無敵の配下と一触即発の修羅場
「──まあ……なんとかなったな」
「よ、よかった、です! ほ、本当に……! すごく、心配でした……!」
屋敷を出てもまだ若干震えが止まらねえ気がする……。
歩くたびに建物の陰からまだレミがこっちを見てんじゃねえかって気がして落ち着かねえ。
レミとの話し合いには成功した……一応。
命の危機は無かったし、それどころか怪我の一つもなく無事に帰って来ることができた。何より、きちんとした成果を伴って終われたってのが一番大きい。あのレミと二人きりで話すなんて、正直生きた心地がしなかったが──結果的には、望んだ形に持っていけた。
元々はロエマに教会の危険性と護衛の必要性を警告しに行くつもりだったが、一番の障壁だったレミが味方になった以上、伝えたい内容はレミを中継として伝えればよくなる。というか、もう問答無用でレミが守ってくれる。あんなことを言っていた手前、今から急に裏切るってことはねえだろうけど……もし本当に協力してくれるなら今のロエマにちょっかいをかけられるヤツはほぼ存在しなくなったといっても過言ではない。
迷いの森で見たあの怪物が群れを成して襲ってくるとか、ガチギレしたルシアが突っ込んでくるとか、そういった珍事でもなければロエマの安全は保障されるだろう。この件で俺がもう心配することはないと考えていいかもな。
……レミの様子を見張るために、定期的に見に行く必要はあるかもしれねえが。
「レミとの話は──上手くいった。次からは、対応も変わるはずだ」
「そ、そうなんですか……!」
まあ、嘘じゃねえ。実際俺から見れば成功だし、次からの勧誘も「門前払いされる」から「(暴力で)対応する」に変化するはずだ、嘘じゃねえ。
ソラナはあくまで、「教会の勧誘」を行うために「一番の障害であるレミ」を説得することが必須だと考えてる。だからソラナに起こったことを事細かに言う訳にはいかねえが──レミに全部筒抜けで、勝手にご主人サマにさせられました、なんて口が裂けても言えないが……それでも、言葉だけ選んでいけば、今のソラナから見て俺がレミを説得したように見えるだろう。
「で、でも、確かに……! あ、あの、レミって、人……す、凄く、態度が、軟化、してましたよね……!」
「だなあ……」
「は、はい……! さ、最初は、あ、あんなに、冷たかったのに……さ、最後は、笑顔で、見送って、くれましたし……!」
満面の笑みだったもんなあ……。執事としてそこそこの期間一緒だったけど一度もあんな表情見たこと無かったなあ……。
この成り代わり能力が消えたりでもしたらその瞬間に切られたりするんだろうか、俺。もしそうなったら……全力で死なないよう努力して隠すしかねえか。
「ア、アシェルさん、す、凄いです……! あ、あんなに、怖い人を……!」
「いや……褒められるほどのことはしてなくて……」
「で、でも……! き、教会の、人たちも、み、みんな、追い返されてたのに……ア、アシェルさんだけは、成功、したんですよ……!?」
「そう言われればそうなんだが……」
凄くねえんだよ……。
ただレミに脅されただけで、俺自身が何かやった訳じゃない。凄くも何ともねえ、むしろ俺の方が完全に飲まれちまってた。相手のペースに乗せられて、結果的にレミが都合良い方向へ直進していっただけだ。今回の勝因は単に「アイツが狂ってるから」で結論出てる。
隣を歩くソラナの目は輝き一色だ。
そんなに嬉しそうにすんなよ。何もしてねえのにすげえすげえって言われてもなんか気まずいだろ。説明できねえんだけど。
「ロ、ロエマさんは……げ、元気そう、でした……! ちょ、ちょっと、悲しそうな、顔も、してましたけど……で、でも、元気、でした……!」
「そうか、なら良かった」
