加速する誤解と壊れていく気持ち
──マドリー。
どうして、なんでマドリーがこんな場所に。そろそろ朝ではあるが、それでもまだ夜中だぞ。一人で何をしてるんだ。いや、ここに来るってことは墓参り以外あり得ねえんだろうけど。
「貴方達、何をしているのっ! アシェルの墓に……なんてことを!!」
だよなあ……! やっぱ墓荒らしに見えるよなあ!
声が震えてる。分かりやすいぐらいに怒りと悲しみが混ざってるし、そのまま俺を圧し潰してきそうな凄まじい圧をビリビリ感じる。やべえよ、間違いなく怒ってるぞ。そりゃ当然だよな。墓荒らしなんて普通に考えて許されることじゃねえし……。
「あ、いや、これは……」
……クソ、弁明の言葉が出てこねえぞ。
こういう時、何を言えばいいんだ? 俺は、マドリーの目の前で、俺自身の墓を掘り返して、棺を開けて、遺体を確認してたんだ。どう説明すればいい? 「中の死体を見るために掘り起こしてただけで、墓を荒らすつもりは無かったんです」って? 絶対通用しねえだろ。
「私の命の恩人を、苦境の中死力を尽くしてきた彼を、死後もなお侮辱するなんて……! 許さない……!」
そう言ってマドリーがさっき落とした鞄の中から護身用のナイフを取り出してきた。
こっちを睨みつけるマドリーの顔に、肩に、腕に、火傷の跡が見える。あれは──あの時の火災の跡だ。俺がマドリーを助けようとして、それで結局死んじまった時の火傷だ。
「ま、待て! マドリー!」
「黙りなさい! この下劣な墓荒らしが! 許さない! 絶対に許さない!!」
マズイぞ……! 今の俺ならマドリーを抑え込むぐらい訳ねえが、生憎アイツの手には刃物が握られてる──下手なやり方なら、逆にマドリーに怪我をさせちまうかもしれねえ……!
仕方がねえ。ネルに頼み込んで二人で武器を奪って抑え込む、その作戦でいけば──
──ん?
ネルはどこだ?
「隙あり!」
「……っ、もう一人……!? ああっ!」
は!?
あの馬鹿、いつの間に。何やってやがる!
「ははっ! ド素人じゃん!」
「こ、この……むぐっ!」
マドリーの背後にいつの間にか回り込んでたネルが、手からナイフを叩き落としてそのまま口を塞いで組み伏せやがった! 相当勢い付けて突っ込みやがったぞ!
馬鹿野郎! マドリーが怪我したらどうすんだよ!
「おいネル! やめろ! 離せ!」
「えっ? 何でさ、コイツ金持ちじゃん。人質にして金取ろうってことじゃないの? だから墓荒らししてたんじゃ……」
「違う! 違うから!」
ああもうそうだった。コイツは盗賊としての生き方しか知らねえから、何すればいいか分からねえ今の状況でも、突発的に奪う以外の考えが染みついて離れねえんだ。
帰る場所が無い手前、せっかく見つけた金持ちを身代金要求に使うんだって判断したってことか。いや確かに盗人からすればそれは合理的な判断かもしれねえけど……!
「やめろって言ってんだろ! マドリーを離せ!」
「は? せっかく捕まえたのに? てかマドリーって誰」
「お前が今抑えてる女だ! そもそもそれが目的で来たんじゃない!」
「じゃあ何のために来たの? 本当にただ墓荒らすだけ? 意味分かんない」
「気持ちは分かるがとりあえず口塞ぐのを止めろ! 息ができねえだろ!」
「おっとそうだった。人質は生かしておかないと」
人質って認識は改めねえのかよ。
困惑したい気持ちは分かるが。確かに、墓を掘り返して遺体を確認しただけなら金にも何にもならねえし、ネルにとっては意味不明ってのが至極真っ当なんだろうが。
ここでコイツが早まったところで俺にもネルにもマドリーにも誰にも得が無いだろ。コイツは昔からこうだった、悪知恵は働くがその後どうするかとかをあんまり考えてなかった。
「──っぷは! はぁ……はぁ……!」
ああほらもう、苦しそうにしてるじゃねえか。悪いなマドリー。
……おお、そんなに強く睨まなくても。いやそりゃ許せねえ相手なのは分かるが、お前って怒ったら間違いなく怖いタイプなんだよ。仲良かった頃の記憶があるから距離感じて余計に怖く──
「貴方達さてはリアンの手先でしょう!? いつになっても懲りないで……!」
……ん?
