男勇者の教師生活、最終日
何でしょう
あとがきでアホな事書いてるのが1番楽しいって
てかあとがき書きすぎですねスイマセン
謝っておいてまた書いてますが
Side:男勇者
準備体操終わり。
さて、最終日だからって張り切りすぎない様にしなくちゃな。適度に休憩入れていかなきゃ。ジルくんは相変わらず男の子達からの恨みの視線受けてるのに平然としてる。
……もしかして興味ないから平気とか言うんじゃないよな?有り得そうで怖い。
キーン、コーン、カーン、コーン……
何も無く最終日の授業終了の鐘が鳴った。
良かった。流石に昨日の子みたいにジルくんに正面切って挑む子は居なかった。ってそれが普通だよっ!
ギグの森の危険さを教わってないのか?
「じゃ、授業終わり。明日からは元の先生に戻るから今日でお別れだね」
「「「「え~」」」」
いやいや、たった1回しか見てないからね?それでそこまで残念がられるとちょっと嬉しいけどさ。
「さて、戻ろう」
ジルくんは淡白過ぎだよっ!
「あ、ジル先生……嫌われちゃってるのかな?」
あ、子供達が不安そうにしてる……はぁ…
「いや、多分ロザリーちゃんに合いに行ったんじゃないかな?ジルくんはロザリーちゃん至上主義だから……」
言ってて疲れた。てか慰めようにもフォローしようにもジルくんが気にしなさ過ぎだから何の意味も持たない……もう少し周り気にしよう?
「やっぱり、ジル先生とロザリー先生って愛し合ってるんですか?」
愛と来たか。てか女の子達食いつきよ過ぎ!5人がかりで詰め寄って来ないでくれ!
「……勇人さんが子供に手出してる~」
「ジルくん!?」
戻ったんじゃなかったの!?それと何もしてないよ!この状況は君のせいだし!!
「いや~、まさかこんな面白い場面に出くわせるなんて。感激です!」
「「「「「キャーッ!ユウト先生に食べられちゃったー!」」」」」
「何もしてないよっ!!」
てか皆声が嬉しそうだよ!?
「全く、等々幼女に手を出すとは……それでも勇者かい、勇人?」
フレイヤッ!?どうしてこの状況でそう解釈するんだよっ!?
「ジル~♪」
「おふっ。ロザリー、人前で抱きつくのは」
「ヤダ~、ジルの感触の方が大事~」
「あ、もう何でも良いや」
諦めるなよ気にしろよ止めろよ男の子達の視線が凄いよ!?
もうどこから止めたら良いのか分からないよっ!
「さて、授業も終わったことだし私達は校長室に行くよ。2日間の報告を済ませなくちゃいけないんだ」
「了解~。行こう、ロザリー」
「うん♪」
ロザリーちゃんの嬉しそうな顔に男の子達ダウン(見とれる悔しがる両方)、女の子達羨ましそう。
何だこの状況。
「勇人、行くよ」
「はいはい。じゃ、皆頑張れよ」
「「「「はーい!」」」」
お、男の子達は何とか持ち直したか。
「校長、今回は無理に頼んで悪かったな」
「いえいえ、児童たちにも良い刺激だったと思いますよ」
「だと良いんだけどね」
「……やはり、神祖ですか?」
「ああ。子供は良くも悪くも純粋だ。そこに少女を入れたらどうなるか、一種の賭けだったが、結果は上々と言って良いだろう」
校長室でフレイヤと校長が話してる。
ジルくんはいつも通り余裕の表情で聞いている。ロザリーちゃんは不安そうにしてジルくんに寄り添ってたけどジルくんが手を握ってからは落ち着いている。
…………あれ、もしかして惚気けられてる?
「教師の騎士の急な出張。そんなものを指示できる者は自ずと限られます」
「今度はもう少し分かり辛くやるよ」
「それが宜しいかと」
孫の悪戯を笑って許すお爺ちゃんのような笑だった。フレイヤは少し膨れっ面だ。
フレイヤにとっても気の置ける人みたいだな。
「ですが、」
あれ、急に声のトーンが低く成った。何かヤバイのか?
