「何をしたんでござるか?」


「カリスとバアルの職務怠慢を上司に伝えて制裁してって」


「ちょちょちょちょ!!ちょっと何してるでござるか!あのバアル様ちゃらちゃらしてたけど、きっと典型的なDQNですぞ!絶対報復にきますぞ!」


「えっ?そうなの?あちゃーもう送っちゃったからなあ」


「あちゃーじゃないでござるうう!」


「神様だし、自分のやった責任くらいとるでしょ」


「そういうタイプじゃないんでござるううう」


うーん、困った泣かせるつもりは無かったんだけど、バアルって神様そんなに怖いのかな?

ヘーパイストスさんは強面だけど優しいお爺ちゃんだし、駄女神コンビは言わずもがなだしなあ。


「何かあったら助けるよ、僕には神様のスキル的なの効かないらしいからさ」


「えっ?そうなんでござるか?」


「うん、僕と一緒にいた勇者達はスキル与えられて直ぐにこっちに送られたけどさ、僕には効かなくてヘーパイストスさんに力技で送って貰ったんだよ」


「え!?じゃあ加護とかは?」


「多分カリスの加護10倍バージョンとヘーパイストスさんの加護かな?」


「2つでござるか!拙者多分加護すら渡されてないでござる。ダンボールで笑いを取ってしまい、そのまま送られたので」


「じゃあ僕の知り合い4人と一緒かあ、下手したら投獄されちゃうよ、異端認定とかで」


「げっ!?マジでござるか!?あの国から出てよかったでござる!」


一概にそうとも言えないけど、もし僕が思ったように加護の力が関係するなら、あれ?4人もレベル上げても対して強くない?

何れは4人も保護しなきゃいけないのか

ため息がでる。

何故神の尻拭いを人間がしなきゃいけないのか理不尽過ぎる!


「他の勇者の動向はどうなってるかな?見てみよう」


「見れるんですか!?」


「駄女神から奪った女神マップがあるからね、位置だけはわかるよ?」


久々に女神マップを開くと、2人組の勇者の位置に髑髏マークが付いていた。

4人組は変わらず同じ場所にいる。

1人の勇者は髑髏マークになった勇者の近くにいる。

別の大陸の話だけど、髑髏マーク気になるなあ。


「髑髏マークって死亡扱いでござるか?」


「いや僕も初めてみたんだよね、2人組の勇者は素行が悪いって噂しか知らなかったし」


「あー異世界に来てやりたい放題やっちゃった系でござるか?」


「そういう事みたい」


「魔王の居場所はわからないんでござるか?」


「ん~勇者限定みたい、僕の位置も表示されないし」


「では何故龍殿の居場所がわかるのでしょうか?発信機とかですかな?」


「んーわからないなあ神の技かな?特殊な装置かな?」


「地球よりストーカー技術が進んでるでござるな!」


「ひっ!ストーカーって辞めてよ、怖いよ常に上空から監視してるストーカーって怖過ぎるよ!しかも見られてるどころか急に現れるんだよ!?」


「恐ろしいでござるな、警察もいないし」


2人してガタガタ震える。神と言う名のストーカーに何処にでも現れ、音声や映像をリアルタイムで監視する、気に入らなければ神罰を下す、小心者2人には恐ろしい存在だった。


きっと普通なら神様が見守ってくれて良かったとか有り難いとか思うんだろうけど、僕達は神の被害者であり神の実態を知っているから余計に怖かった。


「龍殿と違って拙者何て抗う力も無いから余計に怖いんでござるよ!」


確かに僕よりもハードモードだ。

2人合わせてベリーハードとか悲しくなる。


「せめて2人合わせて勇者1人分になったら良かったのにね」


「そうでござるな・・・」


エネミーが向こうから手を振りながらやってくる。


「旦那様!お待たせしたわん!でもほんとうに移動しても大丈夫なのよねん?ほんとうにルナとクラルスは戻って来るのよねん?」


「あっああ。大丈夫だよヘーパイストスさんに任せたら間違いないよ!」


多分村人と同じ方向なら間違った成長をするはず、強くはなるだろうけど、2人の憧れは忍者で有り忍びライダーだ。

碌なことにならない気がする。


「じゃあ行きましょうか、子供達が居ない内に危険な場所は超えておきたいのよ」


「危険な場所?」


「そうよ!ヴェノムロードって言う場所があるの!」


ヴェノムって某スパイダー○ンさんの敵キャラかな?とりあえず聞いてみよう。


「ヴェノムロード?ってどんなところ?」


「エネミーさん、ヴェノムがそのままの意味なら毒に関するモンスターがいる場所でござるか?」


「そうよん!モンスターは基本無視で行くわん!赤王と旦那様の乗り物で一気に行くわん!」


一気にって赤王大丈夫かな?最初飛ばしたら瀕死になりかけてたけど。それに毒地帯を走れるのか?


「毒かあ、一馬君は毒耐性とかある?」


「そんな便利なのは無いでござる!」


そりゃ無いよねー。


「だよねー。顔や足や手にくらったらヤバイだろうし臭いでも危ないよねきっと」


「エネミーさんは大丈夫何でござるか?」


「私は大丈夫よん!流石に身体に入れたらアウトだけどん」


臭いは防げないし、毒液を飛ばされたらアウトだし、酸とか普通に溶けるだろうし。

この世界の毒がどんなものか分からないけど出来れば避けたい、命に関わるから。

何か何かないのか!


「龍殿は忍者でござるよね?口寄せとか出来ないでござるか?」


「そっそれだよ!一馬君!君は天才だ!」

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