とある少年の呟き
僕の名前はリメル・トリフェ。どこにでもいる普通の学生だ。容姿は可もなく不可もなく、決して不細工ではないかな!
と、そんなことはおいといて、なんと今日は僕のクラスに転入生が入ってくるらしい。他のみんなもそうなように、僕もワクワクしている。性別は聞いていないけど、噂によると僕が所属しているギルド、メリューのマスター様と一緒にいたらしい。どんな強者なのだろうか…。そもそも、なぜそんな強者がこんな平凡な組に?
考えるぶんだけ謎になっていくので、考えるのをやめた。最近はまっている呪術を考える方がよっぽど楽だからだ。
呪術をつくろうとノートを取り出したとき、ちょうど先生が教室に入ってきた。相変わらずのマイペースさ。眠たいのか目を擦りながら、教卓の前にたつ。教卓に突っ伏する。
「おはよーごぜーまーす。」
「お、おはようございます。」
やる気のないその声にクラスの皆がつられて挨拶を返す。先生はそんな皆に「んー。」と生返事をし、突っ伏したまま話し出した。
「今日はー、お前らがー楽しみーなのかはー、知らないけどー。てんにゅー、せいのしょーかいをーするー。」
独特的な喋り方で、なにいってるかよくわかんなかったけど、まあなんとか、辛うじて聞き取れた。おまちかねの転入生の紹介があるらしい。どんな見た目なのか気になるな。僕と同じくらい平凡だったら気軽に話しかけれるし、同じギルドだから仲良くできたら一緒に依頼とかしてみたい。友達いない訳じゃないけど、同い年のこがいないんだよなぁ、メリューには。
あ、でも一人だけいた気がする。メリューの仲で、ギルドマスターの次に偉い地位にいる少年。見たことはない。しかしよく噂を耳にはさむ。その少年は珍しき水の髪と目をもち、あのマスターと対等に戦えるほどの力をもつという。
まあ、そんな少年、いてもこんなところには来ないよねー!今日も忙しい位依頼に見舞われてるはず。
「アスルゥー、入ってこーい。」
だからきっと、違うと笑っていたのが悪かった。
がらりと引き戸式の教室の扉があき、少年が入ってきた。その少年は教卓に突っ伏する先生の近くにたつと、此方を見据えた。不器用に口のはしをあげ、眉を寄せて変な笑顔で笑った。
「あ、ア、アス、アスルと申します!不束ものですが、これからよろしくお願いいたします!」
吃りながら話す少年、アスル君、いや、アスル様の綺麗な水色の髪が、アスル様が頭を下げたと同時にふわりと輝く。
なぜ、なぜここにいる!?氷皇帝様!?
誤字脱字があれば教えていただけたらと思います!




