17話 紅魔の闇
餅「作者です」
餅「一回書いていたデータ消えて萎えました。それではお楽しみにー」
フ「ウフフフ」
霊「なんなの?一体....」
紅魔館、館の外では一人の少女が赤い月を背にし、不敵に笑っていた。
恵「当たって欲しくはなかったな....」
恵生は苦虫をかみつぶすような顔をした。
レ「フラン....」
美「お嬢様........」
レミリアはフランを見て、困惑と悲しみを含んだような表情をした。美鈴はそんなレミリアを心配そうに見ている。
フ「ネエ、イッショニアソビマショウ」
恵「........いいよ。なにをするんだい?」
フ「オニンギョウアソビガシタイノ」
恵「でも、肝心の人形がないよ?」
フ「アナタガオニンギョウヨ」
そしてフランは右手を前に出して、握る動作をし始めた。
フ「キュットシテ........」
恵「............」
フ「ドカーン!」
そこから何も起こらなかった。恵生は自身の能力でフランの能力の効果を吸収した。
恵「霊夢!銀糸台を起こせ!」
霊「わ、わかったわ」
恵「レミリア!お前は無理するな。ここは俺が相手をしておく」
レ「............」
美「恵生さん、私も行きます!」
恵「いや、美鈴はレミリアについておけ!」
どう見ても戦えるとは思えないな、と恵生は思っていた。仕方が無いとはいえ彼女は自身の妹を閉じ込めていたのだからな。
フ「ワタシアナタキライ!」
恵「あらら嫌われちゃった」
フ「アナタイラナイ!」
恵「俺は引くわけには行かないんでね」
恵生は1枚のスペルカードを取り出した。
恵「ルーミア」
ル「なんなのだ?」
恵「力を貸してくれないか?」
ル「いいよ~」
神蝕「宵闇の妖」
恵生がスペルカードを発動させると、恵生とルーミアを黒いなにかが取り込み球体になった。
フ「コワレチャエ」
禁忌「レーヴァテイン」
フランはその黒い球体に向かって、レーヴァテインを振るった。その黒い球体にはヒビがはいり、なかから人影が見えた。
恵「成功か........」
恵生の姿は金髪になっており、右腕には赤い布が巻かれていた。
恵「いくぞ!」
月刀「三日月宗近」
恵生の手に漆黒の刀が握られていた。そして恵生の姿が見えなくなった。
フ「アレ?」
恵「こっちだ」
恵生はフランの後ろに回り込み、その漆黒の刀でフランを切りつけた。フランはレーヴァテインで刀を受けるが、受け止めきれずに、地面に叩きつけられた。
フ「ガハッ」
恵「............」
フ「マダマダ....」
禁忌「フォーオブアカインド」
フランはスペルを発動させると、3人の分身を作り出した。そして........
禁忌「レーヴァテイン」
四人のフランがレーヴァテインを持って恵生に向かっていった。
恵「....あまい!」
夜鳥「青鷺火」
恵生がだした鳥がレーヴァテインをすり抜け、フランの分身を消していった。
恵「さて、しばらく任せるぞ」
神蝕のスペルは強力な分、あるリスクを伴う。それは相手を吸収してしまう危険性があった。なので最大でも5分程度が限界なのだ。そしてこのスペルを発動している間、相手の能力を使うことができる。だからフランの闇を消すことができるのではないか、と恵生は考えたのだ。
美「どうするんですか!?」
恵「彼女の中には入り、彼女の闇を消す!」
美「あなたの能力は使えないんですか?」
恵「........だめだ!」
美「どうしてです!」
恵「彼女の精神ごと吸収してしまう危険性があるからだ!」
恵生はフランの闇がどれくらい深いものか予想することは出来なかった。それ故に闇が深くまで根をはっていたら、精神ごと吸収してしまう可能性があるから別の方法をとったのだ。
恵「というわけで、霊夢達にも後は任せたって言っといてくれ!」
美「....わかりました!」
そして恵生はフランの闇を消すために創造する能力で彼女の精神に入るための扉を作り出した。
恵「こんなこともできるのさっと........さていくか」
そして恵生はフランの精神に向かっていった。
霊夢は銀糸台を起こそうといろいろしていた
霊「なかなか起きないわね....」
銀「................」
霊「こうなったら........」
銀「ウ〜ン、ここは........」
霊「あら、起きたわね」
銀「........なんでスペカかまえてんの?」
霊「あはは....なんでもないわ」
美「早く来てください~」
フ「アハハハハハハ」
美鈴は一人でフランの弾幕をかわしていた。そしてひとつの弾幕があたろうとしていた。
美「あっ!」
銀「あぶねぇ!」
銀糸台は自分の槍で弾幕をふせいだ。
美「助かりました」
銀「全く状況がわからんのだが?」
霊「あの子が襲ってくるから、倒せばいいのよ」
