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東方金神龍  作者: 山餅
第三章 妖々夢~recollect~
32/74

32話生誕とある神との出会い

山餅「今回は長命の過去です。今回も楽しんで行ってくださいまし」

俺が生まれたのは今からだいたい千年ぐらい前だ。その頃は……


「うぉぉおおお!!」

「うらぁぁぁぁ!!」


人と人が斬り合い血で濡れた時代だった。

俺はただただ使われるだけの道具。

人間もちぬしには逆らえない。

その時の俺はただの一本の刀。

俺の持ち主が人を切る。

どれだけ嫌だろうと抗えない。

別に戦場で人を切るのは刀の宿命だからいい。

だが、罪もない、ただ持ち主の気に障っただけで殺される女性や子供。

そんな身勝手な人間に嫌気が差した。

だから動けるようになったら持ち主を殺してやった。そいつがなにか言っていたが俺は覚えていない。

それから俺は人の手を離れ妖怪として生きることにした。動けるようになったのは能力の発現と同時に起こり、俺の体そのものが金属でできているとその時気づた。

俺が持ち主の手を離れてからは、俺は旅に出た。

俺を襲って来た妖怪は殺し、襲って来た人間も殺していった。

そして俺は旅の途中である噂を聞いた。

それはある神の噂だ。


長命「妖怪から神になった奴だと?」

妖怪A「ああ、そうだよ。この先の村にいるぜ」

長命「強いのか?」

妖怪A「さあ?」

長命「さあ?って……」

妖怪A「ま、行ってみなよ」


そう言ってその妖怪は行ってしまった


長命「神ねぇ…行ってみるか」


俺はその先に進み村へたどり着いた。

初めて見た俺は驚いた。


妖怪B「よう!」

村人A「おう、久しぶり」

妖怪C「おーい、こっちはこれでいいのか?」

村人B「ああ、良いぞ」


なんと村人と妖怪が共存している光景だ。


長命「なんなんだ……ここは」

妖怪D「お、旅のもんか?」

長命「あ、ああ」

妖怪D「驚いただろ、初めてここに来たやつは大抵そうなんだよ」

長命「どうしてこんな村が?」

妖怪D「恵生様のおかげさ。この先に神社があるから行ってみなよ」


そうして俺はその神がいる神社へ向かった。ただ少し怪しいかったので草むらに入って様子を伺うことにした。


長命(さて、どんな奴だ?)


??「1100……1101……」

??「恵生様、何をしているんですか?」

恵生「畳の網目の数を数えてるんだよ」

??「そんなことしてないで仕事をしてください!!」

恵生「えー、仕事しとうない」

??「……」

恵生「分かった、分かったからそんな怖い顔しないで一華いっか!!」

一華「真面目にして下さい」

恵生「はい!了解しました」



俺が思っていた神とだいぶ違うのに驚いた。

ていうかあれ本当に神か?


恵生「……一華、買い物に行ってきてくれない?」

一華「どうしてですか?」

恵生「良いから良いから行ってきてよ」

一華「はぁ、ちゃんとしてくださいよ」

恵生「はいよ〜」


一華と呼ばれた巫女服の女性が出て行くのを見たあと視線を戻すと恵生と呼ばれた人物が居なくなっていた。


長命(どこにいった!?)

恵生「全く何しにきたんだ」


いつの間にか俺の背後を取られていた。


長命「なっ!」

恵生「気配を隠せてないぞ」

長命「くそっ」

恵生「ま、中に入れ」

長命「……え?」


俺が呆然としているのに構わず神社の中へ連れて行かされた。


恵生「……で、何しにきたんだ?」

長命「あんたに勝負を挑みに来たって言ったらどうする?」

恵生「めんどくさい」

長命「は?」

恵生「断らせてもらうよ」

長命「負けるのが怖いのかよ!」

恵生「分かり易い挑発だな」

長命「俺と戦え」

恵生「仕方ないな。じゃあついてこいよ」


そう言われて俺は神社の裏へ案内された。そこには木が生えてなく代わりに草原のように草が生えた円形の場所があった。


恵生「ここならいいだろ?」

長命「ああ」


正直この時の俺は誰にも負ける気がしなかった。

目の前の奴ぐらい簡単に勝てると思っていた。


恵生「お先にどうぞ」

長命「ならば喰らえ!」


俺は片手を刀に変え切りつけた。だが恵生は刀を片手でつかみ投げ飛ばした。

俺は周りの木の一本に叩きつけられた。


恵生「ふあぁぁぁ、まだやる?」

長命「くそ、なめんじゃねぇ!!」


その後何度も何度も切りつけたが、あたらなかった。


恵生「飽きた」

長命「何?!」

恵生「終わりにしてやるよ」


恵生は目にも止まらぬ速さで目の前に現れ、何をされたかわからないうちに吹き飛ばされた。

吹き飛ばされた俺は真っ直ぐ木々を薙ぎ倒しながら飛んでいき、元の場所よりかなり離れた場所でやっと止まった。


長命「………」

恵生「やっべーやり過ぎた」

長命(ば……化けもんかよ)

恵生「お、生きてるな」

長命「な…なにをした……」

恵生「なぐっただけだけど?」

長命「あ、ありえん」

恵生「修行の成果さ」


さっきまで畳の網目の数を数えてたやつのセリフか?と思ったがあえて言わなかった


恵生「畳の網目の数の件に関しては余りにも暇だったからだ」


なんで考えたことがわかったんだよ……と長命は思った


恵生「さて、どうしてやろうかな……」

長命「な、なにを」

恵生「………ふふっ♪」

長命「ひいぃぃぃ!!」














恵生「……という訳でお前を放置すると危なそうなので奉仕活動をしてもらおう」

長命「なんで俺が……」

恵生「拒否権はないのだ」

長命「ぐ……」

恵生「だが、衣食住は用意されているぞ」

長命「……一体何をさせようってんだ?」

恵生「それはね……おーい紫」

??「呼んだかしら?」

長命「うわっ!!」


急に上から女性が出てきたことに驚いた。


恵生「おいおい驚かしてやるなよ」

??「うふふ♪ごめんなさい」

長命「か、彼女は?」

恵生「八雲紫スキマ妖怪だよ」

長命「噂できいたことがあるな」

紫「……」ドヤッ

恵生「……まぁ話を元に戻そうか」


紫のドヤ顔を恵生が華麗にスルーし、話を続けた。


恵生「お前にはある場所に行ってもらう」

長命「ある場所ってどこだよ」

恵生「それはな………」






「白玉楼さ」


山餅「余りにも長くなるような気がしたので2、3話ぐらいに分けることにしました」

恵生「おい、作者」

山餅「なんですか?」

恵生「いろいろお疲れ」

山餅「ありがとう」

長命「俺のターンはまだまだ続くぜ!」

銀糸台「いいな」

群雲「羨ましいな」

山餅「周りがうるさいですけど気にせず。それではまた次回!!」


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