女Bは武器を手に入れる
Side:魔王
「痛いのじゃ…」
「アンタのせいでしょうが」
どこがじゃ、イトハがわらわを誘惑しなければあんな事には成らなかったのじゃ。う~、タンコブが出来てるのじゃ…
「じゃ速く宝物庫に連れて行きなさいよ。その後は空き部屋よ」
「何かふてぶてしいのじゃ!さっき借りは作りたくないみたいなこと言っておったろう!?」
「アンタ相手に遠慮するのは無駄だって気付いたのよ。良かったわね、私アンタを対等に扱うわよ。さっ、行くわよ」
何が良かったのかさっぱりじゃー!そういえばジジイがいっておったの「惚れた方が負けなのだよ」と。つまる所…わらわの完敗なのかの?イトハに完敗…悪くないの…
「何考えてるか知らないけど顔がにやけてて怖いわよ?」
イトハが負けて這い蹲るわらわに…
「グフフフフ…イトハ、そんなにされたらわらわは、わらわは…」
「ていっ」
「いたっ!イトハ、いきなり何するのじゃ!」
「デコピンよ。目の前でヤバい妄想されたから被害が出る前に初期消火させてもらったわ」
ぬぅ…イトハの前では迂闊に妄想も出来んのか…寂しいのう…
お、あの階段を降りたら宝物庫じゃの…暗い地下で2人きり…これじゃ!
Side:女B
リリー、この年でここまでの変態的なマゾ思考ができるなんて…中身エロオヤジと同じじゃない!ちょっとこの城に居付くのは考えた方がよさそうね。
「ここじゃ」
階段から直の扉を開けると……どんよりと濁った空気が溜まっていた…宝物庫ってより…地下牢?
「元が地下牢なうえに放り込まれるのは呪いの書や魔剣、曰く付の品ばかりじゃからな。こうなるのはむしろ自然じゃろう」
ホントに地下牢だったよ!そんなトコにあるなら私がこれから貰うのもヤバいの決定じゃない!
「ほれ。これがイトハと相性が良さそうな魔槍ガ・ジャルグじゃ」
うわ~…全部が鈍い赤色って…魔槍って…。片側は刃が長く、反対側は普通サイズの槍でハルバートのような見た目。まず持てるの?リリーはお手玉でも始めそうな軽さで持ってるけど…呪われないわよね…
「わらわからのプレゼントじゃ」
スゴイ可愛らしくニッコリしてる…断られるなんて微塵も思ってない無邪気な顔…覚悟は決まったわね…ふっ。
ガシッ
躊躇えないように思いっきり掴んでみた…普通だ…何も無い。……拍子抜け過ぎるのよ!はぁ~、ビクビクして損したわ~。
「ありがと。じゃあ私はこれから槍の稽古をつけて貰えるのね」
「うむ。まぁ槍とゆうよりは戦い方自体に重点を置くじゃろうがな。わらわが手取り足取り、じっくりと教えてやるのじゃ。安心して習うのじゃ。いっそ今ここでじっくりと…」
手を怪しくワキワキさせてる!
「ちょっ、今日はいいから!それよりほら!部屋とか見せて頂戴、ね?」
「そう連れない事を言わなくてもいいじゃろう。なに、直ぐに部屋のことなどどうでもよくなろうて…」
ダメだ!完全にスイッチ入ってる!このままじゃさっきの二の舞になる!
「リリー、今日は本気で疲れてるから稽古は明日疲れを取ってから、じっくりゆっくりやっていきましょう?」
こう言えば少しは…
「…ふふふ…イトハに槍の振るい方を教えながら…フフフ…あ、綺麗な体の線が、もう辛抱堪らん!」
辛抱なんてイツしたってのよ!?てかこっち来んな!
「んふふ…逃げようとしても無駄なのじゃ…『バインド』!」
「え?…きゃっ!」
何!下がろうとしたら足が何かに引っ掛かって…ってに光る輪っかが着いてる!しかも動かない!
「フフフ…イトハ~」
あ、ちょっ!来んじゃないわよ!この輪っかの分際で邪魔なのよ!
今手に入ったばかりの槍を輪っかに叩き付ける。
キンッ!
「なっ!わらわのバインドが破壊されたじゃと…面白い!」
へ?何?ってリリーの目がヤバいっ!
「絶対イトハをわらわの物にしてみせる!」
見た目の幼さと身のこなしが全然釣り合ってないのよ!げっ!また手が!
「ふっふっふ…イトハ~、もう1度熱~いキスを…」
「そう何度も!」
上手く体を捻って腕でガード。どうだっ!
「恋とは障害が大きければ大きいほど燃えるモノなのじゃ!」
なっ!手首掴んでたのを少しずつ肘にずらして来た!最終的に顔やる気…
「…バインド」
へ?何呟いて…って手が輪っかに…あ、マズい…
「ふっふっふ…これで邪魔は入らないのじゃ…イトハ…」
潤んだ瞳でこっち見ないで顔近付けてこないで唇突き出すな!
「ちょっと落ち着きなさ、んん!…んん~…っ!」
「んむ、これは…ん~、もっと…」
今までの人生で一番死にたくなるような甘ったるい感触を30分程味わった…
私、頑張れるかな…グズッ…
魔王が完全に変態です…
少々やり過ぎたきがします。
もう少し普通にするつもりが…