これも成果の一つだ。
俺とレミが話し合ってる間、ソラナには秘かにロエマの様子を確認するよう指示を出しておいた。で、ソラナは指示通りにちゃんとロエマが生きていることを確認してくれたらしい。
教会はロエマに接触できてないから分からないし、俺はレミとの会話に手いっぱいで見に行けない。もし、レミの手によって既にロエマは……みたいなことになっても、レミが「ロエマはまだ生きている」って嘘をつくのは可能なんだ。逆に、生きてるって確認が取れれば、杞憂だったで話は終わる。そして実際そうだったってことだ。
でも悲しそうな、かあ……。
やっぱへこむな。仕事を再開してる辺り切り替えようとはしてるんだろうが、それでも俺の死が響いてるってことだよな。表面上は元気に見えても、内心は相当辛いんだろう。また罪悪感で嫌になりそうになる。
「で、勧誘は──」
「し、しませんでした……! ア、アシェルさんが、言った、通りに……た、ただ、確認、だけ、して……」
「そうか、ありがとな」
「あっ……えへへ……♡」
よしよし、よくやってくれた。
俺が事前に「勧誘はするな、確認だけしろ」って言い含めていたから、ソラナはその通りにしてくれた。俺とレミが話し合いしてる間に、ソラナがロエマを勧誘し始めてたら本末転倒だ。
ただ、ソラナはちゃんと言うことを聞いてくれたようで。感謝だな。これで教会の洗脳からも解放されれば言うこと無しなんだが。
ほらほら、もっと撫でてやるぞー、よしよしー。
*
やっぱりここ、幹部の私室ってだけあって、俺の部屋よりずっと立派だな。
例の床に書かれた模様はもう消されてるが、机の上には分厚い本が積まれてて、壁には棚がいくつも並んでる。教会の資料か何かが詰まってるんだろう。いつか情報収集のために読んでおこうかな。
「じゃ、じゃあ……い、痛かったら、言って、くださいね……」
「ああ、分かった」
──なんでも、ソラナが言うには「教会の信者は皆、教会特有の刻印を肌に彫り込んでいる」らしい。
そんなこと初めて聞いたし、「なんでそんなこと?」とも思ったが、まあ、スパイとかを炙り出すための証拠みたいなもんなんだろうな。この刻印が無いヤツは正式な教会の信者じゃないっていう。で、有事の際に確認して裏切り者を探すのに使ったりするんだろう。
普段は目立たないように、一般人に教会の信者だと疑われないよう、基本的にあまり見せることのない場所に彫り込むのがマナーらしい。で、基本的にはほとんどのヤツが背中に彫り込んでるんだとか。この刻印を行えるのは幹部のみで、仲間内で偽装とかもできないっていうのもソラナから聞かされた。
だから俺は今、ソラナの部屋で上半身裸のまま背中を向けてる。
えへへ……って言いながらソラナが意味もなく擦ってきたのはついさっきのことだ。
これが敵地なら自分の首を差し出す行為に他ならないが……ていうか俺にとっちゃ教会の建物は実際に敵地なんだが──まあ、ソラナならいいだろう。
これぐらい、教会に潜り込むための必要犠牲だと思えばいい。別に生の背中を見せる機会なんてそうそうねえだろうし、あったとしても知らない人間にはいくらでも誤魔化しが効く。むしろたったこれだけで信者だと疑われなくなるってのは楽でいいよな。
ちなみに、どんな刻印か見ようとしてソラナの背中を見せてもらおうとした時は真っ赤な顔で「いくらアシェルさんとはいえ、それは流石に!」と強めの語気で否定された。
「で、でも……ほ、本当に、大丈夫、ですか……? い、痛いかも、しれなくて……」
「大丈夫だ。気にすんな」
後ろでソラナが道具を準備してる音が聞こえる。
さっき見せてもらった、針とインクと布の音か。針は細くて鋭い。あれで皮膚に刻印を彫るのか。想像しただけで痛そうだな。
