乳を吸わなければ死んでしまう俺
俺は、朝起きると死にかけていた。
頭の中に声が聞こえる。
「あなたは女の乳を吸わなければ死んでしまう体になりました」
「何言ってるんだ?」
俺は謎の声の正体を確認するより先に突っ込んだ。
乳を吸わなければ死ぬ?意味が解らない……
「信じることができないのも無理はありません。ですがこれは紛れもない事実なのです……」
謎の声は、なぜそのような事になったのか説明を始めた。まず自己紹介しろや。
「あなたは、昨日蜘蛛を殺しましたね?あの蜘蛛は、天界の王様のペットだったのです。」
「なんでそんな貴重な蜘蛛を地上に放したんだ?」
「王様は、蜘蛛が苦手なのです……」
アホか。なんで苦手なのに蜘蛛なんか飼ってるんだその王様とやらは。
「その蜘蛛を殺したは、王様の怒りを買ってしまったのです。そこで王様はあなたに呪いをかけたのです」
「それが、女の乳を吸わないと……ってやつなのか」
「そうです」
うん……事情は分かった。でも、問題がある・・・・・
「?何です?」
「俺は、ホモなんだ」
俺は死んだ。