リアン?
*
「ちょっとちょっと、うるさい! 命が惜しかったら静かにしなよ!」
「離しなさい! 貴女達にアシェルの墓を触る権利なんて指一本すら無いんだから……!」
「なにコイツ……!? 殺されたいの!?」
……リアン? なんでリアンの名前が出てくるんだ?
いつになっても懲りない……って、どういうことだ。だって、その言い方じゃ、マドリーとリアンは、二つの家は──まるで敵対してるみたいじゃねえか。
元々あの二つの家はライバル関係にあった、お互い相手のことを忌み嫌うって言ってもいいほどには偏見と嫌悪で見下してた。だから、元のままならそういう関係になるのもおかしくはない……。
ただ、酒造りの実験を経てリアンとマドリーは和解というか、お互いを見直すようになったし、二人の意識改革のおかげで両家の中でも次第にそういう認識は薄れていってた。俺の記憶が正しければそうだったはずだ。
なのに「手先」なんて言うあたり、今のマドリーはリアンを憎んでるみたいな言い方だ。「いつになっても懲りない」って、リアンが何度も何かをしてるってことか? 何をしてるんだ? 何があったんだ?
「ああもう、いい加減にしろって! 本当に痛い目見せるよ!? 声も出せないようにしてほしい!?」
ああおい腕を捻り上げるな! やめろネル、それ以上やったらマドリーの肩がぶっ壊れるだろ!
「ネル! やめろ! 今すぐやめろ!」
「えっ、でも暴れてるし! このまま叫ばれたら護衛が来るよ!?」
「それでも傷つけるな! そんなことしたくて来たんじゃない!」
「じゃあどうすんのさ! このままじゃ本当にヤバいって! アタシたち捕まるよ!?」
確かにネルの言う通りだ。マドリーがグロス家から離れたこんな場所に自分一人で来る訳がない。きっと一旦外してるだけで、護衛が何人か近くに来てるはずだ。このままじゃマドリーが大声を出して護衛を呼ぶだろう、そうなったら俺たちは捕まる。マドリー相手ならまだしも、護衛数人相手に正面向かって勝てる気はしない。
とりあえず、罵倒でもいいから会話に移行すべきだ。多少でもいいから挑発して、注意を俺に引き付けて、声量を抑えさせるべきだ。
「──なあマドリー、落ち着いてくれ。会話をしよう」
「……ッ! 貴方に名前を呼ばれる謂れは無いはずなのだけれど。相手を拘束して上から話しかけるのが、貴方達の『会話』ということかしら?」
「……ま、待て。冷静に考えてくれ。ここで抵抗されたり、大声を出されたりしたら、俺達は、その……お前を。……殺さないといけなくなる。だろ?」
「脅しのつもり? 殺されるぐらいなら自分で死んでやるわ」
「あっいや、待て、そんなこと言わないでくれ」
ああクソ、元々マドリーは前からこうだった。
賢くはあるが、意地っ張りで負けず嫌いなんところがあって、プライドも高いから相手にどうこうされることを望まねえ。そもそも恐怖よりも怒りが勝ってるせいか、命を脅されても屈するつもりはねえんだ。
じゃあ、何を言えばいい。
コイツを「今生きなきゃいけない」、つまり「大人しくしなきゃいけない」と思わせるには、どう説得すれば──
「──アシェル」
「えっ……?」
そうだ。
ちょっとこんなこと言いたくなかったが、でもこれなら。
「アシェルってヤツは、お前を命がけで助けたんだよな」
「……ええ、そうよ! 彼は私の命の恩人で……!」
