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水月  作者: COLETTE
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私の中の私へ 1

 〜私の中の私へ〜


「何がしたいの?」


6畳一間の小さい部屋、夕日が沈むか沈まないかの薄暗い時間、一人静かに思い耽っていたのだが、どうやら言葉に出ていたようだ…。


普通、“独り言”というのは、自分以外には聞かれるものでもなく、分かってくれるものでもなく、ただただ儚く消えてゆくものだ。


自分の思いや考え、疑問、葛藤などを、“言葉”にし、それを相手に投げかけ合うのが“会話”だとしたら、それに比べると“独り言”というのは、言葉の不発弾のようなものだろう。


「じゃあ君は何がしたいの?」


頭の中で声がした。…いや、“言葉”が生まれたと言うべきだろう。とにかく、疑問の答えを疑問で返されるほど、苛立ちをおぼえる事はない。


「特に今したい事なんてない。ただこうして緩やかな時間を過ごせれば、“僕”は満足」


「年寄りみたいだね。若者の言うセリフじゃないね。“ぼく”ならしたい事いっぱいあるけどね!」


声無き会話の中、例えば?と、聞いてみる。


「うーん。これはしたい事じゃなくて、して欲しい事、かな!」


「何?して欲しい事って」



「…しばらく“交代”して欲しい。行きたい場所があるんだ。自分の足で、行きたい場所が…」



ゆっくりと、ゆっくりと沈みゆく意識の中、また言葉が生まれた。


「昔話をしてあげる。楽しかった“あの頃”の話を…。退屈しないで済むでしょ?」



“止めておけばいいのに…”





今回は0話ですが、次回から本編です。

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