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東方金神龍  作者: 山餅
第三章 妖々夢~recollect~
33/74

33話 楽しい記憶 新たな力

山餅「皆さんあけましておめでとうございます。作者の山餅です」

恵生「恵生です」

長命「長命です」

銀糸台「銀糸台だ」

群雲「群雲だ」

山餅「去年はあまり更新できずすみませんでした。失踪だけはしないので宜しくお願い致します」

恵生「新年からこんなストーリーでほんとすみませんねぇ」

銀・群「「俺ら出番ねぇし」」

山餅「仕方ないじゃないか」

長命「とりあえず今回もお楽しみ下さい!」

山餅「今回少し長めです!それではどうぞ!!」

長命「白玉楼?」

恵生「うん、そこで奉仕作業、つまり働いてこい」


俺は内心嫌とは思ったが本当ならば目の前にいるこいつに消される筈だったので文句を言うことはできないと思い続けて質問してみた。


長命「働くって何をするんだ?」

恵生「それは向こうに到着した後教えるとしよう」

長命「……もしかして何も考えてないのか?」

恵生「ソンナワケナイダロ」

長命「ワーカタコトダー」

恵生「じゃあ紫スキマを開いてくれ」

紫「はぁ、分かったわ」


ちなみに先程紫と恵生は何か言い合いをしていた。最終的には紫の方が折れていたみたいだが何を話していたかは俺には分からなかった。

ため息をつきながら紫がスキマを開いた。中の空間の目玉を俺は少し不気味に思いながらスキマの前に立っていると………


恵生「アーアシガスベッター」ガスッ

長命「え、ってああぁぁぁ………」


俺は恵生にスキマへ蹴り落とされた。


長命「ああぁぁぁぁぁぁぐへっ!」


俺は勢い良く地面にぶつかった。俺が痛がりながら起き上がると目の前には………


??「大丈夫?」


10代ぐらいの少女が目の前にいた。髪の毛は珍しい桃色で、淡い青色の着物を着ていた。


長命「あ、ああ大丈夫だ」

??「それはよかったわ」


そう言って彼女は微笑んだ。俺は少し照れくさくなりながら起き上がった。


長命「それにしてもここはどこなんだ?」

??「ここは白玉楼よ」

長命「ここが?」

??「あなたは誰なの?」

長命「俺か?俺は甲長命だ」

??「そう……長命って言うのね」

長命「君は?」

??「私は……」


その時彼女の後ろの襖がすっーと音を立てないように開かれた。そこにいたのは武士の服装をした男だった。彼がこちらを視認するといきなり斬りかかってきた。


長命「うおっ!危ねぇな」

??「お主何者だ!!」

長命「いきなり斬りきってくるような奴に教えねぇよ」

??「ならば斬ってみればわかることよ!!」


そう言って目の前の男性が斬りかかってきた。

俺も刀を出し受け止める。


長命「その理屈はおかしいぞ!」


俺はその後相手を押し返す。


??「やりおるな……」

長命「話聞けって……」

??「だがまだだ!」

長命「くっ…仕方ねぇ」


俺も刀を取り出し構える。相手の男も合わせて構えてくる。


??「いくぞ!!」

長命(なんとかして受け止めれば……)


