60話 お菓子って美味しいよね
山餅「とりあえずすみませんでした色々忙しかったんです」
恵生「テストの結果再履修とか再試とか全然なかったのにか?」
山餅「スランプと言いますかなんといいますか全然話が思いつかなかったんですよね」
恵生「そんな中読んでくれていた人がいるんだから」
山餅「頑張らなきゃなと思い、今回少し長めに書かせてもらいました」
恵生「こんな作者ですが皆様どうかよろしくお願いします」
山餅「それではどうぞ!」
群雲「なんか前にも似たような事があったな…………」
亜流と呼ばれた男が手をかざした瞬間一瞬にして周りの風景が変わってしまった。
群雲「多分あいつの能力だろうな…………しかしここは……」
群雲が今居る場所は紅魔館の裏に位置する広い草原であった。そしてその風景に似つかわしくない何かが地面に埋まっていた。
群雲「………何をしているんだ」
優斗「……………」バタバタ
群雲「頭から地面に突っ込んで面白いのか?」
優斗「……………」バタバタ
群雲「………ふん!」
群雲は優斗の両足を掴み、腕に力を込め、上に持ち上げる。
そして次の瞬間には優斗は地面から脱出していた。
優斗「もう少し早く助けてくれませんかね!?」
群雲「だって何も言ってこなかったし………」
優斗「喋れるかい!!」
群雲「逆に埋まっててよく無事だったな」
優斗「それは知らない………後ここはどこだよ」
群雲「ここはさっきいた館の裏に位置する草原だな。ほら」
優斗が群雲の指の先を見ると先程までいた館があった。
優斗「あ、本当だ」
群雲「戻りたいがどうするか………」
優斗「何かある………みたいだな〜」
優斗が見ていた方向に二人の人影が見える。それはまるでここから先には行かせないと言っているようだった。
そして群雲の表情がその2人の顔を視認した瞬間、変わる。
群雲「よぉ……てめぇらさっきぶりじゃねぇか」
その2人は群雲の店をむちゃくちゃにした2人であった。
大地「あんたかよ…………ま、前回は挑発のためだったからな」
??「………………」
優斗「お前らのせいで俺はただ働きだよ!どうしてくれる!!」
??「………自業自得」
大地「知ったこっちゃねぇ」
優斗「ウガー!」
群雲「落ち着け……あとお前ら」
豪刃「粗切り」
群雲「死んでけよ」
いつの間にか取り出していた包丁を振るい、衝撃波を放つ。その衝撃波は地面を抉りながら二人の前へ迫って行く。
大知「うわっ、いきなりかよ!」
??「………よろしく」
大知「労いもねぇのか、ってもう離れてる!」
片方は当たらない場所にいつの間にか移動していた。
大知「ちっ!」
彼にその衝撃の刃がぶつかった瞬間砂煙が立ち上がる。
群雲「まずは1人目………」
優斗(これ、捕まえる気ないよね………)
??「勝手に殺してんじゃねぇよ」
砂煙の中から声がした瞬間、2人がその方向に振り向く、そして視界に入ったのはこちらへ飛んでくる何かであった。
群雲「よけろ!!」
優斗「うおっ!?」
優斗がよけたものを見ようとした時鎖が視界の中にはいった。
優斗「戻ってくるぞ!!」
群雲「了解だ」
群雲は振り向き、後ろから来たものを包丁でいなす。
大知「これも当たらなねぇか」
いつの間にか砂煙ははれ、群雲がいなした物が彼の手に戻っていく。鎖の先にについていたのは弧を描くようにしてつけられた刃、そう鎖鎌である。
大知「むかついたから声出しちまった」
??「……………単純」
大知「その言い方なくない?」
群雲「なに気ぬいてんだ?」
群雲が大知へいっきに近づき、包丁を振るう。大知は鎌の背の部分で受け止め、両者の間では金属の擦れる音が響く。
大知「なんか理不尽なんですけどぉ!?」
群雲「何がだ?」
大知「なんで俺ばっかり狙うんだよっ!」
群雲「むかつくからだよ!!」
大知「それ俺だけじゃないっしょ!?」
群雲「うっせぇ!!」
群雲は大知をはじき飛ばす。大知は少し後退し止まる。そしてズボンのポケットから黒い物を取り出し、前に向ける。
大知「弾幕じゃないが、これはこれで構わんだろ」