「どうもジル先生とロザリー先生は人気に成りすぎたようです。担任の先生が次は何時来るのかと質問攻めにされたそうです」
おいおい、どっちも好かれ過ぎだろ……分からなくはないけども。
「ですから、また我が校にお越しください。一同で心待ちにしておりますよ」
校長先生良い人!年齢で言えばまだまだ神祖に嫌悪感を持ってる世代の筈なのに!
いや~、良い人に会えたな~。
「じゃ、今日はもう遅いし泊まりだね。ちなみに昨日とは別の4人部屋だ」
なら平気だな。
昨日の夜は酷かった。部屋がまるで殺人現場みたいに成っちゃって焦った。
「少女、風呂は一緒に入らないかい?」
「ジルと一緒ならいいよ~♪」
「「…………は?」」
「えへへ~♪昨日初めてジルと一緒にお風呂入ったんだ~♪」
……何故だろう。ロザリーちゃんの周りに花が浮いてる。それも赤い薔薇みたいなのだ。
これが乙女の固有結界とゆうやつなんだな……って!
「ジルくん!?」
「いや、昨日、ね?押し切られた……」
何故君はそこで顔赤くしないで諦めたような表情なのかな?てか俺とシオンとの誓はどうしたっ!男同士の美しい友情に輝いてたあの時はどこに行った!!
「え~と、その、うん。ごめん」
「この裏切り者おおおおおおぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!!」
「勇人、五月蝿いよ。全く、ボウヤと一緒に入るなら仕方がないね……よし!勇人、私達も一緒に入ろう」
「無理だっ!!」
「勇人さん、男なら立ち止まっちゃいけない時が有るんだ!」
「ここは立ち止まる所だろっ!?」
まさかの推奨だと!?フレイヤの暴走に拍車をかける気か!?
力強く名言っぽく言ってるけど完璧に迷言だったからな!
「ほ、ほらっ、こんな子供でさえ一緒に風呂を楽しもうって言うんだから勇人さんも!」
違う!この子自分と同じ被害者、道連れが欲しいだけだ!目が全然笑ってない!
「ふっ、ボウヤの方がよっぽど大人だね。それに比べて家の勇者様ときたら。もういっそ勇者(笑)と呼ぼうかね」
「誰が勇者(笑)だっ!」
てか何でフレイヤがそんな表現知ってるんだよっ!?
「ジル~、速く入ろ~」
「あ~、うん」
「……勇人さん、覗かないでね」
「覗かないよっ!!」
まさかロザリーちゃんにそんな事言われるなんて……本気で泣いて良いかな?
「あ~、その、何だ……」
フレイヤが俺を励まそうと色々考えてくれてるようだが今の俺にはそれを気にする余裕は無い。
ロザリーちゃんにそんな目で見られてただなんて……
「あ~、ほら、その~……私のなら見ても良いぞ?」
ガクッ……
「えっ、ちょっ、勇人!?大丈夫かい!?」
まさか追い打ちをかけられるとは思ってなかったぜ…………orz……
魔王「ジル殺すジル殺すジル殺すジル殺すジル殺すジル殺すジル殺すジル殺す」
女B「いや、気持ちは分かるけど止めなさい。ロザリーちゃん泣いちゃうわよ」
魔王「ちっ!各成る上は拷問によりロザリーの傍から離れるように」
女B「変わってないわよ?」
魔王「ではどうしろと言うのじゃ~、このままではジルとロザリーは順調に大人の階段登ってしまうのじゃ~」
女B「しょうがないじゃない。てかアンタはロザリーちゃんにどうなって欲しいのよ?」
魔王「幸せに成って欲しいのじゃ!」
女B「ジルが幸せにするんじゃダメなの?」
魔王「あんな何処の虫螻の骨とも分からん、女か男かも分かり辛い男にわらわの親友はやらんのじゃ!!」
女B「いつ時代の頑固オヤジよ……まぁ男か女か分かり辛いのは確かだけど」
魔王「あのまま一緒に居てはロザリーに百合疑惑がかけられてしまうのじゃ!」
女B「百合はダメなの?」
魔王「魔族ではないからの」
女B「私も人間なんだけど?
魔王「イトハは普通に魔族じゃぞ?」
女B「え?」
魔王「え?」
作者「女Bって種族が変わってるの今だに気付いてなかったな~」