疑念
どうも閑人です!(´・_・`)
文章が拙くなって来てしまった。申し訳無いです。ですがこれも成長の為の一歩だと思い皆様に読み易いように書いていきたいと思います!
投稿は二日置き18時です!!10/6
代位九生“疑念”
訓練が一通り終わりローレンが自室に戻る途中偶然にもレイと出くわし何をやっていたのかを聞いた。
「俺か?俺も訓練だよフォレス団長とね!あの時なお前が怖くて近づけなかったすまん!そんな自分が嫌になってフォレス団長に言ったら特別訓練させて貰うことになったんだ!」
悲しい顔をしたり嬉しい顔になったり本当に性格だけじゃ無く色々忙しそうだなと改めて感じるローレンは自分はきっとまだこいつの事をあまり知らないのでは無いかと思い立ってその日はレイの部屋で語り明かした。
翌朝からは猛特訓の日々が続き騎士団の仲間たちとも語らい心に余裕を持ち始めそして三年が経ったある日フィリスから模擬戦を申し込まれた。
「貴方の暴走から三年ですね...どれ程貴方が強くなったのか試させていただきます。」
フィリスがそう言うと戦闘が始まる単純な魔法の乱打戦、どちらがより早くより多くの魔法を打ち込みその隙にどれだけ相手を沈める策を練れるかの勝負は剣士の戦いより長い時間続いた。
「無詠唱も上達が目覚ましいですね!!ですがそれだけです!!」
フィリスはそう言うと乱打戦をしながら組んでいた魔法を展開させ手の塞がっているローレンに打ち込むがローレンも又それを弾く魔法式を組み上げていた。
「この数ヶ月で鍛え抜かれ出し抜かれて来ましたからね!!対策済みです!!」
ローレンが勝ちを確信し新たな魔法を組み上げ放つがその魔法はフィリスが展開した魔法により自身に返ってきてしまいローレンは負けた。
「魔法の反射ですか....やられました...」
そう呟くと仰向けになり敗北を実感する。
まだこの人には勝てない、これから先もっと強くならねばならない弱い自分を消さねばならない。ローレンがそう思うと同時にフィリスがローレンに問いかける。
「もし未だに弱い自分を捨て去らないといけないと思っているなら間違いですよ?前にも言いましたが精霊は自分の事を自分と同じかそれ以上に分かってくれているんです。そんな存在が近くにいるのに偽りで己を汚さないでください、分かりましたね?」
納得が行かないとローレンは思う、弱い自分を捨てなければどうしろと言うのだと、そしてローレンはフィリスに弱さを捨てない強さとは何かを聞いた。
「弱さを捨てない強さですか?簡単です!弱い自分を受け入れてあげるんです!みんな実際は弱いんですよ?だから他人と共に歩む道を作り出すんです。私達みたいにね」
何処か懐かしい雰囲気でフィリスは笑う。
この人の笑った顔は落ち着くなぁとローレンはそんな笑顔を見て思い弱い自分と向き合う覚悟を決める。
街並みも変わり人々も変わりしかし今周りにいる仲間達とは変わらず鍛え合っていたそんな時ある話題が持ち上がって行った。
「はぁ?!勇者が魔王退治に向う準備を?なんの冗談だよそれ!!」
騎士団の団員から聞いたレイは声をあげた。
三年間魔王退治にも行かずにこの町で冒険者としてやって来た勇者一行が魔王退治に?何か言い表せない疑問がレイを襲っていた。
「どーしたよレイ?なんかあったのか?」
そこにローレンとアレクセイが合流し事の詳細を聞き二人も声を上げた。
「まぁいいんじゃねー?でもあいつらじゃ倒せねーだろ?」
アレクセイが三年前の事を思い出し確信した様に言った。
「一行って事はあの女性も向かうのか?」
唐突にローレンは思い出すようにあの女性の事を聞く、あの人が戦闘に出るなんて思えないし実際この三年間は勇者達とは別行動を取り一人だけ王城に住まわせてもらっていたからだ。
「いんや、あの人は残るよ?何か気になるのか?それはそうだよなぁ?こっち来てから見違えるように綺麗になったものなぁ?」
ニタニタと下衆な笑顔を浮かべてアレクセイがローレンを見て言うが即座に否定の声が上がる。
「いえダメです!ローレンは俺の義弟になるって決まってるんです!!なのでお前も付き合うんじゃねーぞ?フラウが泣くだろ?!」
慌てて否定をしていたレイが笑顔なのに目が座りドスの効いた声で脅すようにローレンに問う。
(フラウはそんな事思っていないだろ?しかも今付き合ってるやついるぞ)
と心の中でため息混じりに思ったのだった。
