神様は女Bにキレられる
Side:女B
「ん…どこよココ」
「ん~、やっと起きたか。待ちくたびれたぜ」
「はぁ、アンタ誰よ」
何だこの死にかけのロンゲは。髪で首でも吊ってなさいよ。
「いきなり死ってどんな思考回路してんだよてめぇは」
「っ…何アンタ、何で私の考えてる事がわかったの」
「そりゃ俺が神様で人間の考えが読めるからだ」
「はぁ!何人の頭ん中勝手に見てんのよ!信じらんない!このクソジジイ」
「たかがこれくらいの事でピーピー五月蝿せぇガキだな!そんなことよりも自分のてめぇの名前覚えてるか?」
「何偉そうに…え?私の名前…何だったっけ?えっ、でもどんな生活してかはわかる…何よこれ」
「やっぱりか。喜べクソガキ、てめぇは勇者召喚の魔法に巻き込まれて世界から存在を削られたんだよ。これから違う人間として別の世界で新しい人生歩んで来い」
「はぁ、巻き込まれた?てか削られたってどうゆうことよ!」
「そのまんまだよ。勇者として召喚されたやつは葬式されてるが、てめぇは存在してねぇ。つまり死体もねぇし誰もてめぇの事を知らねぇんだ。簡単に言やぁ存在しなかったって事になんのさ」
「はぁ!何よそれ!ふざけんじゃないわよ!」
「ふざけて何かいねぇよ。それにお前は向こうの世界で見た目が…なんだよ髪と目の色が変わるだけかよ。つまんねぇ」
「何ゴチャゴチャ1人で…」
「じゃ、自分の名前は適当に考えろよ~。なるべくカタカナな名前がお勧めだぜ~」
「ちょっ、だから勝手に…」
って何この魔法陣みたいなの動けなっ…
Side:女神様
「お父様、死んでください」
「ぐはっ!フリッグ急に後ろから蹴るのは…」
「何か言いたい事が御有りですか、外道糞虫お父様。あぁ、そうですか糞虫さんに失礼だからもっと格の低いモノにしてくれと。ですが生憎私はこれ以上低いモノが思いつかないですし…そうですねお父様が御自分で糞虫以下の何かを私に教えて頂ければ問題ないかと」
「糞虫に失礼だなんて1言も言ってねぇよ!てか最近俺に対する風当たり強過ぎない!?」
ギャーギャー五月蝿いお父様ですね。死ねばいいのに。まぁ必要最低限の説明は…
「ちょっ、フリッグ無視は止めて!マジで悲しいから!」
「娘に縋る父親乙!」
「うるせぇよ!」
はぁ~、最後の1人ですね。最悪私が説明しましょう。