「じゃあ、そのアンタにここで死なれたら。……言いたいことは分かるよな?」
「……ッ!! なんて、下劣な……!」
悪い。ホントに悪い。自分でもちょっと外道だなって思った。
マドリーが俺を睨んでくる。さっきまで以上に怒りが込められた目だ。でも、大声は出さなくなった。護衛を呼ぼうともしなくなった。
これでいい、これでいいんだ……。
「……下劣で結構だ。でも、お前が死んだら、アシェルの助けは無駄になる。それだけは事実だ」
「……ッ」
マドリーが唇を噛む。悔しそうな顔だ。
でも、俺の言ってることが事実だから何も言い返せねえ。マドリーが死んだら、俺が助けた意味がなくなる。それだけはマドリーも分かってる。その助けた相手と脅してる相手は同じなんで、後で見逃してもらえると嬉しい。
「ネル、拘束を解け。見張るだけでいい」
「……わかった」
ネルがマドリーの拘束を少しだけ緩める。
マドリーは、まだ怒りで俺を睨んでるが、大人しくなった。
「……それで、私に何を聞きたいのかしら。どうせリアンから聞いているんでしょう」
「リアンとは関係ないって言ってるだろ」
もうマドリーには顔を覚えられちまった。ここから先、この人生で酒家のアシェルみたいな協力関係に戻ることは不可能って考えるしかねえ。
でも、その代わり、現状を聞くための手筈は整えられた。
どうしてマドリーがリアンを憎んでるのか、リアンが一体何をやらかしたのか、この墓は一体何なのか。それを聞いて、これからの行動を決めるんだ。
*
「……最初は、私も後悔してて。リアンには申し訳ないことをしたと思っていたわ」
マドリーが、小さく呟く。
「アシェルは、私を助けるため火の中に飛び込んで、私を助けて……死んだ。私のせいで、アシェルは死んだのよ」
……いやあ。それはマドリーのせいじゃねえと思うが。
周りに止められても無理に助けに入ったのは俺なんだし。
まあでもそれを周りがどう思うかは俺が決めることじゃねえよな。
で、マドリーは自分のせいだって思ったんだ。
「だからせめて、立派な墓を作って、彼を弔いたかった。それだけだったのに」
うん。
なんか、今のところ至って普通の方向で動いてると思うんだが。仲良くしてた人間が死んで、だから墓を作って弔って、定期的に墓参りに来て……それだけだよな。
ここからどうやってそんな悪い展開に行くんだろうか。
「──でも、リアンは違った」
「……何?」
「彼は、『兄貴は死んでない』『必ず戻ってくる』って言い張り続けて、アシェルが死んだことをずっとずっと認めなかった。『俺は兄貴と約束をしたから』って」
「約、束……」
……したなあ。
そうだなあ、「必ず生きて戻ってくる」って俺約束してたなあ……。
あの約束守れなかったんだよなあ……。
でもどうしてそれが今の不仲に繋がるんだ。
約束を果たせなかったのなら、その怒りの矛先が向くべきは俺自身だろう。だからリアンがマドリーと険悪になる必要が無い。それにマドリーとはその約束をしてないんだから、マドリーもリアンを憎む必要が無い。
なのにどうして──
「だから、彼は、『兄貴を死んだことにするな』『兄貴は死んでない』『兄貴が嘘ついたっていうのか』って怒鳴り散らして……」
あ、ああ。そういう。
そうか、それでだんだんマドリーもリアンに愛想をつかすようになって──
「彼は、アシェルの墓を破壊して、棺を強奪していったわ」
は……?
え、そんなアグレッシブなことある?