ソラナは最近幹部になったばかりだから、この刻印を彫り込む作業だってもしかしなくても初めてなんだろう。そりゃ失敗すれば痛むかもしれねえし、血だってドバドバ流れるかもしれない。
でもまあ、俺はこれまで何回も死ぬような苦痛を経験してるからな、それに比べりゃマシだろ。ソラナなら悪意を持って、意図的に失敗する──なんてこともないだろうし、俺は結構お前のこと信頼してるんだぞ。
「じゃ、じゃあ……は、始めます、ね……」
「ああ」
背中に、冷たい布が当たった。
消毒か何かか? ひんやりとした感触が、背中全体に広がってる。
「ち、ちょっとだけ……チクっと、しますから、ね……」
「分かった」
……おっ。
針が、皮膚に触れた感じ。チクッとした痛みが走った。
ソラナの手つきは、丁寧だ。
震えてるのが分かる。緊張してるんだろう。でも、ゆっくり慎重に針を動かしてる。一つ一つの動きが慎重だ。思ったより痛くねえな。これぐらいなら、レミとの話し合いが一分長引く方が苦痛だ。全然耐えられる。
「だ、大丈夫、ですか……?」
「大丈夫だ、丁寧だな」
「えっ! ……えへへ♡」
チクチクとした痛みが続く。でも、耐えられる程度だ。むしろ、この状況そのものの方が意識を引っ張られる。
ソラナの息遣いが近い。集中してるんだろう。後ろで、一生懸命に刻印を彫ってる。想いの重さを感じるような。こんなに丁寧に、こんなに慎重に……ソラナは、俺のために一生懸命やってくれてる。
「……! ……! ……よし!」
……ん? なんか一瞬変な感じがしたような、ちょっとだけ背中が凄まじく重くなったような……。
……あれ? 気のせいか?
「で、できました……!」
「そうか、ありがとな」
背中に、また冷たい布が当たった。
血を拭いてるのか。ソラナの手が、優しく背中を撫でてる。
「こ、これで……完璧、です! 洗っても、お、落ちないよう、なってる、はずなので……!」
「そうか、助かる」
「い、いえいえ! えへへ……♡」
ソラナの声が嬉しそうだ。
洗っても落ちない、教会特製の刻印ってのはちょっと良い気がしねえが……一度割り切ったクセに同じことぐだぐだ抜かすのもカッコ悪いしな。わざわざ口に出す必要もねえし、黙っておくか。
「(……背中を見せてって言われた時はびっくりしちゃった)」
「(だ、だって……本当は、そんな刻印なんてないんだし……)」
「(でも、これで……アシェルさんに、私の痕をつけられた……! えへへ……♡)」
*
ソラナは普段着も工面してくれた。
家に戻らなくなった以上、俺の着る服はいつものローブと最後に家を出た時にローブの中に着てたヤツしかない──みたいなことをソラナに相談したら、「で、ですよね! こ、刻印を、み、見せる訳にも、いかないですし……!」って言って、大量に衣服を準備してくれた。そこまでなくてもいいのに。
しかも、「す、好きな服が、あれば、買ってきてもいいので……ど、どうぞ! お金です!」って言われてとんでもない量の金を渡されちまった。ソラナ本人は実験したいことがあるからって部屋に残ってたし、俺は九回の人生史上最高額の所持金を盛った状態で自由時間を与えられた訳だ。
……守ろうとしてる相手から大量に金を持たされて買い物に向かうってちょっとどうなんだ。しかもこれ、幹部が使える金ってことは、信者の献金で成り立ってるってことだろ。それを私的な目的のために使っていいのか? 凄まじく良くないことをしてる気分だぞ。
「ま、まあ……俺がこの金を使わなきゃいいだけの話……か」
だよな、ソラナには悪いけど、俺が金を使わなきゃ特に問題はねえよな。
代わりに、せっかくの自由時間なんだから、他に色々やることを探そう。例えば──
「他の皆の、現状確認とか……だな」
