表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

伸びた鼻毛は

作者: 仮住 淀

出る杭は打たれる。

伸びた鼻毛は切られる。


空気が汚い場所では、

鼻毛がよく伸びるという。


鼻毛はフィルターみたいなもので、

人間の体を守ってくれているのだろう。


なら人間はなぜ鼻毛を切るのか。

鼻毛が出てたら恥ずかしいよね。


なぜ鼻毛が出てたら恥ずかしいのかな。

最初に、鼻毛を恥ずかしいと思った人は誰なのかな。


人間界には人間のルールがある。

人間は人間同士で協力することができたから自然界で勝ち残ることができた。

協調性というのは人である限り、人として生きる限り重要なファクターだ。


人の容姿に関するルールは、

人の協調性を証明するための一つかもしれない。


鼻毛が出てないということは、

毎日鏡を見ているということ。

鏡を見ているということは、

自分の容姿に気を使っているということ。

容姿に気を使っているということは、

人の視線に気を使っているということ。

それは協調性があるということ。


清潔感という言葉がよく使われるけど、

それは清潔感と協調性が繋がっているから、

女性は生きるためにパートナーの協調性の有無を、

清潔感という物差しで測っているのかもしれない。


しかし今日、必ずしも協調性が生きることに直結するとは限らない。

人間社会という全体を生かすために、その協調性に殺される者も中にはいる。


そんな時代に一人の男がいた。

鼻毛太はなげ ふとし34歳独身。


彼は34年間鼻毛を伸ばしっぱなしだ。


しかし、鼻毛が伸びすぎてその鼻毛を器官に詰まらせつい先ほど息をひきっとった。


完?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