「リアンは、アシェルの墓を見つける度に破壊した。酒家の庭には作れないから、庭家の庭に作って──また破壊された。共同墓地にも作ろうとしたけど──また破壊された。周囲がいくら宥めても、いくらアシェルは死んだと諭しても、現実を見ろと説得しても、聞く耳を持たなくて……」
……てことは。
だから、どこにも俺の墓が無かったてことなのか。見つかり次第、リアンが墓をぶっ壊して俺の死を否定しようとするから。目立たない場所に作らざるを得なくなった。
だから、リアンの手先だと思ったのか。俺とネルは墓を掘り起こして、棺を引っ張り出そうとしてたから。
だから、マドリーとリアンは──
「──だから、次第に彼への同情心も薄れて。アシェルが生きていてほしいって気持ちは痛いぐらいによく分かるけれど……今はもう墓参りを邪魔するだけの鬱陶しい──なのに周囲への権力だけはある子供にしか思えなくなって」
……あーなるほどね。
リアンはまだガキだが、酒家の連中を束ねてるからな。アイツらを率いれば人力でどうにかなることは大抵できるし、逆らうヤツ──つまり「アシェルは死んだ」と主張するヤツは無理やりに捻じ曲げることができる。
で、マドリーは俺の死をもう認めてるから弔いの邪魔をして、しつこく引き下がるリアンが邪魔で仕方ないと。
リアンは俺が帰ってくるのを待ってるから、俺が死んだってことで弔おうとするマドリーを憎んでると。
リアンもルシアとかタリエとかベラみたいになっちまったってことね。
やっちまったなこれ。なんか俺の周りにいる人間全員病んでいってる気がするな。
「彼が作りたがっていた『酒に弱い人でも美味しく飲める酒』は、二人で協力して完成させたわ。あの酒は、アシェルの悲願だったもの。思えば私達が最後に協力したのは、あの時だけだったのかしら」
……そうだったな。
王都の買い物帰りに、確かあの酒を見つけたんだった。確かに完成品で、二つの家の名前が書かれてて、説明には俺の求めていた内容が書かれてて。
だから俺は、てっきり二人がうまく両家をまとめて、俺の願いをかなえてくれたものだとてっきり……。
「でも、それ以外は、全て終わったの。もう、関係は最悪よ。もう、修復できない」
……ボスが言ってた「両家のトラブル」って、これのことか。リアンとマドリーの対立が、両家のトラブルになってたのか。家全体の士気が落ちてるのも、統率が取れてねえのも、全部これが原因か。
別にどっちも間違ってねえんだよな。
俺が死んだからそれを弔うべきだってマドリーの考え方はすごく冷静かつ現実的で、しっかり俺が死んだことを受け入れられてるってことだ。いくら邪魔されても俺への感謝を忘れず、死後も俺の想いを形にしてくれてるってことにはこちらこそ感謝しかない。それはどう足掻いたって称賛されるべきだ。
かといってリアンがおかしい訳でもない。いや、本当はおかしいんだろうけど──実際に俺生きてるんだよな。俺自体は普通に次の人生を歩んでるし、そもそも守れもしない約束したのだって俺だし、大事なヤツの嫌な知らせを受け入れきれないって気持ちもよくわかる。俺だってソラナが行方不明ってなった時は色々な手段で情報集めようとしてた。
だからどっちがやってることも間違いでは無いんだよ。
てことは……ああ、何てこった!
じゃあやっぱり、今回も俺のせいじゃねえか!
