勇者
どうも前話ぶりです閑人です(´・_・`)
投稿時間は2日後単位で行います。時間は18時です。
今回は待望のあの職業が登場!!
何かって〜それは見てのお楽しみ〜それでは!!(๑˃̵ᴗ˂̵)
調子乗りましたすみません(´・_・`)
代位二生“勇者”
馬車の中騎士風の蒼髪の青年が言った
「いやー良かったなーお前ら俺様の到着が少し遅かったら死んでたぞ?」
「こっちにはローレンが居るんだから死ぬわけねーし!!別に助けてもらわなくても....」
騎士風の蒼髪の男が言った後にレイが対抗心で口に出したが直ぐにあの時の恐怖が頭を過ぎり言葉が続かなかった。
「アレクセイあんたねそんな言い方ないでしょう?この子達は頑張ったわよ??貴方と違って!それに私達が追ってのと別で‘自然発生’した小さい方は彼らのお陰で楽に倒せたし文句言わないの!しかもあんた殆ど何もやってないじゃない!!全く口だけはホント達者よね!!」
そう言われたアレクセイと呼ばれた蒼髪の青年はいや俺やったろ?!と勢いよく紅髪の女性に訴えかけようとしたところ左横の小柄な茶髪の女性から脇腹を殴られ悶絶していた。
その様なやり取りすら頭に入らぬ程ローレン達は絶望していた。
(俺らが戦っていた方が魔族飼いの魔獣では無かった。あの戦いの時に気付けなかったが馬車に乗る前に確認した時デカイ方には銃弾の跡が確かに残っていたのだ。レイの違和感はそこにあったのだ、最初から勝算なんて無かったのだ)とこの時の2人は思っていた。
そしてローレンとレイはあの戦いを思い出していた。
自分達が苦戦していた魔獣をいとも容易く貫いた三メートル程の氷槍。それにあのデカイ魔獣の攻撃を物ともしない戦士風の男の強さ。流れる様な指揮の出し方。全てが自分らとは別次元であった。
そんな事を考えていると馬車が止まり目的地に着いたので馬車を降り更に先の目的地まで歩く。
歩いていると紅髪の女性は俺らの方に顔を向け何故あんな場所に居たのか説明を要求してきた。
「それで?あんた達なんであんなとこにいたのよ?!一般人は立ち入らない様にお昼の時に伝令が回っていた筈だけど?それとも何?力試ししたかったのかしら?全くこれだから無謀を勇気と勘違いしてる馬鹿は痛いわね。」
皮肉交じりにそんな事を言ってきた紅髪の女性を叱る様に茶髪の女性が横槍を入れた。
「ローナ貴方も大概です。彼等にとっては数年後に直面するであろう死の恐怖をまだ若い状態で先程体験したばかりなのですよ?此処は励ましはすれどその言い方は無いと思います」
「すみません興奮してしまいました。フィリスの言うとうりですね....貴方達言い過ぎました。ごめんなさい」
紅髪のローナと呼ばれた女性が少しだけ肩お落としながらローレン達に先程のお詫びを入れ頭を下げてきた。
「いえいえ!そちらの女性が言った事も間違いではありませんのでお気になさらないで下さい。」
慌ててローレンが頭を下げてきたローナに大丈夫ですと告げた後、フィリスと呼ばれた茶髪の少女はもう一度聞いてきた。
「それで?貴方達は何故あの様な場所に?」
そしてローレンが朝から今までの事の顛末を話し始めた。
「〜という様な事で自分達は朝早くに出かけたので、伝令を聞いていなかったのです。」
そう話し終えたローレンとレイは3人に連れられ王都の王城の門前まで来ていた。
「そうですか。では王国騎士団長にご報告をさせて頂きますので先程の内容をもう一度王国騎士団長にお伝えください。」
フィリスはそう言いながらローレン達を王城の中へと招き王国騎士団長の部屋へと歩いて行く。
「なぁ〜ローレン!!俺ら町で有名になれるかもな!!王城内に入ったんだぜ?!絶対人気爆上げされるでしょう!」
「はぁ〜〜」
ローレンは深い溜息をつき
「ふざけ過ぎんなよ?此処は国王様が住んでる城だぞ?失礼のない様にしっかり場をわきまえろ。」
いつもの様に喜んでるレイを見てローレンは少しだけ胸を撫で下ろしながら説教する様に言った。
「いや〜でも助かって良かったわ〜しかも王国騎士団長に会えるとかお前の幸運はすげ〜効き目だぞこりゃ!」
キシシと笑いながら言うレイに呆れた様に首を振るローレンはある絵画の前に立った。
それは真っ白のキャンパスに見えるか見えないか程度に描かれた真っ白の“男”...
