56話 一番のりしたやつって大抵いいことないよな
山餅「皆様大変お待たせしました。作者の山餅です」
優人「おせぇぞごらぁ!!」
山餅「……………」
映姫「罪人なにか弁解はありますか?」
山餅「なぜあなたがいるんです?」
映姫「出たかったから」
山餅「あっはい」
映姫「それだけですか?」
山餅「ありますけど………言ったら止まらなくなりますよ」
映姫「いいでしょう。裏で聞いてあげましょう」
山餅「うん…………」
優人「あの二人行っちゃったぞ」
長命「構わんさぁ」
銀糸台「そうだなー」
群雲「あいつらぜってー〇しちゃる。あの爆弾魔」
恵生「あと作者が書くの久々過ぎて少しリハビリにお付き合いください。それではどうぞ!!」
優斗「グッ………ここはどこだ?」
優斗が目を覚まし、体を起こすとそこには見慣れない光景が広がっていた。壁は全て赤一色で、そのほかには装飾された家具や豪華なベッドが置いてありまるでどこかの高級ホテルの一室のようだった。
優斗「たしか俺は戦っていたはずだが………」
??「あら……起きたようですね」
声のした方を向くとそこにはメイド服を着た女性と二人の女の子がいた。ただその二人の女の子の背中には普通の人間にはついていない一対の翼があった。
優斗「あんたたちは一体……ぐっ」
優斗が体を起こそうとすると、先程の戦闘で負った傷が痛みだす。
??「無理をしては駄目ですよ……それよりあなたはなぜここに来たのですか?」
メイド服の女性が優斗に尋ねる。
優斗「それは………」
時は遡り、優斗が霊夢達と別れたあと、気になった赤い城のような建物の方へ行った。途中で門があったのでその前で降りる。門には誰もおらず、鍵もかかっていない、というより門そのものが壊されていた。形状がわかるくらいには原型はとどめてはいるが門としての機能は果たさないだろう。
優斗「これはこれは………派手に壊されてるな」
泥棒でも入ったのだろうか……ってこの状況でそんな筈はないか……ここの住民なら飛んで入るだろうし、門を壊すメリットがない。
優斗「外からきた奴らだろうな……まぁ俺もだけど」
その時門の先から拍手が聞こえる。
??「よくわかりましたね。正解です」
赤い館から拍手をしながらこちらにやってきたのは、黒いタキシードを着た若い男性だった。
優斗「………服装が違うな」
??「あの服はあまり好きではないのですよ」
優斗「それと俺を探していたな」
??「ええ、その理由は分かっているのでしょう?」
優斗「あの紙か………」
優斗はここに来る前にある紙を拾った。それには………
優斗「あんなものどうするつもりだ?」
??「あれを理解できたのですか………」
優斗「伊達にいろんな経験はしてない」
??「………まぁ良いでしょう。あれを理解したということは我々が何をしようとしているか分かっているのでしょう?」
優斗「ああ……」
??「ならば私も質問しましょう………」
謎の人物は一呼吸おき、そして優斗に問い掛けた。
??「あなた、我々の仲間に「なるわけねぇだろ」……と断られてしまいましたね」
優斗「あたりめぇだろ」
??「まぁ良いです。予想はしていましたし」
優斗「予想していた……」
優斗が言葉を言いきる前に、謎の人物は消えた。いや、優斗の視界に入るものすべてが消え、優斗に見えるのはただ真っ暗な世界だ。
そして次の瞬間、優斗の腹部に鈍い痛みが走る。
優斗「がっ……!!」
??「貴方には死んでもらいます」
優斗の体が後ろに飛ばされ、背中に衝撃が走り、止まる。
優斗「ぐはっ……」
優斗の体はその後、重力に従って下に落ちる。
そして前を見るといつの間にか視界が回復していた。
優斗「……どういうことだ?」
??「ほぉ?なかなか頑丈ですね」
優斗(今のは一体…………)
??「まぁ、特に問題はありません」
優斗「へぇ………そうかい!!」
優斗は体を素早く起こし、相手の目の前まで距離を詰め、顔に右の拳をうちこむ。
優斗「…………どうだい?」
??「そうですね………眼鏡をかけてなくてよかったです。まぁ伊達ですがね」
優斗「効いてないのか………」
