勇者VS魔王――決闘は乱戦
久々に魔王城の女Bハーレムが登場します
そして一気に4話程出しています
……勢いで書きすぎました
Side:姫巫女
等々、この日がやって来た。私が勇人を召喚してから1年、勇人は強く成った。ボウヤに負けてからは魔法の授業も無しでひたすらに剣を鍛えた。魔力による肉体強化も使えば私ではもうどうしようも無いだろうね。
「そちらフレイヤ、勇人、メイドさん、ロザリー、ジル、クリス、シオンの7名じゃな」
「ああ」
「此方はわらわ、イトハ、テッタ、シフルネ、ヘレシア、勇那、エルーダじゃ」
テッタは勇那と同じ刀使いだね。シフルネはレイピア。ヘレシアは無手……凄い胸だね……
『選手の確認も終わった所で今回のルール説明だーっ!今回はこの7人同士のチームでサバイバル戦をやってもらう!ルールは簡単っ、相手を行動不能にするか場外させればそいつは戦線に復帰出来なくなるっ!そうして最後にフィールドに残ってたチームが勝ちだーーーっ!
魔王様に挑む大バカ野郎共はユビキタスの勇者と姫とそのメイド!』
『『『『ブウウゥゥゥゥゥーーーーーッ!』』』』
『そしてギグの森の黒き妖精、我らが魔王様の親友にして最高の魔具職人っ、ロザリーちゃんとそのオマケッ!ロザリーちゃんと一緒に暮らしてるなんて羨まし過ぎるぞこの糞ガキーーーーッ!!』
「魔界では黒き妖精って呼ばれてるんだ?」
「ジルはオマケじゃないもんっ!」
微笑ましいね。
『後方支援にシルフの碧き狩人、クリス嬢と時期村長候補のシオン!挑戦者チームはリア充ばっかりだな爆発しちまえっ!!』
『『『『リア充爆発しろーーっ!』』』』
凄い言われ様だね……
『迎え撃つは我らが魔王様率いる百合百合戦隊マカインジャー!』
センス無いねっ!?
『完全無欠の魔王リリー様を筆頭にっ、リリー様の嫁の地位を不動の物にしつつあるイトハ様!最近自慢の口撃を調整できるように成った分一撃の重みが増したと巷で噂に成ってるぞっ?』
「余計なお世話よっ!」
イトハ、苦労してるね。
『魔界の切り込み隊長こと、テッタ・エイザンッ!その青髪が煌めけば全てを切り裂く勇者の末裔だ!
そして前回の王決めの義にて父親を容赦無くボコボコにしたリリー様の御付きシフルネ嬢!今日も不思議な縦ロールのその髪には一体どんな思惑が?
マカインジャー最後の1人は魔王城の保険室室長ヘレシア様!そのけしからんスタイルに負けた野郎は数知れず!しかしイトハ様以外に興味の無い無敵の不沈艦!』
メンツ濃っ!
『未知のスケット、カラーズの護衛にして全身真っ黒のドS系嬢王様にとの呼び声高いアダトリノを滅ぼした暗黒勇者勇那!……ちょっとこのボンテージ物着てピンヒールで踏んでくれませんか?』
「失せろ変態」
『おうっ!……スゲー快感を覚えてしまった…………観客の目が痛い所で最後の1人!『勇那様は私だけの勇者様』!?とんでもねえカミングアウトの紹介文を提出した変態路線まっしぐらの元アダトリノ巫女!エルーダ・サモン・クラーク!
さぁ、この7人で、魔界と人間界の未来を担い熱き血潮を飛び散らせっ!
7対7のサバイバル戦、始めえぇぇっ!!』
始まったか……実況のせいで戦意が大分削がれた……だが、
「クリスとシオンは後方からマカインジャーを狙え!メイドさんとボウヤ、少女は魔王だっ!
勇人は私と遊撃!」
私の支持で全員が動き出した。ボウヤと少女は最初から魔王狙いみたいだね。
「最初っから全力で行くよっ!シオン君!」
「おう!」
クリスが上空に放った先端がやたらと膨らんだ魔力矢をシオンが撃ち抜いた……は?
「矢の雨に飲まれちゃえっ!」
クリスの矢から大量の小型の矢がマカインジャーに降り注ぐ……どう見ても対集団用の戦法だね。
「その程度の数じゃ私達に当てることなんて出来ないよっ!」
保険室室長が前に立つと矢が撃ち落とされていく。何だ?
「医療機器を投擲しているのですね」
「もう分かっちゃったの?」
「私も似たような事が出来ますから」
『何だ何だ何だーーっ!?クリス嬢とシオンの矢を保険室室長がお得意の投擲で抑えたと思ったら今度はメイドさんとヘレシア様の間で食器と医療機器が舞っている!?この2人戦い方が被ってるぞっ!』
「ジル様、ロザリー様!私がこの者を抑えます!」
「分かった」
「頑張ってね!」
2人が魔王に向かったね。なら、
「私達の相手をしてもらおうか」
「勇那様の邪魔はさせませんっ!」
「勇那っ!」
「来たようだね、暗黒勇者に変態」
「変態じゃありません!変態と言う名の淑女ですっ!」
「「「…………」」」
まさかそう返してくるとは思ってなかったよ……
『おおぉぉーっと!シルフの2人に切り込み隊長と縦ロールが迫る!弓兵に接近戦は辛、いぃっ!?何だこの2人!?弓の反りで刀を受け流し、矢でレイピアを迎撃しているっ!』
「面白いっ!」
「弓使いでも接近戦は出来るんだよっ!」
「このっ!弓兵なのに接近戦も出来るなんて聞いてませんっ!」
「普通言わねえからなっ!」
向こうは平気そうだね。なら、私達も始めようか。
「はぁ!」
棍棒で変態の腹を狙う。
「させん」
勇那刀に阻まれたか。
「お前の相手は俺だっ!」
「勇人か、決着を着けてやろう!」
「勇那様には手出しさせませんっ!」
変態、邪魔だっ!
『リリー様とイトハ様にロザリーちゃんと糞ガキが迫る!って糞ガキ速過ぎだろっ!殆ど一瞬でイトハ様との距離を0に縮めやがった!
前でイトハ様と糞ガキが戦い、リリー様とロザリーちゃんが援護しつつ魔法戦を展開!
こいつぁ滅茶苦茶だっ!2対2が3つに1対1が1つ、こいつら7対7を無視してやがるっ!』
セオリー等知った事じゃないね!それにまともに7対7をやろうとしたら魔王に全部潰されて終わりだ。それなら各個撃破に近い形で戦った方がまだ勝機が有る。
さぁ、勝負は此処からだよっ!