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神様の暇つぶし  作者: けんしょ~
それぞれの日常
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男Aは武器に迷走する

バトル難しいです…

バトルものの作者さんスゴイです

Side:神祖

ん…眩しい…朝?

「ふふぁ~あ…あれ?」

抱き枕…ドコ……あ…

「ジル…」

…いない…一緒に寝たのに…一緒にいるって、言ったのに…また…1人?…私が、神祖だから?神祖じゃなかったら…1人じゃなくなるの?…でも、無理だよ…だって…神祖だってこと…変わらないもん……うぅ、

「ひっく、グズ…じる…やっぱり…」

ガチャ。ギ~…

「あ、おはよ~」

……あれ?

「ん?…嫌な夢でも見た?」

…いた…ちゃんと…ここにいた…

「ふえ~ん、ジル~~~~~!」

「え!ちょっと、何?どしたの!?」

よかった~…ちゃんと、一緒だ~…


Side:男A

「な~んだ、そうだったんだ~♪」

朝から何だったんだ?トイレに行って、朝飯何が良いか食材庫で一通り野菜とか見て寝室に戻ってみたら泣いてるし抱き付いてくるしで…ちょっとパニックに成った…何で泣いてんのか聞けなかったし…

ロザリーって情緒不安定?年齢的には思春期真っ只中だからあながち否定できなさそうだ。まぁ聞いても何のことか分かってもらえないか。

「ゴメンね…いなくなっちゃったと思って…」

ああ、そういや昨日もあったな、こんな反応。

「別に行く宛てなんて無いし、ロザリーが良いなら『ここに住んじまうか~』くらい図々しい事考えてるよ?」

正直冗談です!…だって昨日どれだけ辛かったか…耳元に吐息掛かるし『う、ん』なんて声出すしで…寝辛い事この上無い…

据え膳食わなかったの後悔してるけど、俺の体って10歳なんだよな…何もできん…何この生殺し…20歳には辛いわ~。

「大丈夫!ジルの作ったご飯美味しいし、全然イイよ!!」

思いの外強くOKされてしまった。これは…俺の旅してみたい計画は暫く保留だな…ヤレヤレ、断れないからズルズル深みに嵌る。向こうでもこんなこと一杯あったみたいだな。相変わらず詳細やら関係者のプロフィールは靄掛かって思い出せんが…

ちなみに、今は肉野菜サラダと食パン食ってます。ドレッシングはオリーブオイルと塩やら卵やらテキトーに混ぜて作った。

「そういえばロザリーってどうやって食べ物手に入れてるの?手伝える事なら手伝うよ」

流石にヒモの居候は勘弁!プライドとかじゃなくて人として堕落し過ぎてる気がして気持ち悪く成ってくる。他の人がヒモに成ってても何も思わないのに、自分がそうなるかもって思うと異常に嫌な気がする…自分オンリーの潔癖症か?

「えっとね~、合成魔法で作った魔具を人の国に売って、手に入ったお金で野菜買ったり材料買ったりしてるよ。お肉とか毛皮は狩でだけど」

「あ~、魔法は無理そうだから狩を手伝うよ」

俺は魔力低過ぎで魔法は手伝えない…選択肢これしかないな…

それにしても1人でこんな風に生活してるのか…何か寂しいな。どうりでやたら人に触りたがるわけだ…

「ホント!?ヤッター♪あ、いくら<グラップラー>でも魔獣を直に殴り続けたら手が…」

「確かに。俺の手どう見てもすぐ痛んで拳が砕けちゃうな…鎧の手の部分とかないかな?」

本当はガントレットとか、最悪メリケンサックでも可。

「じゃあ、グレゴリウスさんの所行ってからにしよう。鍛冶屋さんで色んな武器作ってるから、ジルに合う物がきっとある、ハズ…」

「急に弱気になったね…まぁイイか。食べたら行くの?」

「うん。速い方がいいでしょ?」

ふむ、鍛冶屋のグレゴリウスさん…ゴツそうだな…


「ほう、こんなチビ助が<グラップラー>を…本当に男か?」

…ドワーフ?でいいのか?火で焼けた赤い肌、160センチくらいの小柄だがガッチリした体型、そして長く立派な髭…俺を女扱いしたことも含め赤ヒゲと命名しよう…

「おい、小僧」

「はい、何か?」

「お前さんどんな武器が欲しい」

ロザリー曰く喧嘩屋系のスキルはCランクとかじゃ役に立たないけど高ランクだと何持ってても発動するから普通、武器を持つらしい…喧嘩で鉄パイプ使ったぐらいしか経験ねえよ…

