神様は女Aと語らう
Side:女A
……
どこだろうここ?
「お目覚めかい」
私より少し歳上で影の有るイケメン!…そうじゃなくてっ
「…どなたでしょうか?」
「簡単に言えば神様だ」
「……そうですか」
イケメンなのに残念、いやイケメンだから残念?どっちでも同じか。
「何かスゲー失礼な事考えてやがるな」
あれ?口に出しちゃってたか~。
「今も出してねぇよ。心を読めるだけだ」
「読めるって、テレパシーとか?」
「まぁその解釈で問題ねぇよ。さくっと現状だけ話すぞ。まずお前は死んだ。んで、消えてまた別の何かになる予定だったんだが異世界への勇者召喚の魔法に巻き込まれてその世界に行く事になっちまったんだよ。ああ、それから正規の召喚じゃなくて巻き込まれてるだけだから見た目が向こうの世界用に最適化されちまうがこれは大した問題じゃねぇか」
「いやいやいやいや、メッチャ大した問題でしょ!まず異世界って、何の冗談?それに最適化って、そんなのが必要な世界なの?」
「あ~、簡単に言やぁ剣と魔法のファンンタジーな世界だよ。お前はまぁ~、エルフか何かに成るんじゃねぇの?多分。あぁ、歳も変わるみてぇだな。これは…18くらいか」
「エルフって…てか歳変わるの!?てか若返ってる♪学生時代思い出しちゃう♪」
「最初の敬語は何だったんだよ…しっかしお前が行く所は学校なんてありゃしねぇぞ」
「え…………ふっふっふ、無いなら作ればいいのよ!」
「作る側ならお前は教師確定だと思うけどなぁ」
「…っ、そんな、ここまで来てそんな初歩的なトラップに掛かるなんて…」
「最初からトラップなんざねぇだろうが。もう面倒だから送っちまうぞ?んじゃ精々面白くして来いよ」
あ…なんか変な模様が足元に…
Side:1神様
「何か吹っ飛んだ頭の持ち主だったお」
「あ~頭痛ぇ。何か変なのばっかり死んだんだな」
それにしてもアグレッシブな人間だったお。地球にはあんな人間ばっかりなんかね?はぁ~、ミナたん、やっぱり君が一番だよ~。
「顔が気持ち悪いですよキモデブオタのダルさん。さっきの女性にそんなに興奮したのですか、おぞましい」
「美少女になじられるのも悪くない~。フリッグたん今のもう一度お願い~」
「……」
「あぁ!そんなに軽蔑した目で見ないよ。興奮しちゃうでしょっ!」
「ダル…変態と言うより性犯罪者にしか見えねぇからそろそろ止めろ」
「それより、お父様。先ほどの女性に御自分の記憶の事を話しておりませんでしたが」
「…あ」
「主神様それはいくらなんでも最悪だお~。流石にフォローが必要と思われ」
「はぁ~、どうせそんなことだろうと思ってましたよ。お父様の事ですし、たいしてまともな説明も出来ないだろうと思っていましたよ、えぇ。…役立たず。仕方ありません、何らかのフォロー位してくださいね、能無しお父様」
「ガッ……」
あぁ、主神様が死んだ。まっ、そのうち復活するっしょ。それにしてもやっと残り2人だお。主神様頑張れ~。
この人が5人の中じゃ1番普通かも