表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方金神龍  作者: 山餅
第四章 萃夢想〜strength〜
65/74

65話 お正月特別編あれ?お正月終わってね?

山餅「皆様大変申し訳ございません」


恵生「こうなるんだよなぁ…………」


山餅「だらけたかった………それだけなんだ」


恵生「…………………」


山餅「…………………という訳で皆さんどうぞ」


恵生「読者に代わってお仕置きしておくので」


山餅「えぇ!?」

皆様お正月どうお過ごしになられたでしょうか?今回は少し皆の正月を覗いてみましょう。


《銀糸台》


銀糸台「はぁ…………やることないんだよな……………」


ここは銀糸台が住んでいる小屋である。新年なんてほとんど関係なさそうである。


銀糸台「………………………暇だ」


そんな退屈そうにしている所に戸を叩く音が耳に入る。


銀糸台「こんな日にこんなところに来るのって……………」


銀糸台は扉の前まで行き、その扉を開ける。

そして扉のところにいたのは珍しい人物だった。


霖之助「こんな日でも君はは変わらないんだな……………」


銀糸台「なんでお前が……………?」


霖之助「まぁ…いいじゃないか暇なんだろ?」


銀糸台「いや、そうだが……………と言うより店はいいのか?」


霖之助「正月だからね……店は休みさ」


銀糸台「というかお前が来ること自体珍しいのだが」


霖之助「半人どうしゆっくり話してみたいなと思っただけだよ」


銀糸台「…………………」


霖之助「迷惑なら帰るけど」


銀糸台「別に…………どちらにせよやることもなかったしな」


霖之助「しかし……男2人で昼間から飲むというのもなにか寂しい物がある気がする」


銀糸台「知るかよ…………」


霖之助「うーん……………」


そしてまた戸を叩く音がする。


銀糸台「また………今度は誰だよ?」


トントン


銀糸台「はいはい……今開けますよ…………っと」


慧音「明けましておめでとう」


銀糸台「わざわざそれを言いに来たのか…………」


慧音「新年の挨拶は大切だからな」


妹紅「それに付き合わされる身にも…………」


ガンッ!!!


妹紅「ぐおぉぉぉぉ……………」


今銀糸台が視認できたのは殴られた後の妹紅と先程と変わらない表情の慧音だけであった。


銀糸台(………………何が起こった!?)


