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史上最弱の生物達~食物連鎖の最下層を見た~

木漏れ日の差し込む森の中、見えたのは泣き叫ぶ金髪の少年と魔物だった。


余りにもベタな金髪に童顔、「どこのお貴族様だよテメーは」とかツッコミたくなる服装なのだが、涙でぐちゃぐちゃの顔で尻餅をつき、魔物を追い払いたいのか足先だけ上下させている。


「ていっ、ていっ」とか擬音が聞こえそうだ……


あ、尻の下に水溜まりが……やらかしやがった…


何なんだ、このあらゆる意味で残念なヤツは……


この時点で見なかった事にして帰りたかったのだが、視界に映る魔物がトドメになり俺の体を撃沈した。


その魔物は……………スライムだった。


多分ほとんどの方が国民的RPGに登場する青い涙形の体に丸い目、笑ったような口のアレを想像してるだろう。


違うんだよ、この世界のスライムは、そんなんじゃないんだよ!


成長した個体で体長約400ミリ、幅約150ミリ、時速約1000ミリほどの……ちょっとでっかいナメクジだ。


塩を振り掛ければ3歳児でも勝てる。更に言うと魔物って扱いだけど人畜無害。強いて害があるとすれば這った後に粘液が付くのと、キノコがちょっぴり食われるくらいだろう。


脱力した体に心の悪魔が全力で撤収することを提案し、脳が即決しそうになるが、冷静な部分が助けてやればいい金になると打算する。


借金があり、金がいる。少しでも早く自由になる為には手段を選ぶ必要は無い。


電卓を持った天使が撤収を提案した悪魔をしばき倒し、落ち着きを取り戻して体に力が入った俺は阿鼻叫喚の戦場に足を踏み入れた……

針を振り切った内容は考え過ぎるより勢い任せな方が楽なのかもしれないとか思った

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