BLACK CAT
掲載日:2026/04/30
何気ない日常に潜む恐怖をテーマにして詩を書いてみました。
よろしければ、お付き合いください。
#1
黒猫が道をよぎるのを不吉なサインと人は言う
もちろんそれは ただの迷信
人間の勝手な作り話
本当に不吉な存在を人は誰も知らない
人ゴミの中に紛れ込んで薄笑いを浮かべているというのに
普通の人には気づかないだろうが
人間でない私にはよく分かる
あの男の全身からは邪悪な臭いがプンプンしている
#2
あれは今から一年前
男は屋敷に火をつけた
そこに住んでる家族と共に飼い猫も一匹殺された
私はそれ以来 男を見ている
奴の犯行を追い続けている
奴は普段は区役所の職員 誰も怪しいとは思わない
人ゴミの中に紛れ込む ただの小柄な中年男
誰かが奴を止めねばならない
奴の息の根を止めねばならない
#3
あれは今から一年前
男は屋敷に火をつけた
そこに住んでる家族と共に飼い猫も一匹殺された
男は何も気づいていないが 私は奴に取りついている
出来るものならば私の力で 奴の全てを止めてやりたい
及ばずながらも私の牙で 奴の喉元に食らいつきたい
だけどどうしても それは出来ない
私には何の力も無い
家族と共に殺された飼い猫
それは私のことだから
ホラーポエムというジャンルに挑戦してみました。少しでもゾクッとしていただければ幸いです。




