52話 許されざる禁忌
山餅「皆さんどうも!山餅です」
恵生「なんかもうねいまさらな気がするわ」
山餅「何がですか?」
恵生「ここであんだけグロなシーンをだし、新たに設定つけんのやめろ」
山餅「いやいやもともと考えてあったものですし、辻褄合わせただけですよ」
恵生「そうかい」
山餅「ここの会話の意味は見ていいれば分かりますそれではどうぞ!!」
銀糸台達三人が神社に向かっている少し前、人里、特に仙郷亭では壊れた物の修繕におわれていた。火は既に消えていたが、二階は全焼、一階も机や椅子は使い物にならないうえ、調理場のほとんどの調理器具が使えなくなっていた。
群雲「はぁ……どうしよ」
優斗「これはどう仕様もないんじゃない?」
群雲「恵生に頼むしかないか……」
長命「調理器具なら俺の能力である程度の物ならなんとか出来るが……」
群雲「ここの道具はオレの手にあった物だから普通のじゃな……」
優斗「弘法筆を選ばずっていうけど」
群雲「それもそうなんだがやっぱり手に馴染む方がいいものができるんだよ」
優斗「そんなもんなのね」
長命「取り敢えず恵生のとこに行ってこようぜ」
群雲「その前に…」
群雲は会計をしていた場所へいく。そのしたにはなにか黒い箱があった。その黒い箱には出っ張りがいいておりそれをくるくる規則に従い回していき、その黒い箱が開く。なかにはお金が入っていた。
群雲「金は無事だな」
長命「なぜ金を……」
群雲「修繕代……」
長命「流石に今回は無料でしてくれ…「グハッ!!」…な、なんだ!?」
長命が声のした方をむくと優斗が倒れており、近くにはチルノがいた。
長命「ど、どうした!?」
優斗「俺はもうダメだ……跡は頼んだ」
長命「優斗!?しっかりするんだ!!」
群雲「……で、満足か?」
長命「アッ、ハイ」
群雲「何があったんだ、チルノ?」
チルノ「背がちっさいねって言っただけ」
優斗「うわあぁぁん!それ以上いうなー!!」
優斗の背丈は男性にしては低いのだ。ちなみにアリスと同じかすこし高いぐらいである。(彼の身長はアホ毛を含めると約170cmである。え?なんでアホ毛を含めるかだって?アホ毛が5cmもあるからである)
群雲「ま…まだ…ぷ、の、伸びるんじゃ……ぶふぅ!」
優斗「笑うなぁ!!」
長命「どんまい」
優斗「やめて!これ以上優しくせんとって!!」
群雲「あ、あかん……ツボった……」
優斗「もうこれ以上私を虐めないで!」
アリス「まぁまぁそろそろやめてあげなさいよ」
優斗「天使だ……天使がいる」
長命「なんにせよ恵生のとこに行くか」
群雲「む……むり…」
チルノ「ししょー大丈夫?」
長命「……少し待つか」
優斗「ほっといていいんじゃないかな」(真顔)
長命「いやいや、こいつの店の問題だし」
優斗「ていうか会いたくないんだけど」
長命「あったことあんのか?」
優斗「怖かった……」
優斗(すっごく怖かったよ……怖石さんですわ……っていっとる場合じゃないわ)
長命「そんなに怖いやつではないんだが………」
優斗「とにかく俺は行かないぞ!」
長命「えー………」
群雲「はー……はー……やっと元に戻った」
長命「やっとか……」
群雲「……ぶふっ」
優斗「何笑っとんじゃ!!」
群雲「すまんすまんほら行くぞ」
優斗「HA☆NA☆SE!!」
群雲は優斗をまた引きずりながら連れていった。
長命「じゃあ後は頼む」
アリス「ええ、わかったわ」
長命もまた二人のあとを追いき、少しすると追いついた。
優斗「痛い痛い!!主に周りからの視線とお尻が痛い!」
長命(すこし離れて歩こうかな……)
人里を離れ三人は神社の手前の階段まで来ていた。ちなみに優斗は途中からしぶしぶ自分であるいてきていた。
優斗「もういいじゃん帰ろ〜」
群雲「いや、ダメだからな」
長命「ここまで来てそれはないよな」
優斗「俺巻き込まれただけやん」
群雲「じゃ、行くぞ〜」
優斗「まさかのスルー!!」
群雲「話が進まないんだよ。お前と話してると」
優斗「凄く辛辣!!」
群雲「というわけだ。はよいくぞ」