「それなら良いんですあの人には戦いは似合わないですから。」
ローレンはそう言いながら顔は合わせるが三年近くも喋って居ないんだと昔のあの出来事の直後を思い出す。
「しかしあの勇者達が何故今頃とか思うよなぁ?そろそろフォレス団長も一年の任務から帰って来るだろう?怖くなって逃げたんかな?」
レイがそう呟くと二人も考え始める。
二人も猛烈な違和感を感じ始めていたが結論は出ずに皆解散する。
「やっとこの町から出れるぜ!全く長い間待たせやがって」
銀髪が呟き近場にあるゴミを蹴り散らかす。
そこには三人の青年の姿があり暗闇に紛れて会議を始めていた。
「ゴミを散らかすな!ったく....まぁ俺も同意見だが彼奴らに借りを返す何処かこの世界が手に入るかもしれねーんだろ?だったら一年待つのなんて簡単だったろ?俺らは二年も住んでたんだからな変わりゃしねーよ!なぁアキラ君!!」
茶髪の青年に同意を求めながら金髪の青年がねっとりとした笑みを浮かべる。
「そうだな...奪って壊してあの時の惨めさを何百倍にもして返してやるよ」
茶髪が憎悪に満ちた顔で王城を睨みつけながらそう呟いた。
ローレンは自室に戻り先程の事を考えていた。
あの勇者一行が何を考えているか分からないが、三年も動かなかったあの一行にどのような心境の変化があったとあれこの三年間は彼等が静かだったのには違いない。
心を入れ替えて魔王退治に行くのだろうと思う事にするがどうにも腑に落ちない。
三年間静かにしていたのだ、鍛えてるならまだしも活動報告を聞いたことがないので強くなる筈がない、あの勇者一行が陰で鍛えているとも考え難い、そう思考をしている時に扉が叩かれる。
「ローレンさんいらっしゃいますでしょうか?」
聞き覚えのある声しかし最近は耳にしていなかった声の主がそう聞いて来た。
「居ます、どうぞ入って下さい。」
ローレンが軽くそう言うと扉が開く。
「お久しぶりでよろしいでしょうか?」
首を傾げながら勇者一行であった明音は可愛らしくなった姿で現れた。
「お話しするのはお久しぶりですね!この三年間どちらも忙しかったですし今日はどの様なご用件でしょうか?」
見違える程可愛くなった明音を前にローレンは少しだけ緊張する。
昔は丸眼鏡におさげで暗かった印象だったが、今はガラリと変わって髪をストレートにして眼鏡も魔法の効果で取り外しハキハキと喋るようになり、元々良かった顔立ちが引き立たされ今では城内一位二位を争うくらいの可愛さになって居た。
「聞きましたか?彼奴らの話...絶対何か裏があると思います。」
簡潔に用件を話す明音に対し何故そんな事が言えるのか尋ねるローレンの言葉を待ってましたと言わんばかりの反応で明音は語り出す。
「私、彼奴らの動向が気になって少し前から調べてたんです。そしたら彼奴らの所に頻繁に来るフードの男を目撃したんですよ、この三年間ステルス系の技術磨いたのが役に立ちました。」
何故そんな物を磨いたのかと聞きたくなったが頭の中を一瞬だけど恐ろしい事がよぎり聞くのをやめたローレンはその事を聞き少しだけ考えてから明音に聞く。
「魔王討伐の為の何かで打ち合わせしてるんじゃないでしょうか?自業自得ですが貴方が抜けて痛手も追ってますしそれの補充要員だとか?」
そんな問いに明音は首を横に振った。そして理由は二つあると指を二本立てながら説明して行く。
「一つ目は明らかにパーティーメンバーではない事、もう一つ目はそいつが人間じゃないって事です。」
真剣な面持ちになり明音が説明をした。
「パーティーメンバーではない件は簡単ですね、彼奴らがここの世界の人達を信用して居ないから、二つ目は誰にも言って居ないんですが私が貰った加護の能力で見ました。」
ローレンは明音が加護持ちなのも驚いたがそんな重要な事を自分に話して良かったのかとその方が驚いたローレンは明音に聞いた。
「そんな大事な事俺に言って良かったの?それに加護の能力で見て人間じゃないって事は...魔人か?....でも何故?」
ローレンの問いに対して明音は信用が出来る人がローレンしか居ないと答えそして本題に入る。
「私の加護はサーチと言いまして簡単に言えば対象者の能力を見る事ができます。それで見た結果人間とは思えない値でして、フォレスさん以上の能力値でしたので人ではないと判断しました。それでこの話を信じて貰うためにローレンさんに使ってもよろしいでしょうか?」
