表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

まさかの事態

予選突破したことを、家族に報告するために家へ帰ると、いきなりネスコが抱きついてきた。

俺はその衝撃に耐えられず、こけてしまった。


しかもその時、勢い余ったネスコと頭をぶつけ、二人とも倒れ、意識を失った。





「う・・・う~ん・・・」

俺は目を開けた。


「大丈夫?ネスコ?お父さんとぶつかって頭打ったのよ?覚えてる?」

ミネルが話している・・・誰に?ネスコ?俺はサレイだけど?ネスコは息子の名前だろ?

「大丈夫?お兄ちゃん?お父さんは隣でまだ寝てるよ?」

娘のレイヤが話している・・・

隣を見ると・・・俺がいた・・・俺!?


どういうことだ!


意味がわからんぞ!


まさかと思い、自分の体を見てみると、全体的に小さいし、軽い。入れ替わった!?


そんな状況の自分を眺めていると、俺の体(ホントの体)が、目をさました。その時とほぼ同時に俺は現状況を理解した。



「ここどこ?」って言おうとしたんだろう・・・目の前に自分がいることにビックリしたのか、話すのをやめた。


「ミネル!俺だよ!俺!サレイだよ!なぜかネスコと入れ替わってんだよ!」


「何をいってるの?ネスコ?頭打って、おかしくなっちゃった?そんな訳ないわよね♪ハハハ」


「お母さん・・・ホントだよ・・・」

ちょっと悲しげに、俺の体のネスコが言った。

「ホントなの!二人とも!私は夢を見てるわけでは無さそうね・・・」

「ねぇねぇ?お母さん?入れ替わったって?何かあったの?何が替わったの?おしえてよ~」


「あのな、レイヤ?お父さんとお兄ちゃんの体が入れ替わったんだよ。」


「う~ん・・・えー!じゃあじゃあ!お父さんがお兄ちゃんでお兄ちゃんがお父さん!?」


「そうだな・・・」

「そうだよ・・・」

サレイとネスコはお互いを見ながら言った

「そ、そうだわ!目が覚めたんだから、先生を呼ばなくちゃ!・・・」

ミネルはナースコールを鳴らした。


ぷるぷるぷるぷる・・・

「はい?何かありましたか?」

ナースさんが出た。


「夫と息子が目を覚ましました」

「それでは、先生と一緒に伺いますね」

ブチッ・・・切れた。

一分も経たないのに、医師とナースがやって来た。

えっ?

何でそんなに早いのかって?


そりゃ~ナースステーションと隣だからだよ・・・


「お体は大丈夫ですか?」

医者が言った。


「体の方は大丈夫なんですが・・・入れ替わってしまったんです・・・」


「何が、替わったのかな?ネスコ君?」


「えっと・・・簡単に言いますと、息子と私の意識が入れ替わったんです・・・」


「そんな、あり得ない話が・・・あるはずが・・・」


「ホントだよ!お医者さん!」ネスコは言った。


息子の発言で遂に、医師は理解した。


その日から、二人は、お互いが戻るまで、今やれるべきことを考え始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