群雲「あれはやべぇ!」
大知が取り出したのは拳銃、そして銃声がした瞬間、群雲は包丁を振るった。
群雲「あぶねぇ……」
大知「弾丸を切るとはね……うちの誰かさんみたいだ」
群雲「そりゃだてに生きてきてねぇよ」
大知「そういやそちらさんのもう1人はなにをしているのかな?」
群雲「そっくりそのまま返してもいいか?」
大知「…………」
群雲「…………」
優斗「たまには煎餅もいいよね」ぼりぼり
??「…………美味しい」ポリポリ
大知「……………」
群雲「……………」
大知・群雲「何してんの!?」
優斗「いやね、お腹すいたから」
??「……………」ポリポリ
優斗「で、煎餅食ってた」
??「……………」ポリポリポリ
大知(こっちはポッ〇ーじゃねぇかよ………)
群雲「お前も戦わんかい!」
優斗「え!なんで!?」
群雲「なんで!?じゃねぇ!!」
優斗「いや、一般人だし、戦えると思ってんの?」
群雲「なんか偉そうにしてるのがすごくイラッと来るのだが」
優斗「カルシウムたりてる?」
群雲「足りとるわ!」
大知「そろそろ真面目にやろうぜ詩音さんよぉ」
詩音「……………名前」ポリポリ
大知「あ…………」
詩音「………いいよ」ポリポリ
大知「…………うん、それとそろそろ食うのやめない?」
詩音「やだ」ポリポリ
大知(そこだけ返答早っ!)
大知「よし、仕切りなおそう」
群雲「そうだな」
詩音「…………」
優斗「だから戦えないって」
群雲「嘘をつくな嘘を」
詩音「…………」
大知「………終わったら食べていいから、な?」
詩音「…………うん」
優斗「仕方ねぇこうなったら俺の必殺技を見せてやる」
群雲「そんなのあるんだ」
優斗「くらえっ!」
逃符「エスケープ」
群雲「待たんかい!!」ガシッ
優斗「なっ!俺の必殺技を初見で見破るとは………」
群雲「いい加減にしなさい、じゃないと先生怒りますよ」
優斗「わー目が据わってるー」
詩音「…………」
大知「…………そろそろいいか?」
優斗「おかしい………ちゃんとスペルカードってやつを真似たんだけどな…………」
群雲「はいはい、相手も待ってくれてるから早くしろちび」
優斗「誰がちびじゃゴラァ!!」
群雲「キャラブレ過ぎ」
詩音「…………撃っていい?」
大知「いいんじゃね?」
詩音は2丁の拳銃を取り出し、群雲と優斗の2人に向かって弾を撃ち出す。
群雲「またかよ!」
群雲は自身の包丁を使い、銃弾を真っ二つにする。
群雲「大丈夫か?」
優斗「撃たれたー(棒)」
群雲「大丈夫みたいだな」
優斗「でも対抗手段がない気がするんだけど」
群雲「お前なんかできないの?」
優斗「逃げるぐらいかな?」
群雲「…………」
優斗「だって能力とかないし」
群雲「2対1じゃねぇかよ……」
優斗「とかなんとか言ってる間にも頑張ってるねぇ」
群雲は詩音の撃つ銃弾を切っていた。
群雲「ならもう1人を相手してくれ」
優斗「えー男とかやだぁー」
群雲「ならかわれ」
優斗「銃弾を切れるわけないでしょ馬鹿なの?死ぬの?」
群雲「…………」イラァ
詩音「……………終わらせよう」
大知「オーケイ」
先程と同じように銃弾を撃ち出す。群雲が同じ様に切ろうとしたが、切れなかった、というより銃弾がよけた。そして群雲の左肩を穿つ。
群雲「っ!」
大知「よし、当たったな」
詩音「………まだまだ」
大知「おう」
群雲「くっ……片手じゃ辛いんだがな………」
優斗「これやばいやつ?」
群雲「………だな」
優斗「…………よし」
群雲「何をする気だ?」
優斗「そろそろ出番かなと思ってな」
群雲「おいこら」
優斗「よく言うだろ主人公は遅れてやってくるって」
群雲「もういるじゃん」
優斗「そういう突っ込み良くないと思います」
群雲「しかしどうするつもりだ?」
優斗「こういうピンチの時に能力とか開花するもんでしょ…………多分」
群雲「多分………ってお前」
優斗「というわけで援護よろしく」
群雲「………仕方ねぇ」
優斗が前に向かって駆け出す。そんな無防備な状態を2人が見逃す筈もなく銃弾を撃ち込んでくる。