ソラナとロエマの現状というか、一応の無事は確認できた。レミが何かしでかしてないかも確認できた……コイツだけなんか心配のベクトルが違うな。
問題は他の面子だ。
ルシア。
兵士のアシェルを取り戻すためにガルトン逮捕の準備を着々と進めてたら、ガルトンが何故か殺されて、シェラこと執事長のアシェルは屋敷の水槽に沈められてるとこを目撃する訳だよな。そして、探しても探しても兵士アシェルの情報は見つからない。
タリエ。
復讐計画を少しずつ進行させてた矢先、協力者である俺が「橋から落ちて死んだ」なんて知らせを受けるんだよな。呆れられはするだろうが……優しいアイツのことだ、やっぱり悲しむんだろう。それに、今はアイツをセーブする役割の人間がいないって問題もある。
ベラ。
アイツは「生きているはずの文官アシェル」の情報を探して王都を駆け回ってたんだよな。元々、上層部の腐敗に手をかけちまって終われる立場になってた訳だし、あるかないかも分からない情報のために、今も危険を冒して王都に残ってる可能性が高い。
リアンとマドリー。
両家の諍いは結局解決したのか。王都から遠い場所にいるから一番判断がつかねえ。多分、遺品は取り返しただろうし、眠らずの狼の残党がいい見せしめになって情報源の俺も死んだから、あの噂も次第に薄まっていくだろう。最後に見た時は、まだぎこちなさはありつつも、元の関係に戻れてそうな気がした。俺もあの席に混ざりたかった。酒家アシェルの墓をどうするのか問題とかはまだ解決してねえだろうけど、全部が片付いたら一度様子を見に行かなくちゃいけねえな。
ノエリス。
……は、いいか。考えてもキリねえし。今も真の迷いの森から出られてねえのかな。
カル。
普通に話せる数少ない写本師のアシェルという存在を失って、アイツ、マトモに仕事続けられてんのか? 俺の代わりを雇えばいいが……すぐには慣れねえだろう。最後の方で俺に歩み寄って来てくれてたことを想うと余計死んじまったことが申し訳ない。俺だってあの暮らしは好きだったんだ。
ネル。
あの後を見届けられなかった辺り、一番心配なのがアイツだ。ちゃんと住める場所を見つけられたのか。ちゃんと普通の仕事を見つけられたのか。そもそも、ちゃんと王都には着いてるのか。結局困り果てて、仕方なく嫌ってるはずの俺のとこに戻ったりしてるかもな。まあそこにあるのは俺の死体だけなんだが。
……こうしてみるとやること盛り沢山だな。
どうやって確認していくべきか。
「前みたいにシェラって偽名を使って探っていくか……?」
教会の信者で、家にも仕事にも戻ってない「アシェル」の名前を使うのは軽率だよな。この名前のせいでレミにバレたってのもあるし。
だから、いつもみたいに偽名を作って探っていくのが一番なのかも──
「──シェラ?」
「──シェラだと?」
……ん?
あれ、なんか、左右から、声が二つ、聞こえてきたような……。
「あなた、今『シェラ』って言ったわよね?」
「失礼、さっき『シェラ』という名前が聞こえたのだが」
「──え?」
「──おや?」
………………えっ。
──ルシアと……べラ……?
*
──なんでここに、二人が。
「? 誰? あなた、シェラを知ってるの?」
二人が、俺を挟んで立ってる。
「ああ、知っている。お前こそ誰だ。何故シェラの名前を?」
左にルシア、右にベラ。
逃げ道が……逃げ場がねえ! 逃げてえ相手って訳じゃねえけど……いや逃げてえ!
「──私は王都警備隊兵士長ルシア。シェラは私の情報提供者よ」
「……ふむ? 情報提供者、か」
「ええ。人探しのために協力してたけど……その情報は嘘だと分かって。問い詰めようとしたんだけど、彼自身も死亡してしまっていて」
えっと、えっと?
待て、整理させてくれ──いや、整理してる場合じゃねえ!
