30話 決心
山餅「どーも皆さんお久しぶりです。今回は話の都合上少し短めとなっております。それではお楽しみください」
白玉楼の中にそびえ立つ巨大な桜の下に2つの人影がある。
片方は赤い髪の毛が揺れ、その瞳はもう片方の人影を映していた。
長命「何故君がいるんだ……」
長命は目の前の光景が信じられずにいた。
なぜ?どうして?そんな疑問が頭を埋め尽くし、ぐちゃぐちゃになっていく。
自分の中で動揺し考えていた長命は気づけなかった。いや、気づくことが出来ないでいた。目の前の蝶に
その蝶はひらひらと飛び長命の肩に止まろうとしていた。
ビュン
その蝶は飛んできた何かによって散ってしまい、長命もそれに気づき身構える。
長命(今のは一体……)
幽々子「あら~残念」
長命の目の前の女性、西行寺幽々子が口元を扇子で隠しながらそう言った。
長命(考えるのはあとだ、今はこの状況をなんとかしないと……)
「ハァー世話が焼けるぜ」
「何見てるんだ?」
恵生「なんでもねぇよ」
魔理沙「なんだよ〜?気になるじゃないか」
恵生「それよりもなんだこの怪我人の数?」
周りには腹に包帯を巻いている誰かさんや、全身に包帯をまいた誰かさん
いやー、なぜでしょうな?
恵生「ねー藍さん」
藍「いや……その…」
恵生「あれ妖怪じゃなきゃ死んでるよね?」
藍「ごめんなさい」
恵生「よろしい」
紫「何してるのよ、恵生」
恵生「教育」
紫「そうではなくて……」
恵生「手は打ってある」
紫「え?」
恵生「こちらはこちらで準備があるからな、急ぐぞ」
長命「ぐっ!」
長命は自身に向かってくる弾幕を躱していた。長命はまだ迷いがあるのか、自分からは攻撃はしていなかった。
幽々子「退屈ね〜」
長命「………」
長命は自身の肩を上下させながら、前を見つめた。
幽々子「あなた、何をしに来たのかしら?」
長命「それは……」
いいかけた瞬間、酷い頭痛に襲われた。
長命「ぐぁっっ!!」
その時、自分が知らない光景が途切れ途切れではあるが見えた。
誰かが血を流して倒れていた
そのそばには大きな桜の木
涙を流し、泣いている自分
長命「あ……あ……」
その人物は自分がどこかへ行き、そこで亡くなったと思っていた目の前の人物。
長命(これは……)
長命はその記憶から嫌な予感がした。
桜の木である。目の前の桜の木と同じなのだ。
その記憶を素直に信じてもいいのかと思ったが、信じてもいいと思えた。
長命(なら、俺のすることは決まった!)
長命は自分の腕を刀に変え、目の前に突きつけた。
長命「俺はここで君のすることを止める!!」
山餅「皆さんお疲れ様でした。まぁ今回はこれだけですが次回(いつになるのか分かりませんが)は大丈夫だと思います。え?他の人はって………何故か風邪を引いたそうですよ?」
レミリア「嘘つくんじゃないわよ(#゜Д゜)」
山餅「あ、バレた」
ダッ
ガシッ
フラン「逃がさないよ」
山餅「………すみませんでした」
レミリア「さて、少し話し合いをしましょうかね」
ズルズル……
山餅「ちょっ、勘弁してつかぁさい!!」
美鈴「皆様また次回見に来て下さい」