慧音「まぁ……新年の挨拶に来ただけだからもう帰るよ」


銀糸台「そうか………ってそうだ」


慧音「?」


銀糸台「いや………男2人で飲もうとしてたんだよな」


妹紅「寂しいヤツらだな」


銀糸台「うっせ、時間があるなら飲もうぜ」


妹紅「私は……」


慧音「時間があるからいいが」


霖之助「銀糸台駄目だ!!」


妹紅「そうだ慧音は駄目だ!!」


慧音「………………………二人して酷くないか?」


霖之助&妹紅「「君 (慧音)の酒癖の方が悪い」」


慧音「…………………」


銀糸台「まぁ………そこまで飲ませなければいいだろ?」


霖之助「まぁ………そうだけど」


妹紅「………………………」



その後どうなったのかは語るまでもないだろう………………ちなみにその日の夜にその小屋からは叫び声やら何やらが聞こえてきたそうな………………





《群雲》


群雲「んー…………たまの休みだからな……………何しよう」


ここは仙郷亭……群雲の店である。そして今日は定休日のようである。


群雲「一人になると……することないな……………」


いつも忙しく働いている人はこういう時に困るのだろう………因みにチルノやアリスには今日が休みであることは伝えてあるので来ることはないだろう。

いつもは賑わっているここも今日は静かである。その戸を叩く音も…………………


トントン


群雲「…………………客、ではないよな?」


群雲は椅子から立ち上がるとその戸の所まで行き、戸に手をかけて開く。


群雲「…………お前さん、よう来るな」


華扇「べ、別にいいじゃない」


群雲「まぁ、構わんのだが今日は定休日だぞ」


華扇「知ってるわよ、それぐらい」


群雲「…………………という事は暇だから来た、って所か」


華扇「…………もうそれでいいわよ」


群雲「?」


華扇「はぁ…………」


群雲「なんでため息つくんだよ…………」


華扇「あなたのせいですよ!!」


群雲「んな、理不尽な…………」


華扇「という訳で今日は私に付き合ってもらいます!」


群雲「どういう訳だ」


華扇「そういう訳です」


群雲「………………」


訳が分からん………と群雲は思っていたが暇だから別にいいかとも思っていたので華扇に付き合うことにしたのだった。


華扇「さぁ、行きますよ!」


群雲「どこにだよ………」






《優斗》


優斗「こちらスネーク、赤い館に潜入した」


咲夜「……………………何してるんですか?」


優斗「なっ!?俺のスニーキングがバレただと!?」


咲夜「色々突っ込みたいのですが…………」


優斗「無理しなくていいよ、うん」


咲夜「……………………」


優斗「ん?なんで黙ってるの?」


咲夜「まず、どうやってここに入ってきたんですか?」


優斗「白黒魔女に気を取られた門番の横をすり抜けてきた」


咲夜「…………………目的は?」


優斗「君に会いに来たのさ」


咲夜「…………………………」


優斗「やめてください、そんな冷めた目で見ないでください。死んでしまいます」


咲夜「………………………」


優斗「はい、暇だから来ただけです」


咲夜「はぁ…………変なことはしないでくださいよ?」


優斗「よっしゃ、突撃DA!!」


ダダダッ!!!