ルシアは兵士長になってたのか、そりゃいいことだ、おめでとう──いや、それより!
シェラってのは執事長の俺のことだよな。情報提供者だったし、死んだって話も合ってる。人探しってのは兵士の俺を探してたってことで、でも俺は見つからないはずだから……。
クソ、頭が回らねえ!
「死亡? 死んだのか、アイツ? 私はあの男に用があったのだが」
「……あなたもシェラを探していたの?」
「ああ、おそらく同一人物だろう。私も同じ手段で騙されている」
えっ。
「私も人探しをしていたのだが……つい最近、彼の墓を掘り直したら、しっかり遺体があった。シェラに生きていると教えられた私の探し人は──死んでいたということだ」
「それは……失礼したわ。あなたも、シェラに騙されていたのね」
……あ、ああ?
ベラ、お前、一回墓を掘り起こして俺の遺体が無いこと確認したんじゃなかったのか?
い、いや違う! そうか! コイツは、後でもう一回墓を掘り直したのか!
コイツの中じゃ、「墓の中に遺体が無かった」から「文官のアシェルは生きている」=「酒家のシェラは事実を言っている」って認識だったんだが、俺とソラナが遺体を埋め直したから、「文官のアシェルはやっぱり死んでいた」=「酒家のシェラは自分を騙していた」って認識に落ち着いたってことか! 毎度のことだがクソややこしいな畜生!
てことは……ああクソ! 二人とも、シェラに騙されたって認識で一致してやがる。俺のことだ。俺が、二人に嘘をついたってことになってる。まあ、実際嘘ついてたんだが……。
にしても、よりにもよって気づくタイミングが今なのかよ!? マズいぞ、このまま『アシェル』の話題にまで移行しちまったら、最悪、とんでもねえ修羅場に──
「それで、あなたの探し人って?」
「『アシェル』という男だ。お前は?」
あっ。
「……!? ま、待って!? アシェル!? じゃ、じゃあ! アシェルの墓を、掘り起こしたの、あなた!?」
「な、なにを……まさか、お前もアシェルを探して!?」
あー。
ああー……。
ああああああ!
やべえぞ! 言ってる側から修羅場になっちまった!
「どういうこと!? あなた、アシェルの墓を掘り起こして! 何のために!?」
「それはこっちの台詞だ! お前こそ、何故アシェルを探している? お前は、アシェルの何を知っている?」
「ま、待てよ! 二人とも、落ち着け──」
「黙ってて!!」
「お前には後で話を聞く!」
ひっ!?
い、いや待てよ!
路上で王国の正規兵士とローブ被った謎の人物が怒鳴り合ってたら目立つだろうが! 落ち着けっていう俺の言葉は正当性のある発言のはずだろ!?
「私は初めからアシェルを探してるのよ! 見習い兵士の……相棒だった、『私のアシェル』を!」
「わ、私の……? 『私のアシェル』は書記官だったはずだ。お前は間違っている」
「……!? そんな訳ない、何を言ってるの!? 『私のアシェル』は兵士よ!」
「待て! そもそも『私のアシェル』とは何だ! アシェルは……いや、私のものではなくて……私のものなら嬉しいが……!」
あ、ああ……! 二人の認識が、完全にズレてやがる……!
ルシアは兵士の俺を探してる。ベラは文官の俺を探してる。で、二人とも自分のアシェルが正しい存在だと思ってるから、話が嚙み合わなくてクソ面倒なことに……!
も、もうダメだ! 今は二人を宥めるのは無理だ!
この諍いの隙を見て逃げるしかねえ! 今のこの二人に何を言ってもどうにもならねえ!
「あなた、何か隠してるんじゃない!? アシェルの墓を掘り起こして、何をしたの!?」
「隠している? お前こそ、何を知っている? シェラから何を聞いた!?」
ああああ……!
た、助けてくれーっ!! だ、誰でもいい! あっソラナ! ソラナーッ!
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