授与式
どうも閑人だぜ!!(´・_・`)
趣向を変えて書くぜ!!....
調子に乗りすぎました。すみません。
今回は前回の続きと忘れている方も居ると思いますが授与式です!!どうぞご覧あれ
投稿は2日間置きに18時投稿です。9/28
代位六生“授与”
深夜日の出まで後一時という時にフォレスはウェルに叩き起こされた。
「おいフォレスなんか王都の方角から物凄い音がしたんだが何か聞いてないか?祭りをやるとか?」
フォレスはまだ覚めきって居ない頭で覚えはないと言うとウェルが直ぐに出るぞと言って準備をし二人は王都に向かった。家を出る際ミレイから気をつけてと心配の声を掛けられたが、フォレスはウェルが居るので問題はないと答え家を出た。
「こっちだ逃げろ!!」
「そっちじゃ無い!!こっちからの方が安全だ!!」
「脚がぁああ俺の脚がぁぁあああ」
そこは地獄だった人々が叫び泣き喚き我先にと罪の無い人を踏み付け転かしまさに地獄そのものだった。
「何だよこれ....ざけんなよ...ふざけんじゃねーーーよ!!!!」
ウェル達は着くなり元凶であろう者の側に駆け寄った。
『ヒャアアアギャヒャヒャアアアアアア』
そこで二人は目を疑ったそこに居たのは王国騎士団長の姿だったからである。
「テェメェエエエエ!!国民を守る立場の人間が何を考えてるんだよ!!」
ウェルの叫びに反応した“それ”は叫び出す。
『フォオオオォォオレェエエエェェエストォオオオォォオッォオオオオオ」
首を百八十度回転させ“それ”は口から光線を放つ
「クソッ何だ今の攻撃は!!」
二人はギリギリで避けウェルが叫んだ、瞬間後ろの方で直径二十メールの火柱が立った。
フォレスはそれを見て固まってしまった、あれには勝てないのだとあれは人間では無いのだと思ってしまった。
〜闇を呑み喰い散らかせ〜
「ホワイトノヴァ」
フォレスが固まって居た数秒でウェルは特大魔法を“それ”に叩きつけた。直後あたり一帯は昼間の様に明るくなる、その灯りが消えまた闇が王都を包み込んだ。
「一体..何を....したんですか?」
全てが一瞬の出来事で理解を超えて居たフォレスから出た精一杯の言葉は、説明を求める一言だった。
「消した...あいつはもう人間では無かったから楽にさせる為に...消した。」
フォレスは混乱して居た。あの一瞬であの怪物を消し炭にしたとウェルは言ったのだ、誰よりも死を嫌って居たはずの男が、狩をした際に殺した獣にさえ祈りを捧げ敬うあの男が、あの日自分を助けた時、魔人すらも生かしたあの男が自らの手で消したと言ったのだ。
「そう....ですね。仕方無かったですものね、こんな惨状を生み出した本人ですし仕方ないですよ。」
混乱したフォレスは俯きその様なちっぽけな励まししか出せなかった。その瞬間フォレスはウェルに殴り飛ばされる
「何をするんですか!!トチ狂ったんですか貴方は!!」
飛ばされて混乱して居たフォレスは叫びウェルの方を見上げてると目を疑った。
「あははは笑えるわぁ!見てアルトあの“怪物”が人族を殺したのよぉ!でもぉこれであれもお終いよねぇ!」
「そうだなメリアこれであの怪物も死んでくれるだろう」
空中に浮かぶ男女の姿女性の方には見覚えがある、あれは昨日の女性だった男性の方には見覚えはない、いやしかし見える筈がないだって眼の前にはウェルが...そう思った時やっと気付いた。
「おぃ....大丈夫....みたぃ...っだな..」
苦しそうに言うウェルにしかしフォレスは答えられないフォレスの脳はキャパオーバーで麻痺して居た。目の前の恩師は腹にデカイ穴を開けているというのに、思考が追いついていなかった。
「貴様らぁあぁああ!よぉおくもぉおぉおお!」
気付いた時にはフォレスは叫び相手に飛び込んでいった。
