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神様の暇つぶし  作者: けんしょ~
それぞれの日常
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女勇者の状況と女Bの受難

キャラ邂逅その2

まぁこの話は前振りですが…

Side:女勇者

「最近の父上はあまりにも民に無関心すぎます!」

「姫様…」

変態巫女が痛ましげに姫を見ている。この姫は理想を掲げて何もしない、とゆう事が無く、理想に近い現実的な解決策を何時も実行しようと積極的に動いている。この私が珍しく尊敬しても良いと思った人だ。

事実この姫がいなければ死んだであろう民は多いと聞く。メイド達の情報は常に最新だ。彼女らの情報の速さは向こうの情報の速さに匹敵しかねない。そしてインターネット通信に迫る彼女らからもたらされた最新情報は

王の死期が近い、だ。

正直今の王よりは姫が王位を継いだ方が良いのは誰の目にも明らかだ。王は国内の情勢には目もくれず、外の状況ばかりを見ている。

つまり、戦争を考えている。

メイド達、変態巫女、姫、騎士団長、幾人かの重役から話を聞いても必ず聞く言葉、

人魔大戦

魔王の席には常に最強の魔族が就くと変態巫女から聞いたが詳細は分からない。知る必要も無いのだろう。

魔族は人間の敵

戦う相手の事等、この程度の認識以上は邪魔なだけだ。しかし私にとっての敵は魔族でも魔王でも無い。自分以外の他者、全てだ。この認識は揺らがない。例え尊敬できると思っている姫でさえも、私にとっては邪魔な存在だ。

だから王の死期が近いのではないかと聞いた時、私は良かったと思った。あの王が死に、姫が王位に就いたとしよう。私が国を出ても姫は実力では止めない。これは性格の問題だ。姫は本当に何かを強制する事は無い。だから私はあんな事を口走った。

「では姫が説得されてはどうか?」

これは無意味だと思った。この姫なら既に説得しようとしたはずだ。

「勇那の言う通りですが…お父様には私の声は届きませんでした…」

やはりか…自分の愚行に溜息をつきたかったが、姫の手前それは避けた。これ以上は姫の精神を無駄に傷つけるだけだ。

本音では王の戦争を見る、とゆう判断は間違っているとは思わない。だが自国の内情が一定水準に達していない状況で戦争ばかりに気を割くのは、王の義務を果たしていない様に見える。国力が貧弱な今のこの国が、人魔大戦終結後にどうなるか。その時の私の立場、全てはこれから変えられる問題なのだろうか…

「勇者様、王がお呼びです」

王直属の近衛兵が伝言…何だ?



Side:女B

「あなた!リリー様にいつもベタベタと…一体何様のつもり!」

この世界に来てから早2週間。

やっと慣れてきたリリーとの訓練の後、シャワーを浴びたくて部屋に戻ろうとしたら、また絡まれた。いつもは『突然現れてリリー様の公務を邪魔するなんて、見の程を弁えたらどうですの』とか言ってくるのだが今日は違った。全く、五月蝿いヤツね…

「ならリリーに直接言ったらどうなの?私に言ったって何にもなんないわよ?」

キレちゃダメよ、キレちゃダメ…

「なっ!リリー様は幼いながらに魔王とゆう重責に立たされているのですよ!周りの者が配慮して行動するのは当然の事でしょうっ!」

…私我慢しなくていいわよね?<杭打ち機>と<心見の魔眼>で思いっきり傷つけていいわよね?

「アンタ如きに心配されなくちゃなんない程アイツは弱くないわよ!大体面と向かって『仕事しろ』って言えないアンタはアイツを甘やかしてるって事でしょうが!嫌われたくないからリリーの自主性に任せるなんて逃げ道作って自分の都合の良い様に立場コロコロ変えてるだけのアンタに人に文句言う権利なんて有ると思うなっ!」

<心見の魔眼>で途中からコイツの感情が恐怖に移っていくのが見えた。だからそれに合わせて傷つくような言葉を言ってみたら見事に的中。このスキル使えるわね。まぁもう必要ないでしょ。スイッチoffっと。

ちなみに傷つき始めたのは『アイツは弱くない』辺りから。自分の可愛い人形にでもしておきたかったのかしらね。アホくさ。

「あな、た、に…あなたにそんなこと言われなくても判ってますわ!私はずっと、ズットリリーさまをみてきた、リリーさまだけを…いきなりでてきたあなたに…わたくしとリリーさまのなにがわかるっていうのよっ!!」

後半聞き取り辛っ!何か抑揚が無いっていうか…文章にしたら漢字が無いみたいな感じだったわね…

あ~、そういばコイツってリリーが魔王に成ってから最初に城務めが決まったメンバーで、いきなり御付に任命されたんだっけ…うぅわ、プライド高そ~…

「分かる訳ないでしょ。アンタバカなの?相手の事なんて分かんなくて普通なのよ。自主的な行動して欲しいってのはアリだけど自分勝手な理由でアイツを堕落させるアンタのやり方がアイツのために成る訳ないでしょ!アンタのは思いやりでも気遣いでも何でもない。ただの人形遊びなのよ!!そんなことしかできないアンタがアイツに好かれようだなんて、生まれ変わってからにしなさい!」

勢いで言い過ぎた…なわけないわよね♪ほら、アイツは泣いて…る……またやっちゃった?

「グズッ…まさか、あなたがそんなにもリリーさまの事を考えているなんて…」

…あれ?

「私は…今まで、甘やかしているだけでしたのね…お恥ずかしい限りですわ…」

どうしよう。あの瞳の輝き…つい最近も見たばかりな気がするわ…

「私、目が覚めました!リリー様があなたを選んだのも、このように真剣に向き合ってくれるからなのですね!」

あぁ、ドンドン変な方向にヒートアップしてる…

「イトハ様!」

「は、はい!」

「私と…私と将来を真剣に考えたお付き合いをして下さい!!」

「イヤーーー!またなのーーーーー!!」

「どうしたのじゃ、イトハ!」

「イトハ殿、如何されました!?気分が優れないならば某の部屋で休息を!」

「大丈夫ですか、イトハちゃん!保健室が空いてますからそこで休みましょう!」

不用意に叫ぶんじゃなかった!テキトーに数えても10人は出てきちゃった。どうしよう…

「あ~、皆、私平気だら、ね…別に休まなきゃいけない程疲れてないし…」

「じゃが悲鳴を上げたのは事実じゃろう?」

「そうですぞ、イトハ殿。あれはただ事では…」

「イトハちゃん、私達の間に隠し事なんて…」

ヤバい…収集がつかない…

「イトハ様…そんなにお疲れでしたら…私が癒して差し上げます」

頬赤らめてんじゃないわよ!えぇーい、しょうがない。

「平気だから…晩御飯まで自分の部屋でゆっくりするから…じゃね!」

「あ、待つのじゃ!えぇ~い、皆の者、追え!追うのじゃ!捕まえた者にはイトハの第2夫人の地位を約束しよう!」

「魔王様、その言葉待っておりました!イトハ殿、御覚悟!」

「流石リリーちゃん、これは頑張らなきゃ!待って~、イトハちゃ~ん」

「本当ですか、リリー様!?イトハ様、今参りますわ!」

………カオスな城だわ。いや、カオスなのはメンバーね…


女勇者の長ったらしい心情と

女Bのラブコメな日常でした


ちなみに

女Bの新キャラ達はありがちなハーレムです

まぁ全員女ですが…


魔界は同性の結婚も認めてますが、多夫多妻も認めてます

よくよく考えるとスゴイ話です…

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