咲夜「変なことするなと言ったばかりでしょう!!待ちなさい!!」


その日紅魔館は騒がしかったらしいがその事を知るものは数少ないのであった。


優斗「わーい!!」


フラン「わーい!!」


咲夜「なんで妹様まで一緒になって暴れてるんですか!?」


レミリア「紅魔館が…………」


パチュリー「魔理沙!!本取らないで!!」


魔理沙「取ってるんじゃないんだぜ、借りてってるだけだぜ!!」


咲夜「あーもう………誰か助けてー!!」





《長命》


長命「さて……正月なのだが、なんでお前がいる?」


妖忌「別に良いではないか」


長命「爺は隠居でもしてやがれ」


妖忌「言うではないかだが儂もそう簡単に帰るわけにはいかんのじゃ」


長命「どうでもいい、帰れ」


妖夢「………………」


幽々子「あらあら……」


英華「…………………」


長命「よし、分かった…………ならば正月らしく羽子板で決めようじゃねぇか」


妖忌「ほほう……いいだろう」


妖夢「何か始まったんですけど……」


幽々子「あらあら………仲がいいわね」


英華「羽子板って何ー?」


妖夢「そうだね……お姉ちゃんとやろうか?」


英華「うん!!妖夢とやるー!!」


そして、まるで対極な戦いが行われた…片やお花畑が見えそうな平和な羽子板、片や戦争のように激しい羽子板が行なわれた。


幽々子「面白いわねー」


妖忌「はぁ…はぁ…やるのう」


長命「息上がってんなクソジジイ………」


妖忌「うるさいわい………」


長命「オラァ!!」


妖忌「なんのっ!!」


幽々子「凄いわねー………」


妖夢「いくよー」


英華「あわわっ!?」


幽々子「このキャップが…………」


〜数時間後〜


妖忌「……………………」


長命「……………………」


幽々子「………………死んでる」


長命「いや、死んでないからね…………」


妖忌「そうですぞ……………」


英華「楽しかったー」


妖夢「それは良かったです」


幽々子「さて、お雑煮でも食べましょう」


妖夢「もう無いですよ」


幽々子「…………………」


妖夢「無いですよ」


幽々子「…………………」


長命「恵生も忙しそうだったからな…………」


幽々子「…………………」


英華「……………お餅、私も食べたい」


妖忌「うむ………餅米ならあるんじゃが」


長命「それでいいじゃん」


妖忌「量がのう……………」


長命「あぁ……………」


妖夢「まぁ………ないよりましでしょう」


紫「杵と臼ならあるけど?」


長命「なら作れ………っていつの間に」


幽々子「紫……恵生さんとは一緒じゃないの?」


紫「………………ウルッ」


妖忌「あ…………」


妖夢「あ…………」


紫「神界の方に行っちゃったのよ……………流石にそっちを手伝わないといけないからって……………ウルッ」


幽々子「…………お餅食べましょう?」


紫「………………うん」


その後お餅をついたのだが………… 皆様の予想通り足りなかったり、また犬猿の仲の2人が喧嘩し出したりとひと悶着あったのであった。


藍「紫さま………どこに行ったんでしょう?」


紫「お餅が………しょっぱかった…………」


藍「???」



《恵生》


恵生「……………………」


ザワザワザワザワ


恵生「……………………」


ザワザワザワザワ


恵生「お前ら………いいから仕事をしろ!!!!」


ここは神界……神々が住まう場所である。

そして今日は1月2日……つまり元日の次の日である。

恵生はそんな神界の方に久々に訪れた………こんな時期でもあるからである。


恵生「ったくよ……………いいからお前らはよ仕事場に戻れ!!」


神々『はい!!恵生様!!』


恵生「……………………」


恵生(いや……息ぴったりだな)


恵生が何故神界にあまり顔を出さないのか…………その理由はここにあった。


恵生(…………………帰りにくいんだよ!!)


その扱いはほぼ最高神と言っても過言ではない扱いだった………いや、女性の神々にとっては憧れの的とも言うべきか…………それぐらい慕われているのである



恵生「てか………ほぼ仕事終わってるし………………」


??「えぇ……ある程度は全て終わらせましたよ」


恵生「あぁ……天照あまてらす久しぶり」


天照「はい、恵生様……お久しぶりです」


恵生「……………何でみんな様付けするかなぁ?」


天照「それだけお世話になってるんですよ」


恵生「訳が分からん」


天照「私の事も皆の事も育ててくれたでしょう?」


恵生「……………間違っちゃいないけどさー」


天照「そういう事ですよ」


恵生「…………………そんなもんかね」


天照「そう言えば月詠つくよみ知りませんか?」


恵生「ん?いないの?」


天照「えぇ……どこに行ったのでしょう?」


恵生「ま、誰かさんみたいに隠れてる訳じゃないだろ」


天照「///あ、あの時の事は………忘れてください!!!」


恵生「はいはい………それで片付いてない仕事あるならこっちでやっておこう」


天照「え?でも…………」


恵生「まぁ……あまりこっちに来れなかったからな………だからだよ」


天照「それでは……………」


ドンッ!!!!!!


恵生「……………………」


天照「恵生様の私達では片付けられない分です」


恵生「…………………頑張ろ」



~数時間後~


恵生「案外早く終わったし………帰るか」


天照「お帰りになられるのですか?」


恵生「んー………流石にどこぞの寂しがり屋が泣いてそうだしな」


天照「?」


恵生「こっちの話だよこっちの」


天照「そうですか………」


恵生「大丈夫、ちゃんとまた来るから」


そう言って恵生は天照の頭を撫でる。昔からそうしていたのでついやってしまったという感じであったのだが天照が何も言ってこないのでいいかなと思っていた。

そしてこの後女神達から頭を撫でることを迫られたのだがそれはまた別のお話


おまけ


恵生「はぁ……やっと帰ってこれた」


霊夢「恵生さん、今帰ったんですか?」


恵生「あぁ…それとすまんな任せたままで」


霊夢「私はいいんですけど………」


恵生「ん?」


紫「………………………」ブスー


恵生「あ…………」


紫「……………………」ブスー


霊夢「ずっとあの調子なんですけど…………」


恵生「はぁ、すまなかったよ」


紫「………………」ブスー


恵生「………………全く、ここにいてないで藍の所に帰るぞ」


紫「……………」ブスー


恵生「……………ほら」


そう言うと、紫をお姫様抱っこした。そしてそのまま藍がいる紫の屋敷の方へ連れていき、帰ろうとしたら………


紫「………………」ギュッ


恵生「何でこんなことになるんだ…………」


藍「私達まですみません…………」


橙「すぅ……すぅ………」


何故か4人一緒に寝ることになってしまったのだった。


恵生(……………はぁ、はよ寝よ)















山餅「眠っ………」


恵生「ねぇ、あのおまけは何?」


山餅「………………寝よ」


恵生「おい待てやコラ」


山餅「次回からは本編です………それでは」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