明音はそうローレンに問い信憑性を上げる為に目の前でローレンに使って見せたその時、明音はその場でへたり込んでしまう。
「大丈夫?俺の能力値ってそんなおかしかった?」
ローレンは急いで駆け寄り明音をベットの上に座らせながら聞いた。
落ち着いた明音はローレンに今見た全てを話す。
「ローレンさんは人間ですよね?能力値は見た限りではフォレスさんに及ぶ程でしたが、ローレンさんの加護が異様過ぎてしまって腰を抜かしてしまいました。」
笑いながら言う明音は少しだけ震えている事に気づいたローレンは少し距離を置きどういう事か尋ねた。
「今まで加護を持ってる人は見てきましたが、それを二つ所持してる人は初めてで、その加護も幸福は分かりますが...もう一つの加護は名前すら見えなく、見ようとしたのが不味かったのでしょうか?いきなり物凄い殺気を感じたんです。」
少しだけ笑って見せた明音に酷いことをしてしまったと思ったローレンは頭を下げて謝る。
「ローレンさんが謝る事じゃ無いですよ。私の所為ですし、それよりこれで信じていただけましたか?」
加護の事と自分の隠していた事を言い当てられたローレンは、信じるほか無いだろうと思い先程の内容を話し合う
「それでどうしようか?フォレス団長が今夜帰って来るので聞いてみて対処を考えましょうか?」
ローレンの提案に明音も賛成をして団長の帰りを待つ事にした。
その日の夜、団長が帰ってきた直後にローレンは団長室へと赴き事の内容を話した。
「そうか....それで?お前はどうしたいんだ?彼奴らを追うのか?もし本当に魔人と手を組んでいたとしたならばこの王国が危険に晒される、団長としてそれだけはさせてわならん。それは分かるよな?しかも優秀な人材を鯉の餌の様に捨てるのも惜しいのだ分かってくれローレン。」
フォレス団長の思わぬ返答に驚きつつもローレンは事の重要さを説明する。
「あの者たちが魔人と手を組んでいる可能性が有るんですよ!!見過ごす訳にはいきません!跡を付けて行ってもよろしいですか?そこで決定的な証拠を見つけます!!」
ローレンがそう言うと駄目だとフォレスが一蹴してそんなに行きたければ団を抜けて貰うがいいのか?とローレンに告げた。
「そうですか....ではその様にして下さって結構です!何が何でも行きます。」
ローレンはそう言い部屋を出た。
フォレス団長とて彼奴らが危険な事は知っている筈だし言っても分からない人では無いはずなのに何故手を打たないのだろうと思いながらも、ローレンは明日の朝団を抜ける手続きを始めようと考えた。
翌朝ローレンが団を抜ける手続きの用意をして居た時ドアがノックされた。
「ローレンさん明音です!居ますでしょうか?昨日の事はどの様になりましたか?」
ドア越しに明音が聞いてきたのでとりあえず中に入って貰って事の顛末を話す。
「フォレスさんがそこまで言うなんて.....ローレンさんはどうするのですか?」
そう聞かれて「勿論一人でも跡をつけるよ」と明音に言いながら身支度を済ませていく。
「それでは私もご一緒します!団員では無いですし、私自身気になりますがそれよりも私がローレンさんを誘ったんですから!」
笑顔でそう言う明音を心強く思いながら明音を見送り退団の希望を書いた紙を受付にローレンは持って行く。
途中でレイやアレクセイと会い事情を説明し納得してもらい団長の様子が変なので気を付けて置く様に注意してその場を後にした。
「受付出来ません」
ローレンが受付に退団希望の紙を提出したが受付の女性に止められる。
「何故ですか!しっかりとした希望も書いています!何故通らないのですか?」
ローレンは納得が行かないと言う風に受付に言うが受付から返って来た言葉に更に混乱する。
「フォレス団長が貴方が退団をすると二日後の西側への遠征に支障をきたす恐れがあるとして最低でも二週間は退団出来ません。」
返って来た言葉にローレンはやはりフォレス団長も....というような考えを思い浮かべる。
先程ぶりです閑人です!(´・_・`)
んーやはり王国の名前は書いといた方が良いですねこれから先続けるのであれば分かりやすくしないと!と言うわけでどんどん修正して面白くしていけたらと思います!本当は修正したものを出すのが良いのでしょうが、出さないと何処をどういう風に修正したいのかが見えないのでこの形を取らせて頂きたいです!!以上!!
これからもよろしくお願い致します!