??「ええ、痛くも痒くもないですね」
相手は優斗の右腕を掴み、そのまま手を持ち上げ、 その後門の方へ投げ飛ばす。
優斗「ぐっ……いってぇな」
??「退路を断ち……そして」
優斗(あいつ………なにを)
相手は右手を上げる。
??「あとは、動けなくすれば良い」
上げた右手を下ろす。その瞬間銃声が鳴り響く。
優斗「ぐぁっ!!」
優斗はその場に倒れる。両腕両足に一発ずつ銃弾をうちこまれていた。
優斗の体は力なく倒れる。
銃弾の撃ちこまれた手足は動かすことができない。
筋の近くを撃たれたからである。唯一の救いは綺麗に貫通していることだろうか。
ただこのままでは出血多量で死んでしまうかもしれない。
優斗の視界が段々ぼやけていく。
優斗「く……そ……」
??「あら?そいつは………」
そこで優人の意識はふっと消えた。
優人「俺が覚えているのはそれぐらいだな」
??「そうでしたか………」
優人「助けてくれて助かった。俺の名は黒石 優人、まぁ最近ここに来た人間だ」
??「私はここ紅魔館でメイド長をさせていただいてる十六夜咲夜と申します」
優人「メイドさんか……」
咲夜「そして奥の右手にいらっしゃるのがここ紅魔館の当主レミリア・スカーレット様、左手にいらっしゃるのがその妹であるフランドール・スカーレット様でございます」
優人「………まじで」
レミリア「………なんか失礼なやつね」
優人「えーだってさこんな小さな「小さい言うな!!」子が当主ってさぁ………」
??「彼女の言ってることは本当さ」
声があたりに響いたと思ったらそこには今までなかったはずの扉があった。その扉は音をたてずに開かれた。
??「やっぱりここか………」
フラン「けーーーーいーーーー!!」
恵生「ごふっ!!」
扉が開いた瞬間フランが突っ込んでいき、扉を開けた人物、恵生は後ろへ飛ばされる。
恵生「フラン危ないからやめなさい」
フラン「はーい!!」
恵生は起き上がり、三人の元へ向かう。フランもその後についていく。
恵生「まー無事………ではないわな」
レミリア「…………」
咲夜「美鈴とパチュリー様、それに小悪魔や妖精メイド達も………」
恵生「わかっている。犯人の正体もな」
優人「そこまでわかっていてなぜだ?」
恵生「お前は…………まぁ今はいい、しかし後で話がある」
優人「話………か」
恵生「取り敢えずここを出るとしようか」
咲夜「その扉でですか?」
恵生「いや………」
恵生「正面突破といこうや」
山餅「たくよぉ!!マジ信じられんわぁ!!上に立つ人間として間違っちゃいませんか!?」
映姫「流石にそれはいただけませんね。怒りたくなる気持ちもわかります」
山餅「そのせいで時間が足りんくなって、こっちに回せるはずだった時間も回せなくなったんすよー」
映姫「上に立つ人間として、やはり報告・連絡・相談は大切ですよ」
優人「まだ話してたのかよ…………」
恵生「まぁ、作者がブチギレる理由もわからなくはないけどな………」
長命「何があったし」
恵生「ここでは話す気がないらしいが簡潔に言ってしまえば上の人間が連絡をおこたってその尻拭い、さらにはそのための時間をくれず、忙しかったそうな」
銀糸台「まじか……」
恵生「そのせいでもともと早く上げられるはずだったこの作品を上げられなくなってしまったんだよ」
群雲「大学ってとこも大変だなぁ」
恵生「まぁ愚痴っても仕方ないし、次回予告ついに敵の正体が!?」
優人「そろそろ本気出すわ」
銀糸台「新しい槍の使い心地を試してみたいわ〜」
群雲「包丁の錆にしてくれる」
長命「はー白玉楼帰りてぇ〜」
魔理沙「次回は出番は?」
山餅「ぜってー許さねぇ!!」
霊夢「……わからないってことでいいわね」
魔理沙「………しかたないぜ」
恵生「という訳で次回もお楽しみにー」
山餅「あ、本当に遅れてすみませんでした!!じかいから頑張って早く書いていこうと思いますのでどうか応援宜しくお願いします!!」
山餅「はー終わった終わった」
紫「ちょっとちょっと」
山餅「?なんですか?」
紫「もうすぐ2万PV行くわよ」
山餅「………まじでか」