53話 5大栄養素って何があっただろう?
山餅「はい、今回も張り切って行きましょう」
長命「まずーつ、なぜ遅くなった?」
山餅「いろいろ忙しいんだ察してくれ」
長命「もう一つ、スペカってあれ以外にも効果はあるよな?」
山餅「まぁ、詠唱のタイムラグなくしたり、これからの攻撃を宣言することにより名前から攻撃を予測し相手に敢えてチャンスを与えるっていう効果もあるけども(これ以外にもあります)」
長命「あと、更新頑張れ」
山餅「珍しく優しい」
長命「そして俺と幽々子のエロシーンを書いてくれ!!」
山餅「それが狙いか!!」
長命「頼む!金は出すから!!」
山餅「その件はまた今度で……それではどうぞ!!」
恵生「さて、治療をはじめるか……」
恵生がいるのは特別な空間、重症をおった射命丸を治療するために創り出した。いわゆる手術室と同じような空間である。
藍「治療なんてできるんですか?」
恵生「まぁな……とりあえず傷を見なければいけないな」
恵生は射命丸の服をめくりあげる。射命丸は両方の翼に2つの銃創、さらに右翼は焼けている。さらに手足にもいくつかの銃創があり、腹部にも同じように銃創があった。そしてすべての銃創からは今も血が流れ出ている。
恵生「っ……藍すまない橙は霊夢のほうをてつだってもらえるように言ってもらえるか?」
藍「はい、橙たのむ」
橙「わかりました!」
はっきり言ってしまえはとても危険な状態だった。そしていくつかの疑問点が恵生にはあった。1つは血が止まってないこと、そして2つ目は狙いが的確すぎること、3つ目これが重要なのだが妖力の量や流れが明らかにおかしくなっていることである。
恵生「まず麻酔……そして」
その後撃たれた傷すべてに弾が残っていた。それが先程の1つ目2つ目の疑問を解く。
恵生「………こんなもんまで作り上げやがって」
藍「どうしたのですか?」
恵生「こいつを見てくれ」
恵生はそういうとゴム手袋をつけた手に一発の弾丸があった。
恵生「こいつは簡単に行ってしまえば妖怪用に開発された弾丸だ」
藍「妖怪用……!?」
恵生「こいつは体内に入り込むと、その妖怪の妖力の流れをめちゃくちゃにし、さらに力を吸い取る。おまけに傷がふさがらないようにする細工までしてやがる……こりゃあ感服だわ」
藍「なぜそのようなものが……」
恵生「わからん……が、取り敢えず射命丸は無事だ」
射命丸のきずは全てふさがっており、やけどや銃創は全てなくなっていた。
恵生「はぁ……こんなことされりゃ怒り狂うのが普通なんだろうな」
藍「恵生様……」
恵生「………さて、神社に運ぶとしよう」
恵生が戻ってみると、皆がなにか話し合っていた。そして恵生の方を見て、射命丸の状態が無事であることを伝えるとみな安堵の息を吐く。
恵生「で、なにを話していたんだ?」
長命「敵がいそうな場所について話していたんだ」
そんな時紫のスキマが現れる。
恵生「紫妖怪の山はどうなった?」
紫「だめね。恵生を出せ、恵生を出せってうるさいのよ」
恵生「………まじか」
紫「という訳で行ってきて頂戴」
恵生「やだ」
紫「そう……ってえ?」
恵生「誰が行くか!?」
紫「いや、お願い行ってきて」
恵生「マジで嫌です!!」
その後数分後
恵生「はぁ……いってきます」
紫「行ってらっしゃい」
恵生は扉を出して、行ってしまった。
霊夢「なぜ恵生さんかたくなに断ってたの?」
紫「本当は私だって行かせたくないんだけどね」
妖怪の山は幻想郷の中でも一番高いといってもいい山である。昔は鬼がここをまとめていたが今では天狗たちのテリトリーとなっている。
恵生「哨戒天狗が多いのだが……」
今回の件がしれたのだろう……紫を行かせたのはミスだったか。
恵生の視線の先には多くの哨戒天狗たちが、あたりを警戒していた。いつも以上にピリピリしている。
恵生(直接行った方がいいのだろうか……しかしなぁ………)
恵生が渋っている理由は天狗の長、天魔である。
恵生(帰りてぇ………)
??「何をしているんです?」
恵生「げっ!!」