群雲(曲がってるならこれでもいい筈……)
料符「三枚おろし」
優斗の左右に衝撃波を作り、優斗の移動速度に合わせた動く壁の様で、銃弾を全てその衝撃波が受け止める。
詩音「大知」
大知「了解」
また同じ様に銃弾を撃ち出すが今度は優斗の正面だけである。
優斗「よっと」
優斗は黒い物を使い、銃弾を弾く。
優斗「くすねて正解だったぜ」
詩音「………あれは」
優斗「ごめんねーさっきもらったんだよねー」
優斗が手にしていたのは、トンファー。相手が所持していたものをいつの間にか盗んでいた。
大知「詩音俺が前に出る!」
詩音「………ん」
大知が前に出て、優斗に鎌を振り下ろす。優斗は片方のトンファーで受け止め、もう片方で大知の腹部に打ちつけようとする。大知もそれに気付き、鎌の背を優斗の手にぶつけ、軌道を変えて躱す。
大知「戦えないとか嘘ついてんじゃねよ」
優斗「そう言っておけば敵が油断すんだろ」
大知「そんな姑息な手段を使うんだな」
優斗「お前らに言われたくねぇよ」
2人は同時に後ろに下がる。
大知「なんの事だ?」
優斗「お前らが殺そうとした妖怪のことさ」
大知「妖怪……ああ、あの烏天狗のことか、あれはこちらを嗅ぎ回っていたから口封じをしたまで」
優斗「口封じ……俺と同じか」
大知「そう………そしてお前もここで何も言えなくしてやるよ」
優斗「その言葉……まんまかえしてやんよ」
優斗がそう言った瞬間大知の視界から消える。
大知「ゴフッ!」
そして次の瞬間にはトンファーが大知の腹を殴り、体を宙に浮かせ、後ろに飛ばす。
詩音「………!」
詩音は拳銃を構え、引き金を引こうとした時には既に手から拳銃は離れていた。
詩音「……!?」
優斗「残念だったな」
群雲(なんつー速さだよ………攻撃する瞬間ぐらいだぞ見えたの)
優斗「能力ってやつかなこれが」
大知「……なる程な、ならこいつはどうだ!」
取り出したのは手榴弾。そのピンを抜き、優斗に向かって投げる。
優斗「よし、逃げよう」
群雲「任せとけ」
包丁の衝撃波で手榴弾が届く前に爆発させる。
優斗「おぉーすげー」
群雲「それよりあいつらは………」
爆発の煙が消える頃にはそこに人の姿はなかった。
群雲「逃げたか………」
優斗「……なんかすげぇ体が重い」
群雲「いきなり能力使ったからだろう」
優斗「これ以上戦ってたらやばかったかも……」
群雲「にしてもお前さんの能力はなんだろうな」
優斗「さっきこえる………ってのと電気っていう言葉が頭の中に浮かんだんだけど関係あるのか?」
群雲「………多分能力の名前だろう電気はわからんがな」
優斗「っていうか体が動かん」
群雲「初めて能力使ったからだろう」
優斗「うぐぐ……」
群雲「動けるようになるまで少し休むか」
優斗「はぁ……」
群雲「みんなそう簡単にやられる奴らじゃないしな」
群雲(……ただあいつらは何者なんだ?)
疑問を残しながらも今は体を回復させることにした群雲達であった。
山餅「久々に書くと変なところが色々とありそうですね~」
霊夢「とりあえず後で裏でお話し合いね」( ^∀^)
山餅「いや、勘弁して下さい」
魔理沙「許されざるだな」
山餅「その話前書きでしたから!!」
優斗「俺の能力ついに解禁だぁ!!」
山餅「ほいほいまぁ電気に関しては色々あるからね」
優斗「え?」
山餅「さて、次回は早く更新できるといいな」
恵生「コラボもあるしな」
山餅「(。-`ω´-)ンーどんな話にしよう」
恵生「決めてねぇの?」
山餅「向こうでガチ戦闘してるし、こっちはほのぼのした話にしよっかなって思ったんですけど戦闘見たいって人もいるだろうしなぁ…………」
恵生「ここは読者に任せるっていうのは?」
山餅「前のやつ全部見事にスルーされたし………」
恵生「んー期限設けたらいいんじゃ?」
山餅「1ヶ月入らなかったしなぁ………ダメ元で募集してみるか」
恵生「うむ」
山餅「という訳で詳しくは活動報告でいたします」
恵生「それじゃあまたな」(・ω・)ノ