俺は刀を横にし、受け止めようとしたとき……


??「やめてー!」


先程の彼女が叫んだ瞬間男の動きが止まった。


??「な、なぜ止めるのですか」

??「彼は何もしていないわ」

??「しかし……」


二人の間に突然扉が現れた。そしてその中から二人の人物が現れる。片方は俺を落としたやつだけどな……


恵生「いやーいいもんが見れた」

長命「おいこら」

恵生「なんだよー」

長命「いきなりこんな場所に落としやがって」

恵生「 まぁまぁそんなことよりお二人さんすまなかったな。こちらの手違いで迷惑かけたみたいで」

??「いえ、いいのですが彼は一体誰なのですか?」

恵生「そいつはここで働かせるために連れてきた甲長命ってやつだ」

??「そう言う事なのね」


先程の男がこちらをむき、頭を下げてきた。


??「先程は済まないことをした。私はここで庭師兼剣術指南をしている魂魄こんぱく妖忌ようきと申す。以後宜しくお願いする」

長命「こちらこそよろしく」

??「私もちゃんと自己紹介しないとね。私の名前は西行寺幽々子よ」

長命「ああよろしくな」


それから俺は白玉楼で働くことになってしまった。

というかあの空気では断りにくく受けてしまったが

振り返って見ればこの時が生きてきた中で一番楽しかった時であった。

俺がしていたことといえば幽々子の話相手や妖忌の手伝いぐらいだった。

そして俺がそこで馴染むまで時間はかからなかった。特に幽々子とはとても仲良くなっていた。あちらは知らないが俺はいつの間にか幽々子のことを………いや、俺なんかがそんなことを思ってはいけない。あくまで人と妖怪であるからだ。


