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神様の暇つぶし  作者: けんしょ~
それぞれの日常
63/140

男Aの旅、初日

ギリギリで書き終わったのでミスが多いかもです…


誤字や、意味のおかしい所があったら教えてくれると助かります

即直します

Side:男A

騎士さん達との旅は第2大陸についてからが本番だ。つまり船の上にいる間は暇な訳で…

「ジル~、遊ぼ~」

「カードでもする?」

この世界ではトランプの事をカードと言うらしい。賭けばかりやるギャンブラーってカードって言ってるよな~。

「もう遊びつくしちゃったからヤ~」

ウチのお嬢様は我儘です…見た目は俺より上なんだけどね…

「坊主、女を満足させられない男は将来悔やむ事に成る。今から勉強しとけ」

このニヤニヤ顔でアドバイスしてきたのが騎士達の隊長さん。23歳。呼び名は隊長。

何故かお互いにあだ名で呼び合う事に成ってしまい名前を覚える前に呼び名を覚えてしまった…この先も覚えなさそうだな…

「隊長、ジル君はまだ10歳なんですから女性との付き合い方を覚えるには早過ぎです」

今にも『全く、しょうがないんだから』とか言いだしそうにフォローしてくれたのが紅一点だった僧侶さん。20歳。呼び名は何故か隊長が『シスター』と言い張り決定。何でも本当にシスターやってた時期があるそうだ。

「まぁまぁ、シスター。隊長も坊主と嬢ちゃんの将来を思っての事なんだから」

同じくニヤニヤ顔でこの場を(形だけでも)収めようとしているのは偵察、隠密がメインの弓使いさん。23歳。呼び名は狩人。

隊長と狩人は騎士養成学校の同期で10年来の付き合いだと話していた。どうりで息がピッタリなはずだ。

「あれ?ロザリーちゃんは?」

……飽きてどっか行っちゃったよ…

「坊主、とりあえず自分の女くらい自分で捕まえておけよ?」

1人で探せって事ね…


何てアホなやり取りをしているウチに第2大陸に到着。

意外と気さくな騎士さん達との楽しげな旅が始まった…が…

「騎士殿…お願いですじゃ…」

「仕方有りません、私達が何とかしましょう!」

「おおっ、ありがとうございますじゃ~」

色彩国家カラーズの首都、色彩都市カラーズは港から馬車で1週間くらいの所に有り、その間はいくつかの村や町に泊るのが普通だと聞いたんだが…

「やっぱりジルがいるとイベントには困らないね~♪」

まさか一発目で厄介事に引っ掛かるとは思わなかった…orz

この村は獣人の村で長耳族とゆう兎さ耳付きの獣人…村長の垂れた兎さ耳は普通にキモい…オエッ…。ちなみに綺麗なお姉さんの兎さ耳は中々イイ。あれでレオタードとか着たら完全にバニーガールだな。人間みたいな耳は最初から無いそうだ。う~む、不気味

そんな普通の獣人の村は今、近くに住みついた人間の魔術師によって危機に曝されているとの話だ。

なんでも魔術師は攻撃の効かないスライムを使って村の若い娘を誘拐していくんだとか…よし、ブチ殺し確定だな…

何度か村の男達が取り返しに向かったが敢え無く返り討ちに合い重傷じゃないにしても怪我を負い、村の力仕事は滞っている…知らんがな…

だから同じ人間で尚且つ騎士なら素人の村人よりマシだろって事で、魔術師をどうにかしてくれと頼まれた…追加料金取りて~…

とまぁこんな事情で、第2大陸1日目は『悪の魔術師撃退しよう!』の日に成った。チャンチャン♪…流石にチャンチャンは古いな…


「隊長、それっぽいの見つけたぜ」

狩人が魔術師の家を見つけたか…さて、変態誘拐犯とのご対面だな。

狩人の案内に従って着いた先には…ギャグ漫画にそのまま出てきそうなお菓子の家が建っていた…最近疲れ目かな?

「「…美味しそう」」

「ロザリー…」

「シスター…」

女性陣の素直な感想に隊長と揃って疲れた溜息を吐いてしまった…流石にもうちょっと、ねぇ?

