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神様の暇つぶし  作者: けんしょ~
それぞれの日常
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女Aはエルフの歴史を学ぶ

Side:女A

回想終わりっ。改めてシオン君達に向き合う。

「何で急に村の外の事なんて…」

シオン君が気マズそう…

「うん。ちょっとね…」

上手く説明出来なくてチュリスのコトは話せなかった。

「う~む…仕方ないのう」

「ジジイ、どうするんだ?」

「この村が外との交流を絶っとる理由を話すしかあるまい」

「お父さん…」

「カルラ、クリスは知らんのじゃから説明してやらんとならんじゃろ?」

何か言いたくなさそう…

「あ、でも無理には…」

「いや、クリス、やっぱりアンタも知っておきな。大事な事だから」

お母さんにああ言われたら聞くしかないか…

「では話すとするかの…あれはワシがシオンより小さかった頃、当時の勇者と会った頃じゃった…」

こうして村長さんの回想が始まっ…え?勇者?…



Side:村長

「あの~、この辺に村はないですか?」

村近くの平原を散歩していたら同い年くらいの女の子に話しかけられた…スゴイ可愛い人間だ…

「あの~、私の顔に何か付いてますか?」

「え?あっ、ゴメン!え~と、村だよね?」

「はいっ。旅の仲間と逸れてしまって、どこかの村にいれば会えるかなって」

言われて気付いたのは少女は軽鎧を着て、腰には細身の剣を携えていた。

「あ~、この辺だと俺のトコ以外の村は聞かないな。こっちだ、ついて来て」

「はい。ありがとうございます♪」

礼儀正しいし笑顔は可愛い…この子モテるだろうな…そんな事考えながら村に向かった。


「凛様!心配しましたよ!」

村に着くなり身なりの良い魔法使いみたいな男が駆け寄ってきた。

「大丈夫ですよ。この人が案内してくれましたから」

「凛様、御側を離れる事になり申し訳ありませんでした」

ショートの濃い紫髪した給仕のお姉さんが近づいてきて一礼した。

「仕方ないですよ、メイドさん。今回は私も油断してましたし…」

「では、今後はお互い気をつけるとゆう事で」

「はい♪」

仲間とも合流出来たみたいだし俺は家に戻るかな…何か今後の話してるし。

「あ、待って下さい。案内してくれてありがとうございました!皆と会えたのもアナタのおかげです!」

手を握ってそう言った。魔法使いの目が親の仇でも見るみたいな目に…あぁ、好きなんだ…

「いや、ただ案内しただけだから…俺はもう帰るよ」

気恥ずかしくてちょっとぶっきら棒な言葉になってしまった。いやこの顔は反則だろ…

「はい♪しばらく私達はこの村に留まる事になってるので、また明日」

マジかよ。あの魔法使い絶対勘違いしてるぞ…

こうして妙な旅人、凛と出会った。


次の日…

「オニイちゃーん、魔法出ないよー!」

「こっちもー!」

「あ~、イメージが足りないんだろ。そうだな、ただ風が吹くだけをイメージしてみろ。呪文とかは唱えなくていいから」

「「は~い」」

俺は村で魔法を教えてる。『村長候補として小さい子達に教えて来い』ってのが村長からの指示…メンドイ…

「あ、いたいた♪」

「オニイちゃん、昨日の旅人さん来たよ~」

え、マジで?

「くすっ♪子供達に魔法教えてるって聞いたけど、本当だったんですね」

メイドさん?引き連れて凛がやってきた。

「オニイちゃんナンパ~?」

「オニイちゃんがナンパした~♪」

子供達が騒ぎ始めた…はぁ…

「ほら、さっさと練習するぞ」

「「は~い♪」」

素直にそれぞれ練習を再開した。

「素直な子達ですね」

「ああ。今日は魔法使いは?」

「ちょっと国に戻って情報収集してます」

「…戦争のか?」

「あ、分かっちゃいますか?」

そりゃそうだ。給仕の人が居る時点で唯の旅人じゃなくて国の騎士とか貴族とかに絞れる。そして、どちらでも今調べる事といったら1つだ。

「まぁな。この所大人達も皆その話で持ち切りだ。魔族との戦争に向けて人間達の国が情報を集めてるってな」

「そうですか。でも、何故、今戦争を起こそうとしているのでしょうね」

メイドさん喋んないな…

「さぁ?この村はどの国の首都からも遠いから、情報は相当遅れて入ってくる。情報集めたいならギグの森に近い所がイイと思うぞ」

この村は北第2大陸の中部東にあるから人間の商人も船使ってコッチに来たりはする。そして、この村は商人が来なけりゃ情報は入らない。

「ええ、そちらは別の人達が調べています。私達は、その…戦争とは直接関係無い事を調べてるんです」

言い辛そうだな…まぁ無理に聞く気も無いな。

「ふ~ん。さて、俺は先生役に戻るから、まぁ自由にやってよ」

「オニイちゃーん!風吹いたー!皆出来たよー!」

「おっ、よく出来たな。じゃあ次は本格的に魔法使ってみるか!」

「「はーい!」」

この時、凛は何か考え込んでたのに俺は放置していた…



Side:女A

「ジジイ、ちょっと待て!」

「なんじゃ。せっかく人が臨場感たっぷりと説明してやっておると言うのに」

「いや、それは割とどうでもよくて、勇者と会ったコト有るって始めて聞いたぞ!てか勇者の話ドコ行った!まさか凛ってのが勇者だってのか!?」

「初めて言ったわい。ふぅ。全く、話のオチを当てるとは…シオンもまだまだじゃ」

堂々と言い切った!

「な・に・がオチだ~っ!」

「シオン君落ち着いて、ね?」

ヒートアップしすぎだよ~…

「くっ!お袋は知ってたのか?」

「いんや、始めて聞いた」

あ、お母さんもビックリして頬が引きつってる…

「まさか勇者と知り合いだなんて思わなかったよ」

普通思いません。

「話続けていいかの?」

「これ以上何があるんだろう?」

「いや、こっからはシオンやカルラも知っておる話じゃよ。それがワシの主観で語られるだけじゃ」

「あ、なら安心して聞けるな」

「そうだね、勇者の話には驚いたけど…」

さ、続き続き!


村長の名前は出てきません

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