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神様の暇つぶし  作者: けんしょ~
召喚当日
15/140

女勇者は好奇心に殺される?

今回はタイトルがよく判りません

何でこんなタイトルにしちゃったんでしょう…

Side:女勇者

さっき変態巫女を倒したせいでこの部屋から動けない…気絶する程強く殴ったつもりは無いからきっと覚醒の泉とやらのせいで力が上がっているんだろう。

変態が目を覚ますまでメイド達に魔法の話を聞いてみた所、私はかなり闇魔法に特化しているようだ。髪も目も同じ色なのは少ないらしい。しかし私はこれでも17歳の少女だ。それが芯まで闇だと言われるのは…かなり、ショックだ…メイド達、尊敬の目でこっち見ない。普通は髪と目の色は違い最低でも2つ属性の魔法に適性があり全ての属性の下級魔法くらいなら使えるらしい。しかし両方同じだと下手をするとその属性しか使えないと言われた。文献を見ると今までの勇者数名がそうだったらしい…

…私だって小さい時は人並みに魔法少女に憧れた!おじゃ魔女ド○ミだって毎週観てた!しかし…しかし闇魔法特化って…それしか使えないかもって…

私だって少しは可愛い魔法を使ってみたい!そうじゃなくてもせめて、せめて火とか水とかあるだろう…何故よりによって闇なんだ!可愛いの対極にあると言ってもいい属性だぞ!…ふふふ…そんなに私が可愛いのは許されないか…だったら私にも考えがある!

「そこのメイド!」

「はっ、はい!」

「魔法はイメージに魔力を込めれば発動するんだったな?」

いきなり読んだら怯えたような反応をされたので少し声を和らげた。やり過ぎて変態が量産されては堪らないので加減が…若干赤くなっている所を見ると失敗だったようだ…この国の男は魅力が足りないのではないか?もう少し女がレズに走らないように頑張ってもらいたいモノだ。私に言い寄ってきたら壊すが。

とりあえず確認することは…

「魔力とはどんな感覚のモノなんだ?」

「あっ、はい!イメージに形を与える意志のような感覚です。イメージが曖昧ならば呪文として言葉を唱えるか頭の中でイメージして魔法が発動するように念じて見るとイイかもしれません」

「呪文、ね。何か練習に成る見本の呪文はないか?」

「え~と…闇ならば「影よ 我が身を包みし盾とならん シャドウガード」などどうでしょうか?」

「ありがとう。試してみるから離れていてくれ」

暴発で巻き込むのは流石に目覚めが悪くなりそうだからな…ではさっそく、

「影よ 我が身を包みし盾とならん シャドウガード!」

影が実体化して私の前方に守るように立ち塞がった。…奇妙な光景だな…

「流石です!勇者様っ!」

メイド達が褒めてくれるが私の正直な感想は…あまり良くない、だ。しかし感覚は掴んだあとは実践あるのみ!…その前に一応聞いておこう。

「聞きたいんだが魔法で動物のようなモノを召喚したり作ったりすることはできるのか?」

「可能ではありますが…出している間はずっと魔力を消費し続けるので正直お勧めしかねます…」

そうか、魔力を消費し続ける…やはり実践で学んでいくしかないな。メイド達にはもう一度下がってもらい、今考案した呪文を頭の中で反芻しイメージを固める。…大丈夫だろうか…。ここまで来たらやって後悔した方がマシだな。よし、逝こうか。

「闇の賢族よ 作られし力持ち 我が望みの姿と成らん サモン」

目の前の地面にバスケットボール程の闇が溜まり少しずつ晴れていく。失敗したか?

「にゃ~」

「きゃ~っ可愛い~!」

メイド達が発狂した。とりあえず成功したようだ。私が作ったのは黒猫。可愛さ優先で戦闘能力は殆ど持たないはずだ。どうだ神よ!闇だって可愛い使い方はできるのだ。ちなみに

『作られし力持ち』

のフレーズは戦闘能力ではなく形を維持するだけの魔力を最初から持たせるためのフレーズに成っていて、同時に食事から自分で魔力作れるようにイメージしたのだがこっちは確かめようが無いな。おや?メイド達から猫が逃げてきたな…メイド達の目が血走っていて怖い…猫は…こちらは「フシャー!」と威嚇体制。とりあえず抱き上げて優しく撫でてやる。

「ゴロゴロ、にゃ~…」

凄く気持ち良さそうに私の腕の中で寛いでいる。それを見ているメイド達はクネクネしていて気持ち悪いな。なんだこの対極の状態は。

片や愛くるしい猫の可愛らしい鳴き声…片や気色悪くクネクネしているメイド達の荒い鼻息。

…向こうの世界でメイド喫茶とやらが出来た意味が判らん。どう見てもこいつ等に魅力を感じない。やはり男とは不可解な生き物だな。再確認できたことだし良しとしよう。

「にゃー」

ん?猫がこっちをマジマジと見ている。どうかしたのか?…ああ、

「お前、名前が欲しいのか?」

「にゃっ!」

良い返事だ。しかし、名前か…まぁ黒猫だし、

「じゃあ、お前の名前はクロだ」

「にゃー…」

呆れたような、がっかりした様な微妙な鳴き声だった。まぁ、自分でも安直だとは思っていたさ。しかし…可愛い!さっきから我慢していたがもう無理だ!ずっとギューっとしていたい!

「にゃぁー…」

何やら抗議めいた呻き声とメイド達の「勇者様ずるいです!」とゆう声が聞こえた気がするがクロに骨抜きにされていた私にはどうでもいい事だった。

……そういえば私まだ名乗ってないな……クロが可愛いからどうでもいいか。


女勇者はクロ相手だとキャラが違います

クロ羨ましい…

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