銀「把握した....って何ボーっとしてやがる!」
銀糸台はレミリアに弾幕が迫っているのを確認した。レミリアに声をかけたが動こうとはしなかった。
銀「くそ!」
加速「ディング」
銀糸台は自身のスピードを上げ、レミリアに弾幕が当たる前に助けだした。
銀「あんた一体どうしたんだ!?」
レ「私は、私はどうするればいいの!」
銀「は?」
レ「私は自分の妹に対してどうすればいいのかわからないの!」
銀「....そうだな、自分の気持ちを伝えてみればいいんじゃないか?そしてどうしてほしいか聞いてみればいいだろ」
レ「でも....」
銀「....あ〜!うだうだ言ってる暇があるなら行動に移しやがれ!!失敗したらやりなおせばいいだろ!!!」
レ「!!....そうね、ありがとう。吹っ切れたわ」
銀「そりゃよかった」
レ「いくわよ!フラン!!」
恵生はフランの精神の世界にはいったが、周りは真っ暗であった。
恵「こっちだな」
恵生は闇が薄い方へ歩いていった。
恵「........」
恵生は歩いているいだ闇がなんなのかを考えていた。そしてフランの言動から狂気であると予想した。
恵「ま、やることは変わらないけどな」
そのころ
フ「ミンナコワレチャエ!」
禁弾「スターボウブレイク」
銀「やばい!」
恋符「マスタースパーク」
銀糸台の前で二つの光線が互いに打ち消しあった。
魔「決まったぜ!」
群「あれ、俺の能力がなければ力負けしてたぞ」
そこには箒に乗った魔理沙と群雲がいた。群雲で服が血で汚れていた。
フ「アハハハハハハ」
禁弾「カタディオプトリック」
群「魔理沙!」
魔「おう!」
魔理沙はそのスピードを活かして、フランの弾幕をよけていく。
魔「くそっ!よけるだけで精一杯だぜ」
長「俺を忘れんなよ!」
爆符「テルミットバースト」
あたりで爆発を起こし、フランの弾幕を消していく。
咲「お嬢様、遅れてしまい申し訳ございません」
レ「大丈夫よ」
長「てか、ほとんど集合したな」
霊「あと、恵生さんどこに行ったの?」
美「それは........」
恵「ここだな」
恵生は大きな白い扉があった。あまりにもこの世界とは合わない真っ白な扉が。
恵生はその大きな扉を開けたすると真っ白な空間が広がり、そこにはフランがいた。
フ「あなた、誰?」
恵「俺は創刻 恵生だ。恵生って呼んでくれ」
フ「私は、フランドール・スカーレット。フランって呼んで」
先ほどのフランとは違い、満面の笑みでそういった。
恵「フラン、ここからでないのかい?」
フ「出たい....でも....」
恵「でも?」
フ「怖いの。みんなを傷つけてしまったから、みんなが離れていくんじゃないかって....」
?「ソウヨ、ダカラワタシニマカセテオキナサイ」
恵「....黙りな。狂気風情が」
?「ワタシノイウコトハタダシイ....「消えろ」....!」
恵生は狂気を殴り飛ばした。
恵「フラン、いつまでも誤魔化したらダメだ。自分で一歩を踏み出さなきゃ」
フ「でも....でも....」
恵「大丈夫。俺も一緒についていてあげるから」
フ「........本当に許してもらえる?」
恵「許してくれるさ」
フ「....うん!」
恵「なら行くか」
狂「イカセナイ!」
禁忌「カゴメカゴメ」
狂気はフランのスペルを使ってきた。
恵「はぁ....跡形もなくきえな」
黒穴「LOST BlackHole」
恵生のスペルは弾幕ごと狂気を消しさってしまった
。
恵「さて、じゃあごめんなさいの練習をしておきな」
フ「恵生は?」
恵「ここからでるだけさ」
フ「........」
恵「また後でな。いまは精神を休めることが一番、さっきのが二番だ」
フ「....うん!」
恵生はフランの精神を出た
そのころ
秘弾「そして誰もいなくなるか?」
銀「まだかよ....」
長「む....むり」
群「くそう、」
フ「アアアアアアアア!!!」
フランが急に苦しみだし、スペルは解除され、フランは落下してきたが、恵生がどこからか出てきてフランをキャッチした。
恵「おっと、お姉さん後は頼みます」
レ「わかったわ」
恵「それじゃ神蝕解除」
ル「つ、疲れたのだ」
恵「レミリア、ここで休んでいってもいいか?」
レ「いいわよ。咲夜部屋空いてるでしょう」
咲「空いております」
恵「というわけで、お邪魔しマース」
そして一人以外は深い眠りについた。
恵「ハッピーエンドかな、なぁ紫」
紫「ええ、今回は助かったわ」
恵「いいんだよ。別に」
紫「それと彼女が........」
恵「........そうか、だが今は無理だろう」
紫「ええ、それでなんだけど彼はどうするの?」
恵「あいつにはまだ知らせない。その時が来たらおしえてやるよ」
紫「そう、わかったわ」
恵「............」
紅魔郷編 完