優斗「どういうわけだよ!!」
群雲はまた襟首をもって、飛ぼうとする。当然飛んでいない優斗の首は重力に従い下に行こうとする。すると当然………
優斗「ギブギブ!!締まってる締まってる!!」
首が締まります。
長命「仕方ないね」
優斗「いや、助けろよ!!」
あの後優斗は自分で空を飛び、三人は神社まで何事もなくついた。
優斗「なぜ何もないんだ!?」
群雲「いいじゃないか」
長命「さて、早く……」
神社の鳥居をくぐった三人の目の前にあったのは、うずくまっている一人の人物と倒れている一人の人物である。群雲と長命にはその片方に見覚えがあった。というよりうずくまっている方は会いに来た人物である。
長命「おーいたい……」
その瞬間、ドォンという音と共に地面にクレーターができていた。
彼がやったのだ。その真意は分からない。
ただ三人はその場から動けなくなった。
あまりにも強すぎる威圧。
たとえ自分に向けられていなかったとしても、かなり強いものだ。
少しでも気を抜いたら、殺されそうなほどに
恵生「………さねぇ」
恵生が言葉を発する。さらにその威圧は大きくなる。
恵生「だが、先にこちら……か。霊夢布団の用意を、紫は妖怪の山にこのことを知らせてくれ。藍と橙はこちらの手伝いだ」
恵生が威圧を解くと、神社の中にいた皆が言われた通りに行動し始めた。
恵生「ならば……」
そして入ってきた三人は我に返る。
群雲「お、おい恵生何があったんだ!?」
恵生「お前らか……少し待っててくれ」
恵生が立ち上がり、倒れていた人物を両手で優しく抱き上げた。
三人「「「!!!」」」
その手の中にいたのは、射命丸文であった。ただ、羽から血を流し、服はやけ、そこから見える肌は少し焼けただれ、そして銃で撃たれたあとやあざなどがあり、一言で言えば見るも無残な姿になっている。ただ息はある様で胸が上下していた。
恵生「すまない先に治療させてもらうぞ」
長命「あ、ああ」
恵生はそう言って神社の中に入っていく。三人は言葉を失っていた。普通だったら死んでいただろう。スペルも使ってはいなかったようであった。妖怪だったから生きていたのであろう。
ちなみにスペルカードにはいくつか役割があった。それは一時的な死の無効化。そして回復力の促進。これにより死ぬことはなく、どれだけ負傷しても負けと判断されると戦いが終われば動けるぐらいには回復するのだ。しかし気絶などは回復はしない。ただし回復しようがないものは無理ではあるが(さらにつけくわえるなら恵生がこの機能をスペルカードにつけたのである)
だが今回は瀕死の重症、しかも文は幻想郷の中で力はあるほうなのだ、そんな彼女があそこまでやられたのである。
群雲「…………」
長命「………」
優斗「………あんなこと許されるのか」
群雲「……あそこまで痛めつけられるということはないだろう」
長命「こいつは……許せねえ」
優斗「女の子にあんなことをしやがるなんて許されざる罪だ」
群雲「これは俺の推測だがやったのはさっきの奴らだろう」
長命「あいつら……」
群雲「なんにせよここでしばらくまたせてもらおう」
??「うふふ、さぁこれからがパーティーの始まりね」
??「これからどうするのでしょうか?」
??「奴らを迎え撃つだけよ。すべては夜見さまのためそして……月のために、あいつらも見つけ出す」
群雲「前半のほのぼの返せ!!」
山餅「そろそろ後半戦なのでシリアス入れてもいいかなって思ったんです〜、しかも当初入れるつもりなかったけど入れたくなったんです〜」
長命「てかスペルカードにあんな設定があったとはな」
山餅「これはオリジナルの設定ですね。あんだけ怪我してなぜ無事かという理由づけのためです」
群雲「うち弾幕少ないもんな」
山餅「それは私の力不足と読者の方にハラハラした展開を楽しんで欲しくてですね」
長命「そんなことできたんだ」
山餅「はい、できてないですね。すみません」
山餅「次回ついにオリキャラ集合か?敵の思惑とは?群雲は店を直してもらうことがてきるのか?次回をお楽しみに!」