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神様の暇つぶし  作者: けんしょ~
その時、歴史が動いた?
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神様は笑う

Side:主神

お~、国王が1人死んだか。本当に俺の暇を潰してくれるとは……俺の人選は間違ってなかった!

「何ガッツポーズしているのですかキチガイお父様。『俺の人選間違ってなかった』とか考えているのですか?度し難い阿呆ですね自惚れお父様。貴方のした事と言えば偶々巻き込まれなかったジルさんを巻き込んだり、止めるべき異世界移動を止めなかったりと完全な職務放棄だけでしょう?わかったらその気持ち悪い顔を削ぎ落としてくださいゲテモノ」

最後『お父様』すらつかなかった!?

てかフリッグの罵倒が久々過ぎてちょっとこたえるぜ……

「う~ん、でも本当に久しぶりに面白かったお。まさか国崩しなんてしてくれるなんて」

「最近は膠着状態だったからな~。ま、楽しい事してくれりゃ戦争だろうがラブコメだろうが何でもいいんだけどな」

「あ、そろそろジルさんを呼べますね」

「今日は勇人以外も呼ぶか」

「あ、女Bとかもわかったんだもんね。丁度良いから呼んじゃえばオケ」

「だな。さてそうと決まれば…」

「私は向こうでゲームをしてきます。お父様達は御自由に」

「……フリッグたん、ホントに男の娘以外見えてないね」

「小僧……」

「…………さっさと呼びましょう。ではダルさん、お父様が暴走した場合の対処、お願いします」

「えっ、ちょっ、おまっ!て、巫山戯てる間にもう行っちゃった!?はぁ~…呼ぼう」

「ちっ!まぁいい。勇人とガキには小僧の女誑し度をしっかり見ていってもらおう」

「女誑し度って……じゃ、呼ぶよ?」

「おう」

ダルが神力で魔法陣もどきの光の塊を出し、勇人とガキを呼び出した。

「あ、主審様。お久しぶりです」

うむ、勇人は礼儀がなってるな。

「……は?何でアンタが……てかここってまさか…」

「おう、クソガキ。小僧がテメーと同じ世界の住人だって分かったんだろ?だから呼び付けてやったぜ」

「は?頭湧いてんじゃないの?それに小僧って誰よ?もしかしてジルのコト?どっち道呼ばれる理由もわかんないし来たくも呼ばれたくもないんだけど?てか呼ぶな。帰せ」

相変わらず口の減らねえガキだ。ま、今はどうでもいい。心の広い俺様はそんな事で一々腹を立てねえ。

精々起きたとき魔王にヤバイところまで犯されかかるくらいにしといてやる。

「あれ?ジルくんは居ないんですか?」

「あ、男の娘は向こうで…」

『昨日は呼ばないでくれてありがとうございました』

『いえいえ、それくらいの空気は読めますから』

『全く気にせず呼び出されるかと思ってましたよ』

『そんな事はしません。ですが、1日空いた分ジルさんにはとことん相手をして頂きます』

『あ~、わかりました。それで、今日のゲームは?』

『いえ、今日はゲームではなく、これです』

『……嫌です』

『却下します』

『こういうのって両者の同意の下で行われるべきじゃないですか?』

『あれだけ私を焦らしておいて、まだ私の心を掻き乱すのですか?』

『いや焦らすって人聞きの悪い』

『1日会えなかっただけで私は体の火照りを抑えられません。もう我慢の限界です』

『知らないですよっ!』

『私も貴方の思いなど知ったことではありません。さぁ、Harry Up』

隣の空間から妙な会話が聞こえてきた。フリッグのヤツ、また制御が甘くなってやがるな。

「…………体が火照る?」

「…………両者の同意?」

「焦らしたとか言ってたわよね?」

「心を掻き乱したとも言ってた」

「…………きっとマッサージとかそんなオチよねっ!」

「そ、そうだよな!なんせジルくんにはロザリーちゃんがいるんだし!」

…………小僧、フリッグに指一本でも触れてみろっ!テメーの人生滅茶苦茶にしてやるっ!!