そこでローレンの意識は彼方えと消えていった。
“白い天井を見上げて僕は起きた。
「あらあら【 】起こしちゃった?ごめんなさい。貴方の寝顔を見ていたら撫でたくなっちゃったの!」
うふふと笑いながらお母さんは頭を撫でてくれた気持ちいい気分だ。
「大丈夫だよお母さん。なんかねいい夢を見てた気がするんだ。お母さんとお父さんと僕でね色んな場所に行って色んな物を見るの!!それでね最後はお花畑で皆で一緒にお寝んねするんだ!」
僕がそう言うとお母さんが暖かい笑みを浮かべて
「そう!!良いわね〜【 】の病気が良くなったら皆んなでその夢を叶えましょうね〜私達の大切な大切な【 】私達の願いで生まれた大事な大事な宝物...おやすみ」
そう言われて意識が闇に包まれる。その瞬間言い様のない恐怖に僕は襲われた。”
お母さん何処?ねぇ返事をして!!お母さん何処にいるの!!
嫌だ嫌だ1人にしないで約束したじゃん!!!お父さんとお母さんと【 】で{ }をしようってなんで居なくなっちゃったの?【 】を嫌いになったの?ねぇお母さん!!!
「やぁ〜大丈夫かい?」
そう言われて真っ白の世界で真っ白の“男”がそこに居た。
「大変だったね君、......で...........だったものね。どうだい?別の世界でやり直さないかい?」
別の世界??僕は.......だからこのまま.......おくれよ。
「そんな事は言っちゃいけないよ?あの世界では確かに君は.....だった、でもね?君は親御さんからは望まれてあの世界に生を受けたんだ!!でもこんな結果になってしまった。あの世界の.....は理不尽過ぎるよ。だからね僕にチャンスを頂戴!!君をきっと“幸福”にするから」
「...ン.....お....レン......おい!!!ローレン!!!!」
「へ?なんだよレイそんなに慌てて?」
「どうした大丈夫か?さっきの魔獣のこと思い出したのか?大丈夫だからもう居ないって!!なっ!!だから“泣くな”!」
ローレンはそう言われて初めて自分が涙を流していることに気づいた。
「本当だ....何があったの?」
そうローレンがレイに問いかけたが、レイは何があったかだって?と困惑しながらも安心させようと大丈夫か?と聞いてくる。
「その絵画を見た瞬間から心ここに在らずの状態で急に涙を流し始めたのですよ」
そう言ったのはフィリスだった。
「何かあったのですか?その絵画をご存知で?」
そう聞いてきたフィリスにありませんと答えるローレンそして
「ただ懐かしい様な暖かい様な寒い様な感覚に陥りまして」
僅かながらに残ったあの温もりをすくい取る様に記憶の底を確認しながらローレンが言った。
「その絵はそろそろ始まる勇者召喚に伴い飾られた物です。.....魔王の討伐の為に召喚される勇者が善良である様にと、昔の勇者が“神”の姿を描いたものがこの絵になります。」
何かを思い詰める様にフィリスはそう言った。
「本当に大丈夫か?お前がこのままじゃフラウに怒られちまうよ〜」
涙目になりながらレイが言った、(こんな所を町のみんな主に女性に見られたら幻滅だろうな〜もう駄目か...イケメンなのに残念だ)とローレンが思いながら気を取り直して
「もう大丈夫です!!行きましょう!」
そう言ってローレンはフィリスを促し王国騎士団長の部屋へと足を進めて行った。
先程ぶりです閑人です(´・_・`)
最初にネタバレあるので本編どうぞ!!
では〜皆さんが待ち望んでいた職業騎士様が出るお話です!!(((o(*゜▽゜*)o)))
え?違うって?タイトル詐欺だって?(´・_・`)
いえ違いますよ〜今回はこの世界に勇者召喚がある事が描かれた大事なお話です。やっと物語が動き出すお話でもあります。ローレンの過去って必要?と思われる方もいると思います。必要です。これは彼の〜っとこれ以上言うのはネタバレですね。辞めときます。
彼の成長とともに私めも成長したいと思いますので感想などバンバン下さい。
次回は2日後のこの時間に(๑˃̵ᴗ˂̵)
それでは今後とも宜しくお願い致します。(´・_・`)