恵生の後ろにいたのは哨戒していた白狼天狗である犬走椛であった。
恵生「……ナニモシテナイデス、ハイ」
椛「通じると思ってるんですか?」
恵生「いいえ」
椛「まぁ探していたからいいのですが……さて、行きましょうか」
恵生「いやだぁぁぁ!!」
恵生「と渋っても無駄だったか……」
妖怪の山にある天狗達の集落のような場所、そこの一番大きな建物の中に恵生はいた。椛は案内するとすぐに去っていってしまった。
恵生「入るぞー」
大きな木造の扉を開ける。中には机に向かっている1人の天狗がいた。
??「……やっときたか」
恵生「ああ……」
??「………で、何か言うことはあるのかの?」
恵生「今回の件済まなかった。俺が不甲斐ないせいでお前の部下である、射命丸文に怪我を負わせてしまった」
??「そうじゃ……」
恵生「?」
??「ないじゃろがー!!」
その天狗は恵生に飛びかかり馬乗りになる。
恵生「ぐえっ!!」
??「なんでわしに会いに来てくれなかったのじゃ!!寂しかったんじゃからな!!」
恵生「知るか!!それと降りやがれ!!」
??「やじゃもーん、恵生素を摂取せねばならんのじゃ!!」
恵生「どんな養分だ!!」
彼女は恵生に対していつもこんな感じに絡んでくる。ほかの天狗たちの前ではカリスマ溢れる女性で黒く長い髪さらにスタイルも良いまさに大和撫子と言われるほど綺麗、だが会うたびこんな感じなので恵生は会うのを渋っていたのだ。
ちなみにいまは恵生の胸に顔をうずめている。
天魔「はぁ〜幸せじゃあ〜」
恵生「早く降りんかい」
天魔「もうちょっと〜」
恵生「はぁ……命もういいだろ」
天魔「………」
恵生(あれ?プルプルしてるんだが……)
天魔「///いきなり……名前でよぶでない」
恵生「そういや呼ばれなれてなかったか」
彼女の本名を知るものは限られている。恵生はその一人である。なぜ本名を知る人が限られているかというと天魔と言う天狗の長の位置についたのが主な理由だ。
恵生「もうそろそろ本題に戻っても?」
天魔「ふむ……この体制でも「ダメに決まってんだろ」……残念じゃ」
天魔は机に戻り、恵生も先程の位置に戻る。
天魔「それで文の様子はどうなのじゃ?」
恵生「ギリギリ助かったってところか。しばらくはうまく体は動かせないかもしれないが後遺症が残ることはないだろう」
天魔「それだけ聞ければ安心じゃ……というわけで続きを……」
恵生「させねぇし、やらせねぇよ!!あと仕事せんかい!!」
机の後ろには山積みになった書類が置いてあった。
後もう少しで天井に届きそうである。
天魔「それはちゃんとするから頑張るために続きを……」
恵生「おーいちゃんとするって言ったぞー」
その瞬間部屋の扉の方からドタドタという音がしたあとに扉が開く。扉からは大天狗と呼ばれるいわゆる天魔の直下の部下がやってくる。
大天狗「天魔本当ですか!?」
大天狗2「恵生様ありがとうございます!!」
大天狗3「さぁ、天魔様書類を片付けてもらいましょうか」
天魔「恵生!!謀ったな!!」
恵生「すまんね。これも契約だからね。じゃ後は任せるよ」
大天狗たち『ありがとうございました!!』
恵生(後で差し入れでも持ってきてやるかな……)
恵生が神社に戻ってみるとそこには妖忌と紫と藍、橙しかいなかった。
恵生「すっごく嫌な予感がする……」
恵生「疲れた………」
山餅「おつかれーすっ」
恵生「なんであいつを出したし」
山餅「出さなきゃいけないかなって思ったんや」
恵生「もう……疲れたよお餅……」
山餅「だれが餅じゃ!」
優斗「エロシーンなんてなかったんや………」
山餅「あそこ真面目なシーンだからね……書けなかったよ」
優斗「ちっくしょー!」
山餅「それとどこまでが許されるか怖くて書けないってのもあるんですよね……」
優斗「作者ビビってる!!」
山餅「消されたくないもんでね……さて次回は皆はどこに行ったのでしょうか?というわけで次回もお楽しみにー!」
天魔「←ここ命に変えてもらってもええかの?」
山餅「いいですよ」
命「という訳でみなこれからも見てやってくれ」