25話 覚悟
山餅「作者です。今回かなり短いです。」
レミリア「どうしてよ?」
山餅「ちょうどいいところで切りたかったからです」
レミリア「ところでほかに人がいない理由は?」
山餅「珍しく今回ちょいシリアスなんで」
レミリア「そうなの」
山餅「それではお楽しみください」
恵生「行ってらっしゃい」
恵生がそういうとその門のまわりが光につつまれ、光が消えた後には3人しか残っていなかった。
一人はスペルを唱えた本人、一人は銀の髪をしたメイド、そして最後の一人は炎のように赤い髪をした妖怪である。
咲夜「くっ、みんなはどこにいったの!?」
恵生「まあまあ慌てなさんな。死んじゃいないよ」
恵生は自身が発動させたスペカ2枚について説明を始めた。
禁符「キープアウト」は一つの空間への干渉、出入りをさせないというものだ。ただしその空間が壊れたり、消えたりした場合は自動で解除される。
そしてもう一つのスペル決闘「コロッセウム」は二人以上いなければ使えないスペルで、対象を創造した空間に閉じ込めるスペルだ。
咲夜「その二つのスペルを発動したということは……」
長命「スペルを解除するまで出ることができないじゃないか!」
恵生「ふふ、実は出る方法はあるんだよ」
咲夜「それは……?」
恵生「その空間内で一人だけ立っている状態。つまり自分以外を倒せばどちらのスペルも強制解除されるということだ。ちなみに空間は4つ創り、それぞれ二人ずつ入れてるから」
長命「俺達を入れなかった理由はなんだ?」
長命の言う通りその空間に入れてしまえばそれこそ邪魔されずに確実に倒すことが可能だ。
恵生はそれを聞いて少し笑った。
恵生「いい質問だな。答えはねぇ………なんとなく?」
長命たちはその緊張感で急にふざけたことをいったので、ずっこけてしまった。
長命「恵生……真面目に答えてくれよ」
恵生「ははは、とりあえず肩の力を抜きな。疲れただろ」
長命「いや、大丈夫だ。それよりこの先に……」
長命がいかせてくれと言おうとした瞬間、恵生から威圧をかんじた。それはこちらの体が動かなくなるほどの威圧だった。
恵生「…………行きたいか?」
長命「……ああ」
恵生「………そうか」
そう言うと恵生は威圧を解いた。咲夜はその場でへたり込んでしまった。
咲夜「な、なんだったの、今の?」
恵生「……お前ら」
長命「なんだ?」
恵生「どちらかここを通してやる」
長命「どちらか……」
恵生が言ったのはどちらかが黒幕と戦い、どちらかが恵生と戦うという提案だった。
長命「仲間をおいて…「いきなさい!」…咲夜!?」
長命の言葉を切ったのは立ちあがった咲夜だった。
咲夜「ここは大丈夫だから先に行きなさい」
長命「だが俺が残った方が……」
咲夜「貴方の方が強いんだから、優先すべきは異変解決よ」
長命「………ああ、わかった」
長命はその場を離れ花びらが集まるその屋敷の中心に走っていった。
残された場所では、手を叩く音が響いた。
恵生「いやぁ、かっこいいね」
咲夜「で戦うんですか?」
恵生「個人としてはお茶を入れて欲しいな」
咲夜「………ふざけてるんですか」
恵生「戦いたいってんならするけど、のんびりほかのみんなが帰って来るのを待ちたいの~」
咲夜「はぁ……」
恵生(俺は今無駄に力を使う訳にもいかないんだよね~)
長命は走りながら自らの記憶と周りの風景を照らし合わせていた。自分を変えてくれた場所と……
長命(なぜだ……?)
その記憶の場所はもうない場所のはずだった。地上からすがたを消した場所だったはずなのだ。それなのに
なぜあるのか。
似ていると言ってしまえればいいのだが、あまりにも似すぎているのだ。
長命(いや、今は余計なことをかんがえるな!)
長命は頭の中で自分の考えを振り払い、先に進む。
??「……………」
長命はその屋敷の中心に到着した。そこには花びらが集まっている桜の木と一人の桃色の髪をした、水色のゆかたのようなものを着た女性がいた。
??「あら、誰かしら?」
長命「俺は………!!」
長命はその女性を見て驚いた。何故かというと……
長命「ゆ…ゆ……こ?」
自分を変えてくれた
長命「な……ぜ……」
自分が守ることができなかった
長命「なぜ……だ?」
自分が二度と会うことはないと思った
幽々子「なんで私の名前を知っているの?」
女性がいた
山餅「はい今回はエンカウントするシーンでした」
レミリア「長命会っていたのね」
山餅「そうですね。そして彼は過去に何があったのかそれはこれからをお楽しみください。次回からは恵生によって飛ばされた八人のバトルです。お楽しみに!感想、コメントお待ちしております」
レミリア「次回もみなさいよ!」