「あ~、手甲脚甲でお願いします。剣とか弓とか上手く使えなくて…」

嘘は言ってない。喧嘩では専ら蹴りと肘を打撃に、手を防御に使ってた。

「ふん、いいだろう。ちょっとこっち来な。調節すっから手足測るぞ」

サイズ確かに辛いか…


「ね、良い人でしょ♪」

赤ヒゲさんが作業に入ったのでロザリーとお喋り。手足のサイズ測る時やたら揉むように、探る様に触られて気持ち悪かった…人に触れられるの苦手…

「まだ分かんないよ…さっさと籠っちゃったからまともに話してないし」

「ほう、坊主、ガキのくせに大人をよく見てるじゃねえか。ほらよ」

「え、ああ。ありがとうご、ざい…ます………何持ってんすか?」

俺に渡した指輪と甲に板の金属を仕込んだフィンガーグローブ、同デザインの脚甲、ともう1つ。自分の身長よりもデカイ170センチくらいのハルバートを持っていた。

「今からテメエが俺の武器に相応しいか試す。表出ろ。死ぬ気で来ねえと死ぬぞ」

どの道死んでる!

「ジル頑張って♪」

にこやかに応援だと!このオッサンからは殺伐とした空気しか感じねえぞ!


「ちゃんと着けたな。始めるぞ、用意はいいな」

疑問形に成って無い…強く生きよう、俺!

「じゃあ、始め!」

ロザリーの全然雰囲気の無い気の抜けた掛け声と共に、赤いドワーフが突撃してきた。

初手は槍らしく突きかよ!間合いが判りずらいんだよ、なっ!

右拳で流しながら左足で腹を狙う。一瞬でバックステップされ、また睨み合う…死ぬかと思った…速過ぎだよ!そしてこれに反応できた自分のスペックにビックリだよ!

まぁ、体小さ過ぎてリーチが足んないのが1番の問題なんだけど…

「ほう、スキルは伊達じゃねぇか…だがまだまだこれからだ!」

今ので終わってくれるんじゃないか。そんな淡い少年の希望は打ち砕かれました…

突きも薙ぎ払いも使った連続攻撃が始まった。突いた先から横に振るうとか勘弁だろ!

手で弾き、流し、反撃を織り交ぜブレークポイントを作る。大体5コンボ毎に睨み合いに成る…よし!次に突きから薙ぎ払う時を狙う…

「守りは上々…しかし攻撃が薄い。本気で攻撃して来い。できんなら止めちまいな!」

来た…集中…勝負は一瞬。ここまで決定打が無くても突き、薙ぎ払いだけは防御しきれてない。なら必ずそれを織り交ぜてくるはず!

心臓突き、右半身前に出て避ける。右肩狙い、下から右手の甲で弾く。胴体に突き、左に回避。刃をこっちに向けて薙ぎ払い…来たっ!

前に出ながら左拳を刃に這わせて間合いを詰める!これなら、

「なっ!」

前に避けるとは思わないか、甘い!ハルバートの柄を左手で握り前に出る勢いで一回転。狙うは顔面!くらえ、右後ろ回し蹴り!

「ぶっ!」

ぶっとべ、馬鹿野郎!

「勝者、ジル~」

ロザリーの声って…やっぱこうゆう雰囲気には向いてないな…


バトル短っ!

測ってみたら700文字無いくらいでした…


神祖についてはまた別の機会に説明はいります

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