*
「……話してもらってありがとよ。ネル、行くぞ」
「え? マジで?」
もうこれ以上話させるのはマドリーにだってキツイはずだ。
コイツだって、酒家の俺の死を悔やんでる。それにリアンと和解したことだって忘れてる訳がない。今の苦しくなった現状ばっか考えたって、辛い以外に何があるってんだ。
「マドリー、悪かった。もう二度とここには来ない」
「──何を言って……」
「ネル、さっさと行くぞ。グズグズすんな」
「ちょっと待って、せっかく捕まえたのに! 人質に──」
「いいから! 来い!」
そもそも、長いこと話し過ぎた。
これ以上あの場所に残ってたら、不安に思った護衛がいずれマドリーを探しに来る。そうなったら結局捕まって終わりだ。マドリーだって見逃してくれるはずがねえ。
「ちょっ、アンタ何考えてんの!? あんな金持ち逃がすとか正気!?」
「うるせえ! いいから黙ってついてこい!」
走れ。とにかく走れ。
怒りと悲しみのこもったマドリーの視線が背後から突き刺さってくる気がしたが、振り返れない。振り返ったら、前の俺の名残で何か慰めを言いたくなっちまう。それはダメだ。
とりあえず森の中に突っ込もう。あそこなら誰が入って来ても撒けるし、他のヤツらだってそもそもそんな奥まで追いかけてこれない。
ネルは相変わらず不満を漏らし続けてるが、もう全部無視だ無視。勝手についてきただけのコイツにそこまで割いてる余裕はねえ。
──リアンとマドリーの、バレク家とグロス家の関係が、最悪になってる。
俺が死んだせいで。
俺が約束を守れなかったせいで。
リアンは俺を待ち続けて、マドリーは俺を弔おうとして、二人はぶつかり合って。
全部、俺のせいだ。
「ねえ! いい加減説明してよ! 何なのさっきの!?」
「……説明できねえ」
「は? できないって何それ」
「できねえもんはできねえ」
ネルの舌打ちが聞こえる。
悪いな、でも本当にお前に言ったって分かりっこねえんだよ。これは俺の問題だし、その大前提がちょっと摩訶不思議な現象によるものだし、なんかリアンは拗らせすぎだし。とりあえず、ネルがそれ以上は追及してこないのは助かった。
──とにかく、このままじゃダメだ。
リアンとマドリーの関係を、元に戻さなきゃいけない。
俺が死んだせいでこうなったんだ。だったら、俺が何とかするしかない。
でも、どうやって?
マドリーには顔を覚えられた──しかも命の恩人の墓を荒らした憎むべき存在として。もう今から雇われとしてグロス家に侵入したり、そもそも周囲を無計画にうろつくことだって難しくなった。
じゃあ、リアンに会って「俺だ」って言うか? 「帰って来た、約束を果たしに来た」って言うか? それだと解決する可能性だってあるが、逆に虎の尾を踏む可能性だってあり得なくはない。話で聞くだけでリアンの執着はとんでもないことになってるって分かるんだ。どこの誰とも知らないヤツが兄貴を名乗ったら……いや、マズイ未来しか見えなかった。止めとこう。
──でも、何かしなきゃいけない。何か、方法があるはずだ。
両家の関係を修復する方法が。リアンとマドリーを和解させる方法が──
「……ねえ」
あ、何だ?
そういやお前、話の最中一切遮ってこなかったよな。あんな落ち着きのない、リアンとはまた別ベクトルで抑えきれないヤツだったのに。
「何だ」
「アンタ、なんか……アシェル兄に似てる?」
「……は?」
思わず足が止まっちまった。
は? 盗賊のアシェルと似てるって? そりゃ口調も性格も同じだからな。そういうことか?
「……そりゃ喋り方が変わって、性格が変わったのもあるけど、それ以上に、何となくだけどさ。すごい、後悔してるっていうか。誰かのために何かしなきゃって、焦ってるっていうか。アシェル兄はよくそういう表情してたから」
……?
そんな表情してたつもりはねえぞ? てかお前ってアシェルのこと嫌ってたんじゃねえの?
「あ、でも。アンタがアシェル兄と同じってことじゃないからね。今はとりあえずついてってるけど、調子乗り始めたら寝首搔いて、お宝も全部アタシのものにしてやるから」
「……はいはい」
……ああ、そうだよな。
お前はそういうヤツだよな。ちょっと気分がマシになったよ。
とりあえず、リアンとマドリーを、何とかして和解させる。両家の関係を、元に戻す。
それが、今の俺の──次の目標だ。
感想やご意見をお待ちしていますのでよろしければ……(´・ω・`)
ブックマーク・評価・リアクション等も、可能であればぜひお願いします。大喜びしますので。




