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神様の暇つぶし  作者: けんしょ~
その時、歴史が動いた?
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男勇者と女Bと男Aと氷の館part3

Side:男A

メイドさんを先頭に、次にロザリー、最後に俺、とゆう順番で進む事になった。

確かにメイドさんが先頭なら安心だ。これなら前も後ろも対処出来る。

「何か、怖い…」

通路に入ってすぐ、ロザリーが呟いた。ロザリーの気持ちはよく分かる。

廊下はカーブしていて明りがあってもそんなに先が見えない。壁の蝋燭立は蝋燭を固定するための針が剥き出し。足元は不自然に綺麗な赤い絨毯。そして無機質で窓の無い閉鎖的な廊下の壁。

…俺、お化け屋敷苦手だったな~…現実逃避お終い。

「行きましょう」

メイドさんについていくと、ステンドグラス風の両扉。奥には長い机に椅子が並んでいるように見える。

「開けます」

後ろを警戒しつつメイドさんがドアを開けるのを見る。ドアの先にはやはり机と10個の椅子。そして更に奥にキッチンが見える。

「ここも、何の気配も有りませんね」

「…」

ロザリーがキョロキョロしてる。

「ロザリー、どうかしたの?」

「うん…この館、魔力が薄いの…」

「…魔力を測れるのですか?」

「うん。魔力の流れを見れないと、良い魔具作れないし…」

「でも魔力が薄いって事はどっかで使ってるって事?」

「わかんない。本当に、ただ薄いの」

空気中の魔力が薄いと魔獣はあまり強くない。それと無意識に空気中の魔力も使う人は魔法の威力が普段より落ちる。ギグの森は魔力が濃いから強い魔獣が多く、それに対抗するために獣も強くなったと考えられてる。

「…分かんない事は保留にしておこう。まずはこの部屋を調べてみよう?」

「…うん」

何か気になる事でもあるのかな?俺もエントランスで何か引っ掛かっているのだが、今はどうしようもないから放置。調査に集中。

調べてみるとキッチンには

氷を入れて使う冷蔵庫、オーブン、コンロ、ちゃんと使える洗い場、鍋とかフライパン、綺麗な用途別包丁セット、様々な食器、地下への入り口、が有った。

……地下への入り口?

「…これは…皆様と合流してから調査しましょうか?」

ロザリーがガクガク震えて俺の腕に掴まりながら何回も頷いている。もう軽く涙目だ。

姫様の魔法は地下には効果がなかったみたいで明らかに真っ暗だ。例え明りがあってもロザリーがこの状態ではどうしようもない。エントランスで皆を待とう。

「あ、持ってきた食材はここに置いておかない?」

「そうですね。それに、そろそろ夕食の準備を始めないといけませんし」

食材は帰りも考えると4日分しかない。そしてリリーの話だと門はおそらく閉まっていて狩に出るのは無理そう。あとで確認しなくちゃな。門が閉まってるのは数日って話だから食糧切れる前に終わると思うけど…

ん?そう言えばこの館、風呂有るのか?あぁ、WC&Bはトイレと風呂か。って俺呑気過ぎる…

一旦エントランスに戻って食材を冷蔵庫に入れ氷をアイスボックスみたいな所に入れる。そうしてエントランスに戻ってみると2階組が戻ってきた。メイドさんがキッチンが有ったと報告してる。

「集まったね。じゃ報告会でも開こうか」

「その前に、その扉確認していい?気になっちゃって」

「そうだね。もし風呂で使えたらラッキーだし」

…使えない方が精神的にはラッキーかも…こんな館で風呂使えるとか怖すぎる…

しかし期待は裏切られる。

扉の奥には更衣室とトイレ。更衣室の奥には曇りガラスで遮られたシャワールームが5つ並び、正常に作動。トイレも同様に流れる。タオルは流石にないが有っても使いたくはない。俺なら持参してるの使うよ。

もしかしてこの館の魔力が薄いのってこれに魔力使ってるからなんじゃ…

エントランスに戻りソファに座る。とゆうか埋もれる。柔らか過ぎ。

「じゃあ、改めて報告会を始めようかと思うんだけど…っと、そろそろ5時に」

ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン

この音、時計塔か?今まで鳴らなかったけど1時間おきじゃないのか?

「じる~…」

隣に、とゆうか殆ど同じソファに座っていたロザリーが涙目で寄ってくる。腕を掴んだりしないのは俺が動けなくならないようにとの配慮。地下への入り口を見つけた時はそんな事言ってられないくらい怖かったんだろう。俺だって怖かったさ…

「報告会の前に門とかも確認しない?リリーの話では閉まるんでしょ?」

「そうだね…さっき1階を捜索したメンバーはキッチンで料理を初めてくれないかい。確認したら私達もキッチンに行くよ」

「了解」

「うん」

「では、御気を付けて」

食材は調整して5日は持つようにしないかメイドさんに聞いてみよう……


Side:女B

あ、ちょっと言っておかなくっちゃね。

「ジル、ロザリーちゃんを泣かせちゃダメよ」

「…わかった」

「ジル~♪」

「イトハ様、恋のキューピットですね」

「モリッシュ、それ古いと思うわ…」

さ、門確認しに行かなきゃね。

ぎぃぃぃぃ…

嫌な音。どうにかならないかしら…

「相変わらず、塔に邪魔されて向こうが見えない。本当にどういう作りしてんだ…」

愚痴ってもなんにもならないわよ。…門は…閉まってる。リリーの言ってたとうりね。

「門以外に変化はないかい?無いならメイドさん達の居るキッチンに向かうけど」

「…そうじゃな。それにしても、もう太陽は沈んだみたいじゃな。早いの」

「あ~、1回空から出れないか試していい?魔法を打ち上げれば試せるでしょ?」

「そうじゃな。わらわがやろう。ほれ」

無詠唱でファイヤーボールを空に、

ボンッ!

撃ったら館と同じくらいの高さで弾けた…え?

「空から出るのも無理そうだね。収穫も有ったし館に戻ろうか」

姫様は予想してたみたいね。

あ、風魔法でジャンプ力上げて脱出できたら調査なんて必要だと思われないわね。

姫様に続いて館の左通路を通ってキッチンに着いた。ジルとメイドさんが料理を作っている。ロザリーちゃんはナイフやフォークを並べてる。

「じゃあ、報告会をしようか。メイドさん達の分の報告は少女にお願いしよう」

こうしてお互いの報告を聞くと、

2階の右は相当不気味だったみたいだけど、私達が調べた左側には何も無かった。

キッチンにも異常はないけど、地下への階段は気になる。調べるのは怖いけど…それにしても魔力が薄いって、ロザリーちゃんそんなコトわかるんだ。

「ますます少女が城に欲しくなったよ」

「だからロザリーはやらんのじゃ」

「えっと、えっと、」

「ロザリーちゃん、無理に止めなくて良いよ」

勇人、よく分かってるわ。

さて、これからどうしようかしらね~……


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