「無様ねぇ、見っともないわぁ消えてちょぉだい...何これ?!」
女が手を前に出し無詠唱で火炎を突っ込んできたフォレスに直撃させるが逆に女の方が火達磨になっていた。
「ああっぁああよくもやってくれたな人間如きが!!」
女は直ぐに火を払いのけ次の攻撃に移るがそれも全て返していく何十倍にもして。
「やめろメリア!!奴は何らかの方法で反射させてるんだ続けたら死ぬぞ!!」
咄嗟に男の方が庇い距離を取られる。
「貴様ら何が目的だ!」
フォレスは分かりきったことを聞いてしまった。フォレス自体先程の奴らの会話を聞いていなかったわけではない、しかし聞かないと腑に落ちない自分が居たのだ。
「そこの男を殺しこの国を壊す為だ!分かったらさっさと死ね愚物が!!」
男がそう言うと手を前に出し落雷を放った。フォレスは死を覚悟した自分は自分の責任で恩師を死なせあまつさえこの者達を止められないのかと。
「先程のは使えまい!!そんな強力な力ならばあのローブの男の時に使っていたろうからな」
その言葉と同時に落雷がフォレスを穿つ筈だった、奴らがたった一つの物事を見逃さなければ穿っていた。
〜紅の王よ、我の血肉を喰らい顕現せよ〜
「ブラッディロード」
ウェルは最後の力を振り絞り彼の父親が編み出した禁断の魔法を使った。それはフォレスを穿つ筈だった落雷を喰らい平然と立つ吸血鬼の王であった。
「主人の血を持って殲滅させて頂く。」
それだけ言うと吸血鬼の王は二人へ寄って行き、瞬間女が搔き消え男が右腕持って行かれた。
「うがああああああああああ」
けたたましい男の叫び声がしたと思ったら急に静寂が訪れた。
「これにより命令を終了し主人の血肉を喰らい我は帰還する。」
そしてウェルの姿が搔き消え闘いが終わった。
「これが真相だ...奴ら魔人は人を壊し容易く城内に侵入してきた、遊び感覚で人々の生を死に変え愉しむ姿をわしは今でも鮮明に覚えているよ」
フォレスがローレンの父の最期を語り終えた時その場の殆どが下を向いていた。
「そんな姿を戦場では絶対に見せるなよ、いつ如何なる時でも戦場では警戒しろどこで誰が殺しにくるかなんて分からないのだからな、以上で話は終わりだ。お前達二人はこの後部屋に来てくれそこで騎士団の儀を執り行う。」
ローレンとレイはそう言われてフォレスと一緒に部屋向かう。
「でもさスゲーよなお前の親父さん一人で二人の魔人を倒したんだろ?お前もいつかできるんじゃねーの?」
途中レイが元気づける様に言った。
「ああ...そうだな。」
しかしローレンにはそんな事はどうでもよかった。
父は立派にみんなを守って死んだのだ!だから胸を張れ?ふざけるんじゃない!!一人で行って一人で勝手に死にやがって!母さんがあの時からどれだけ苦労したと思っている!どれだけ泣いたと思っている!!守れない約束をするんじゃねぇ!クソ親父...
怒りが沸々と湧きローレンはその様な事を思っていた。
「それではこれより騎士団授与式を行う一名は正式にもう一名は見習いとして一年間頑張ってもらいそれから正式に授与する。では前に出て敬礼をしろ!!」
そう言われて二人は敬礼をしバッチを貰う。
「授与式はこれで終わりだこれから頑張れよ二人共。」
フォレスに言われレイは雄叫びを上げローレンは複雑な気持ちを抱いていた。
先程ぶりです閑人です。(´・_・`)
今回は....ローレンの親父あっさり死に過ぎじゃね?吸血鬼強過ぎね?フォレス戦犯やんなにやっとんねん....自分も同じ気持ちです。
これがあったから今のフォレス無茶苦茶強いんですかね?え?これから番外編で語られるかも?期待して居て下さい、この戦犯が不動の名を持つに相応しくなる姿が書かれる事を。
ではまた次回お会いしましょう!(´・_・`)