恵生「べつにいいんじゃなーい」

長命「………なにがだよ」


俺は博麗神社に来ており、その理由は初めて白玉楼に来た時に恵生に渡された御守りを見せにきたからである。なぜ見せに来ないといけないかまでは聞いていない。


恵生「好きになってもいいと思うぞ」

長命「い、いきなり、な、なにをいいだすんだ!!」

恵生「神様に隠し事はできませんよ〜」

長命「そ、そんなわけ…」

恵生「ま、いいさ」


恵生が俺の渡した御守りを手に取りながら言葉を続けた。


恵生「お前なら大丈夫さ」

長命「………」

恵生「幽々子のことを頼んだぞ」


そう言って恵生は俺に御守りを手渡した。


長命「……俺なりに頑張ってみるわ」

恵生「………俺にも出来ない事がある」

長命「急になんだよ」

恵生「気を付けろよ。妖怪は精神的なダメージにゃ弱いからな」

長命「……今日はどうした?」

恵生「気をつけろってことさ」

長命「ああ、わかったよ」


俺はそれから博麗神社を離れ、白玉楼へと向かった。











俺は白玉楼へつきいつもどうりに仕事をしていた。

だが、ひとつだけいつもと違うことがあった。そしてそれが俺のこれから先の道をかえてしまった。

その日幽々子と話をしていた時のことである。


幽々子「ねぇ長命?」

長命「どうしたんだ幽々子」

幽々子「あなたはどうして私といるの?」

長命「どうしてって……そりゃあ初めは仕方なくだったが今では一緒にいたいからだ」

幽々子「う……そよ」

長命「え?」

幽々子「だって私はいるだけで周りを不幸にしてしまうもの……あなたにも何かあるかもしれないじゃない!!」


幽々子は声を荒げ言ってきた。俺にはなんのことだかさっぱり分からなかった。


長命「おい……幽々子?」

幽々子「………ごめんなさい。少し一人にさせてくれないかしら」

長命「………わかった」


俺はこの時どうすれば良いのかわからなかった。だから幽々子の言った通りにしたのだった。


長命「………はぁどうするか」

恵生「おお、どうしたんだ?」

長命「なんでいるんだよ」

恵生「まぁなんとなく……な」

長命「……そうか」

恵生「喧嘩でもしたか?」

長命「いやそ


その瞬間とてつもなくおおきな妖気を感じた。俺とは比べ物にならないくらいおおきな妖気だ。


長命「これは……」

恵生「俺が来たかいがあったな……」

長命「幽々子!!」

恵生「まて!長命」


恵生の静止を振り切り、幽々子の元へと急いだ。


長命「幽々子!!」


勢いよく襖を開け、そこには幽々子はいなかった。さきの障子が開いており、先に進んでいくと俺は自身の目を疑った。幽々子はその首を真っ赤に染め、その赤は広がっていく。


長命「幽………々………子……?な……ぜ……?」

恵生「おい!長命!!」

妖忌「幽々子様!!」

恵生「妖忌!お前は長命を連れて戻っとけ!!」

妖忌「わ、わかりました」















長命「……俺の記憶はここで途切れているな……」

??「どうだった?鍵をかけていたのは幽々子が死んだ日のことだけだよ」

長命「おかしいと思ったんだ。幽々子たちが引越したなんて嘘つきやがって……」

??「そうしないと君も死んでいたんだよ」

長命「………」

??「さて、これからどうするの?」

長命「彼女をとめる。そうしなければ……」

??「彼女は消える」

長命「なに!!」

??「恵生は西行妖の封印に幽々子の死体を鍵として封印をかけたんだ。そのせいで亡霊になった。だから封印が解けると幽々子は消えちゃうんだ。」

長命「なら止めないと!!」

??「あわてないあわてない。そのために僕がいるのさ」

長命「そういえばお前はだれなんだ?」

??「僕はね〜〜…………っていうんだ」

長命「………なんだよそれ」

??「いわゆる神卸したんだよ君が」

長命「俺がか?」

??「でも恵生が記憶ごと封印したんだよ」

長命「なぜだ?」

??「君には使いこなせないからって。でも今の君になら使えるんじゃないかな?」

長命「そんな適当でいいのか?」

??「じゃ、頑張ってね〜」


そう言って、少年は一枚のスペルカードになった。


長命「………迷ってたってかわらないか」














ここは西行妖の木の下。倒れた長命とそれを見ている幽々子がいた。


幽々子「本当にどこで見たのかしら〜?」


そう言って顔を覗くがやはり思い出せない。


幽々子「まあ、いいわ。もうすぐね……」


そうして西行妖の方を向くと、後ろから声がする。


長命「まだだ……」

幽々子「あら、まだやるのね」

長命「必ず止めるって決めたからな……」

幽々子「今のあなたに何ができるのかしら?」

長命「これで逆転するさ」


そう言って一枚のスペルカードを取り出した。


長命「たのむぜ!」


lastspell

神符「デウス・エクス・マキナ」


幽々子「?!」


長命が光に包まれ、その光が収まった後には髪が伸び、服がコートのように長く伸び、炎の模様が描かれている。


長命「これが……」

幽々子「くっ!そんな見掛け倒し!!」


華霊「バタフライディルージョン」


幽々子の周りから弾幕が放たれ、同時に蝶の形をした弾幕もこちらへ向かって放たれる。


長命「無駄だ」


長命の周りに四面体の鉄の塊のようなものが四つ浮かび、それが形を変え筒の様な形になる。


長命「消えな!!」


筒から赤い光が放たれ幽々子の弾幕を全て消していった。


幽々子「!!」

長命「さて、これで終わりにしよう」


四つの筒が長命の右腕と合体し、おおきな大砲となった。そこに光が集まっていく。


長命「victorcanno」


光の収束が止まる。


長命「discharge!!」


極太の赤いレーザーが幽々子へ向かって放たれた。


幽々子「だめ!よけられない!」


そのレーザーは幽々子に命中し、彼女は空中から落ちていき、長命はそれをキャッチした。


長命「おっとっと……」


その時長命の変身は解け、緊張の糸が緩んだのか幽々子を床に横にするとへたりこんでしまった。


長命「駄目だ……力はいらねぇな」


先程の戦いですべての力を使ってしまったのか体が動かなかった。

その時西行妖から妖気が強くなっているのに気が付いたが体が動かなく、長命にはどうすることもできなかった。


反魂蝶―一分咲―


蝶の弾幕が飛んでくるが、長命にはどうすることもできない。


長命「くそっ!」

??「させるかよ!!」


蝶の弾幕は黒い弾幕によって相殺されていた。


??「遅くなって済まない」

長命「全くだぜ……恵生後は頼んだぜ」


そして長命は意識を手放した。


恵生「さてさて、暴れん坊を大人しくさせましょうかね!!」





長命「俺TUEEEE!!」

山餅「欠点はあるけどね」

銀糸台「あるのか?」

山餅「あのスペルは自分が負けてないとつかえないの」

群雲「使いにくっ!」

山餅「lastspellだしね。まぁ強力すぎるからねぇ。あれに関してはどんな逆境をも覆すことが出来るから」

長命「絶対に通用しない相手がいるけど……」

恵生「ん?俺?」

山餅「あなた以外いません」

恵生「まぁまた次回だな」

山餅「そうですね、それではまた次回も見てくれると嬉しいです!」

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