「はぁ~、とりあえずフリッグたんの所見てみようか」

お、ダルのヤツ気が利くな。神力のモニターで2人の様子が…

「うっわ、あの女の神様大胆」

「うっ、殆ど見えてるじゃないか……鼻血出そう…」

モニターには、スケスケのネグリジェで小僧を追い回すフリッグが映っていた……は?

「くっそ!男共は見るな!今直ぐ忘れろ!いや、忘れさせてやるからそこに並んで待ってろ!」

とにかくフリッグを止めんぞ!あのままじゃ俺のフリッグに傷がっ、一生物の汚点がっ!

「なっ!硬え!?空間の強度が異常に硬え!!」

制御が甘いだけで強度はとんでもねえ!これじゃ壊すのに時間が…ええい!時間掛かっても壊す!それまで逃げ続けてろよ小僧っ!!

捕まってたら、殺す!!!



Side:女神

ブルッ!

(何だっ?今異常な寒気が…いかん、ゲームに集中せねば)

どうしたのでしょう?ジルさんが震えています。風邪でしょうか。なら肌で直接温めて差し上げましょう。

「ジルさん、寒いのなら温めて差し上げましょうか?」

「いえ、悪寒ですから多分ただの悪口とかだと思うんですけど(嫌な予感が止まらない)」

「そうですか」

先程の冗談(ベットを用意し、横にティッシュを置く)はさっさと切り替え今は普通にゲーム中。

SO●Yの最新機器でパーツを自由に組み合わせる4ANSWERとか副題のついたロボットゲームで協力プレイをしています。

やはり対戦よりも協力プレイですね。無条件でジルさんが仲間に成ってくれますから。

それにしてもジルさんの悪寒の原因はなんでしょう?もしや、お父様がまた何か……いけません!ジルさんはお父様に正式に挨拶出来る状況に成って頂かないと!

「フリッグ、その先何か有りそうだから気を付けて」

っ!危なかったです。ジルさんの忠告が無かったら急に出てきた敵ロボットに直撃を受ける所でした。

『うおオオォォォーーーーーっ!!フリッグゥゥゥゥーーー!そんな男にそんな格好見せるんじゃないーーーーーっ!!』

「……呼んでますよ?(何か勘違いしてそうだけど)」

「そうですね。何か勘違いしてますけど」

そんな格好と言われても、何時も通りお父様達と大差無い白のローブです。特に目くじら立てる事は無い筈です……五月蝿いですね。

「五月蝿いですよ騒音お父様。私は今ジルさんと楽しく遊んでいるのですから邪魔しないでください」

『遊ぶってなんだっ!?ベットの上でか?小僧の上でか?あんなスケスケの』

「五月蝿いです」

邪魔だったので神力で作ったハンマーを頭上から落として静かにさせました。え?1つで大人しくなるのかって?ざっと10tの重さのハンマー10個も有れば気絶くらいはしますよ。死にはしませんし少し休めば回復します。

「あ、静かになりましたね(何だったんだろう?)」

「そうですね。少々静かにして頂きました」

全く、後半何か言ってましたが何だったのでしょう?

「あ、ステージボスですね」

「そのようですね」

倒したら次のステージに行きましょう。



Side:ダル

おお、主審様がハンマーに埋もれてる。フリッグたん流石!

「……どうなってんのよ、急にアイツの上にあんなにハンマーが…」

「多分女神様がやったんだろうけど……ジルくんどうなったかな?」

「……今度聞いたときにもし変な反応したらロザリーちゃんに報告するわ。ジルが浮気したって」

「ああ、そうしよう……ジルくん、逃げ切れよ」

「計画通り(キリッ)」

「「…………」」

皆良い感じで勘違いしてくれたお。本当はただの合成映像だったのに誰も気付かないなんて……ちょっと楽しすぎだったお♪


あとがき

女B「……あのデブも神様?」

男勇者「……うん。残念ながら」

女B「ホントに残念ね」


何でダルだけSideがそのままなんだろう?

ああ、思いつかなかったからだ

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