強者
どうも閑人です。(´・_・`)
今回は変化という事で、ローレンの心境の変化や成長などを少しでも出せてたらなと思います。まだまだ表現の拙さや未熟さを感じますがこれからもどんどん頑張っていきますのでよろしくお願い申し上げます。(´・_・`)
そろそろネタが....と思って書いていないのでもしかしたらそろそろ間に合わなくてずらす可能性も_:(´ཀ`」 ∠):
投稿は二日おきに18時投稿です!!。
代位七生“強者”
騒動の場所に着いて俺は驚愕した。周りを囲む騎士達が次々とやられて行く尋常じゃないその相手の存在に、俺が知っている“彼”ではないあれは別の“怪物”だと。
騒動の場所に着いて私は絶望した。あの騎士達は精鋭中の精鋭私の部下だからだ、戦っている相手は先程まで話していた“あの子”でもあれは違うあれは....“怪物”
騒動の場所に着いて俺は畏怖した。きっとあの騎士達はアレクセイさん達に鍛え上げられた人達だというのにその人達が簡単に倒れ伏して行く俺の知ってる“あいつ”の手で、辞めてくれ“あいつ”の身体で暴れるんじゃねぇ“怪物”
騒動の場所に着いて私は混乱した。騎士さん達が倒れて行く隙間から私の大切な“あの人”が居た“あの人”はいつもいつも優しくしてくれて私を大切にしてくれたもう一人の私の大切なお兄ちゃんだった、でもあれはお兄ちゃんじゃない只の“怪物”だ。
「皆下がれ!!彼奴はわしが止める!」
そんな事言っても所詮わしは“彼”の父親を死なせた言わば仇の存在止める権利なんてあるはずがない、しかし今目の前にいる”おまえ“にだけは殺されてたまるものか、わしの恩人の気持ちに答える為に“おまえ”を止めさせてもらう。
フォレスが前に出た後周りの兵達が下がった。彼の前に出ては足手まといになるからだ、事今回の“怪物”に関してはそうだろうそして“怪物”と王国騎士団長の戦いが始まった。
“怪物”はフォレスに向かって攻撃を仕掛けてきた、左側の脇腹に一撃更に回りながら手の甲で右腕に一撃を加える。
「ぬぅ!この火力....“速度”も尋常ではないな。」
フォレスが唸りを上げ魔法を無詠唱で発動する。彼の恩師が残した魔法で彼が苦手な“速い”者に対しての対抗策魔法を。
「...ぐぅ!!?魔法が効いておらぬのか?」
魔法を発動したフォレスは吹き飛ばされた。フォレスよりも細腕でフォレスの巨体を突き飛ばし更に攻撃を加える。
「アレを使うしかあるまい、死ぬなよローレン」
フォレスはそう呟くと加護を展開した。彼はそんな事とは知らずフォレスに向かって一撃入れてしまう。瞬間ローレンは吹っ飛ばされ自分が殴った数十倍ものダメージを追い気絶する。
周りに居た者達には速すぎてほんの一瞬で勝負がついたと錯覚する程であったがそれで十分だった皆は歓喜し喜び合うが、団長は勝利と共に意識を失ってしまった。
目を開けたら見知らぬ天井が見えた。ローレンは身体を起こし周りを見るが見覚えのない部屋、よく分からない状況に戸惑いを隠せないでいる時部屋の扉が開いた。
「おや?やっと起きましたか、私が誰か分かりますか?」
この人は何を言っているんだろとローレンは思う。
「フィリスさんですよね?俺なんでこんな所で寝てたんすか?ここって何処ですか?」
混乱覚めぬままにローレンはフィリスに事情を聞いた。フィリスは渋々あの時の惨状を詳しく話し2日も寝ていたことを説明する。
「その様な事が有ったのだけれど覚えて居そうにもありませんね」
フィリスがそう言い終わるとローレンは更に混乱し、自分が覚えている限りの事を思い出した。あの時あの瞬間自分はフラウが襲われていると思い込みそして黒い感情に呑まれた。そんな事になるとは思わずローレンは自分の心の弱さを嘆いた。
「それで今回ですが団長はお咎め無しにするそうです、それと貴方に会いたいと人が訪ねて来てますよ、会いますか?」
フィリスは団長からの報告と一緒に告げた。ローレンは正直今は誰にも会いたく無い気持ちで一杯であったがもしあの時の騎士達の誰かが抗議に来たのならと思いフィリスにその人を通して貰うことにした。通された人を見てローレンは直ぐに騎士達からの抗議では無いことに気づき通された女性が口を開いた。
「あ...あの!!先日は...そのっ....ありがとうございました....助けてくれて....私の名前は明音と言います.....」
モジモジしながらその明音は勇気を振り絞って言った。彼女は暴行を受けていた女性だろうきっと男性の前に出るのも怖いはずだろうにとローレンは思いながらその女性が男の勇者達と一緒に召喚された女性だと言うことに遅まきながら気付く。
「すみません...結局怒りで意識飛んじゃあってて殆ど覚えていないんですよ。何故あの様な事をされていたのですか?一応は仲間?ですよね」
そうローレンが聞いた後直ぐに無神経な事を聞いてしまったとローレンが思い慌て出すと。
「い....いえ...大丈夫ですお話致します。」
と小さい声ながらも事情を説明して言った。事の始まりはあの三人らがフォレスに破れ治療を終えた後に騎士に言われた宿泊先の件だった。
「えっと....あの三人は同じ世界での学び舎?と言うんでしょうか....の違うクラスで...クラスって分かりますかね?...えっと簡単に言うと....あー魔法使いの生徒さんと剣士の生徒さんで教えを分けてるイメージでお願いします...それで年は一緒だったので顔は知られていて....えっと...騒ぎを起こしたあの三人と私は危険視されてしまいまして.....それでですね通常はお城の一室を貸していただけるはずだったんですが...やっぱりと言いますか王様が危ないとの事で..はいえっと...宿を町で見つける事になって直ぐに別れたんです怖いから.....
