31話 封じられし記憶
山餅「皆様また見て頂きありがとうございます。今回は前回よりは長くなっております。それでは楽しんで行ってください」
恵生「さてそろそろ向かうとしましょうかね」
恵生は一通り怪我をした人達を治療をしたあと、立ち上がりそう言った。
恵生「んで、ついてくる馬鹿は?」
魔理沙「馬鹿とは失礼な」
恵生「はいはい、で?向かうのは」
紫「私は行くわよ」
魔理沙「私も行くぜ」
霊夢「私も行かせてください」
咲夜「私も行かせてもらいますわ」
??「わ…私も…」
恵生「お前は寝てろ妖夢」
妖夢「でも…」
??「俺たちも大人しく寝てられっかよ」
恵生「あ〜もう、傷が開いても知らんぞ群雲」
群雲「今は無理してでも……」
恵生「駄目です〜」
恵生はそういうと群雲の頭を掴んだ。
恵生「怪我人は寝てなさい」
そして恵生は群雲を寝かせた。
恵生「さて、妖夢?」
妖夢「な、なんでしょうか?」
恵生「もし自分の主人が間違った道に進もうとしているのに気づいたらどうする?」
妖夢「え?」
恵生「さぁどうする?」
妖夢「それは……」
恵生「それは?」
妖夢「正しき道へ進ませます!全力で!!」
恵生「いい返事だ」
恵生が指を鳴らすと妖夢の体の傷が全て無くなっていた。
恵生「傷は俺の能力で吸収させてもらったぞ」
妖夢「ありがとうございます」
霊夢「でもなんで群雲を寝かせたんですか?」
恵生「なんとなくだ」
魔理沙「え?」
恵生「はいはい起こしますよ」
するとみんなの傷が治り、目を覚ました。
群雲「うーん、なんか頭が痛いんだが……」
銀糸台「はっ!どこだここ?」
恵生「説明はめんどくせぇから移動中でいいな」
すると恵生はズボンのポケットから黒いお守りを人数分取り出した。
恵生「ま、これを持っておきな」
咲夜「これは?」
恵生「プレゼント。肌身離さずもっておけよ」
恵生(そろそろ鍵を開けさせないと行けないな)
その頃長命はというと……
長命(さて、ああは言ったもののどうしたものか…)
長命は考えを巡らせていた。なにせ今回はあの桜を見る限りあまり長いこと戦うことが出来ない。そして先ほどのあの蝶。あの蝶が消えるところしか見てはいないが、何か嫌な物を感じた。それが何かは分からないがあれには触れてはいけないと直感した。
幽々子「私を止める…ね。あなたに出来るのかしら?」
長命「出来るさ」
結論は出た。相手の攻撃を全て躱して、一撃で勝負を決める。
長命「いくぜ!!」
光符「メタリックレスター」
長命は自らの体から強い光を放った。周りの暗さも相まって相手の目をくらませるのには充分だった。
幽々子「きゃ!」
長命「これで決めてやる!!」
刃符「諸刃の鉄」
長命はその鋭い刃を幽々子にむけて振りをとした。だが……
「長命」
長命「くっ!」
今までの幽々子の姿が目の前に重なりその刃が一瞬止まる。その一瞬は反撃を許すのに充分な時間だった。
亡舞「生者必滅の理」
幽々子の後ろに手に持った扇子と同じ柄の扇状の物が出るのと同時に蝶の形の弾幕が目の前の長命に当たっていった。
長命「かはっ…」
肺の中の空気が全て抜けていき、地面から離れていた体は地面に向かって落ちていき、落ちた瞬間砂煙を上げた。砂煙が止んだ時長命は地に仰向けで倒れていた。
長命「……ここはどこだ」
長命はいつの間にか真っ暗な空間にいた。
??「ここは死後の世界さ」
長命が声のした方を向くと小さな少年がいた。髪の色は自分の髪の毛と同じ赤い髪の毛だった。
長命「俺は……死んだのか?」
少年「残念だけどまだ君は死んではいないよ。まぁ死にかけではあるけど」
長命「戻してくれ!!」
少年「まぁまぁ、今の君が幽々子に勝てると思うの?」
長命「それは……」
少年「それに君の忘れた記憶があるはずさ」
長命「忘れた記憶?」
少年「気づいているはずだよ」
あの断片的な記憶。あの記憶のことである。
少年「君の目の前に扉はあるよ」
少年の姿はスッーと消えてしまい、そこに大きな扉が現れた。
長命「俺の記憶……」
そして長命の手には黄金色の小さな鍵が握られていた。そしてそこに少年の声が響いた。
少年「今の君になら受け入れられる筈だよ」
そして長命は目の前の扉を開いた。
山餅「だんだんここで話すことが無くなってきた気がしなくもない」
大妖精「まぁまぁ」
チルノ「さいきょーのあたいのことでも話せばいいじゃない」
山餅(╯⊙ ω ⊙╰ )はっ?
大妖精「顔が大変なことになってますよ!」
山餅「さて、次回は長命の過去がついに暴かれる!!それではまた次回見に来てください」