バンッ!

「誰だか知らんがワシの研究所の周りを嗅ぎまわるのは止めにしてもらおうか!」

いきなりお菓子の扉が開いて小太りな『悪い魔法使いです』といった風貌の…小者っぽいオッサンが出てきた…どうしよう、チョロイ気しかしない…

「貴様か!長耳族の娘達を誘拐している魔術師は。大人しく娘達を開放しろっ!」

隊長が啖呵きってる。あれ?狩人がいない…先に救助に向かったかな?

「ワシの偉大な研究の素材になれるのじゃ。娘達も感謝するじゃろうよ!」

お決まり~…てかここまでテンプレって…

「それに下手に抵抗せん方が娘達も安全じゃぞ?この意味わかるじゃろう?」

「くっ、卑怯な…」

いえいえ普通です。

「ジル…どうしよう…」

泣きそうだ…う~ん…あっ!狩人が家の裏から娘達と避難してる。グッジョブ♪

「まぁ、赤の他人のために命賭ける気は無いよ。だから、抵抗させてもらう」

「貴様っ!それでも人間かっ!くそっ!スライムよ、男は殺し女は捕えよ!」

「ちっ!噂の攻撃の効かないスライムかっ!」

隊長もオッサンも予想通りの反応ありがとう。俺は自分サイドの人達からゴミを見る目を向けられてるけど…

「ジル…そんな子だったなんて、最低だよっ!」

思ったより心に響きました…気を取り直して武器展開、構えて…

「爆進」

「速いっ!スライム、迎撃せいっ!」

…スライム遅くね?一瞬で肉薄して攻撃出来る姿勢まで取れてしまった…もしかしてザコ?

「風牙、雷槍」

真っ二つにしてから元に戻る前に電気で動きを鈍らせてみた。止めは任せるか…

「ロザ…」

「悪い子にはお仕置きだよっ!フレアッ、フレアッ、フレアーッ!」

危なっ!てか俺狙いでスライムが焼却処分されてる。やっぱロザリーの魔法強いな~…うっ、スライム臭い…

「なっ!ワシのスライムが、ワシの最高傑作が~っ!」

哀れだ…何か哀愁漂ってる…

「こうなったら、娘達を人質に…」

「もう俺達の仲間が連れだしたけど?」

「「「「……」」」」

あれ?隊長もシスターも気付いてない?

「ジル、どういう事かな?」

「いや、隊長さんが『卑怯なっ』って言った辺りで狩人さんが家の裏から…」

「何で気付いてたのに言わなかったのかな?ちょっとオハナシしようか?」

あ、またヤッテしまったか…

「隊長~、娘達は無事救出したぜ」

「よくやった!魔術師、大人しく投降しろっ。これ以上の抵抗は無意味だ!」

「く…ワシは、ワシの研究はっ!」

「五月蝿い」

鳩尾殴って気絶させた。特に動機とか興味無いし。

「…村に戻るか」

「…はい」

シスター影薄かったな~。


「おおー!ありがとうございますじゃっ!」

村に娘達を送り届けたら村長が凄い勢いで飛んできてずっと『ありがとう』を繰り返している。ちなみに俺はロザリーに『オハナシ』とゆう名のお仕置きを喰らい背中が酷い…

「しかしどうやってあのスライムを…」

村の青年が疑問に思ったようだ。

「こう見えても嬢ちゃんと坊主はギグの森に住んでましてね。いやー、お陰で騎士の面目丸潰れですよ。はっはっは♪」

「えっ!スゴーイ、ギグの森で暮してるなんて…」「食べ物とかどうしてるの?」「こんなにチッチャイのに強いのね♪」「あれ?坊主?」「可愛い~!今日私の家に泊らない?」「ちょっと、独り占め!?」「村長の家に泊るんだって」「じゃあ皆で行こうか?」「「「サンセー♪」」」

さっきまで人質だったよなあの人達…女に人って逞しい…

こうしてお祭り騒ぎの1日目が過ぎていった…イテテ、背中に薬塗らなきゃ……


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