ですが彼等付けてたらしくって...気付いて逃げたら、逃げた先で捕まってしまって....貴方に助けられた...感じです....」
最後にふぅっと溜息をつき一通り思い出しながら説明してくれた彼女を見ると身体が強張り小刻みに震えている。
「ありがとうございます、無神経な事を聞いて申し訳ありません、きっと今も自分の前に居るのは怖いのでしょ?無理はしないでください。」
あんな事があったのだ、外にも出たくないはずなのに、ましてや男である自分の前に出て来てくれて説明してくれたことを感謝してローレン優しい笑顔で彼女に言った。
「大丈夫..です!今回は本当に....ありがとうございました!身体の方もまだ万全では無いのに...こちらこそ押しかけてしまい申し訳ありません。」
彼女は丁寧にお辞儀をして部屋を後にして言った。
「あの子ね毎日来てたんです。貴方に謝りたいお礼を言いたいって....あんな事があってきっと怖いはずなのにね。強いねあの子」
遠い何処かを懐かしむ様な悲しい顔をしながらフィリスは言った。
「あの...フィリスさん俺を弟子にして貰えませんか?」
唐突にローレンはフィリスに告げる。
「自分は未熟です....魔獣の時も勇者達の時も...力も未熟で心も弱くて...魔術師なのにそんなんじゃいけないのは分かってるんです...戦闘の指揮は魔術師の仕事...このままじゃ自分は騎士どころか魔術師にも慣れない半端者になってしまいます。どうか教えては頂けないでしょうか?」
ローレンは自分の弱さに嘆きながらフィリスに頭を下げてお願いをする。
「大丈夫です。貴方を指導する様に団長からは言われていますし個人的にも貴方に興味があります。」
ローレンの願いを笑顔で聞き届けたフィリスはローレンに稀代の天才魔術師の事を聞く。
「えっと魔術師ロドフですよね?昔の人でお伽話になっている凄い人で、弱い自分は切り捨てろって確か言っていたんですよね?」
昔寝物語に聞かされた心踊る様な話をローレンは思い出していた。
「自分を凡人だと思っていたロドフは魔術の道に入り天才と呼ばれる様になる。そんな中王都に魔人が襲来し魔人を一撃で屠る魔術を作って平和をもたらしたとかっていう人ですよね?」
そう言った彼に、フィリスは遠い何処かを見る様に悲しい表情になりながら言った。
「ええ世間では彼はそう言われてるわね、でもね違うのよ...ええ違うの....だって彼が残した呪いの言葉は彼が恐怖によって広めた物...彼は弱かった自分に見向きもせず向き合わず世界の深淵を覗こうとした。そんな彼には見る事ができなかったの、人では辿り着くことのできない世界の理まで。」
そういう時フィリスはロドフが残した言葉を呟き始める。
「絶対に魔術師は強く賢くあらねばならぬ、この世界は強さでできている、故に弱き者を挫き強き者を育てよこれは魔術師に限らぬ話である弱さは恥だと知れ...この言葉は世界中に発信され魔術師は最強の存在でなければならないと、そう勘違いさせた愚かなロドフの呪いなのよ」
言い終わると同時にフィリスは俯きローレンに全てを知る覚悟があるかを聞いた。
「覚悟はあります....知らなければならない世界なら自分は聞きます。」
そしてフィリスは語り出す。呪いの言葉がどの様に出来て、そしてロドフは何を恐れたのかを。
先程ぶりです閑人です!(´・_・`)
どうでしたでしょうか?うんここら辺ちょっと改変の余地あるかなと自分も思っています!改変したらそのお話の後書きに改変報告をしておきます!閑人でした!(´・_・`)