学校へ通うことになりました②
話によると、人と知り合い、仲を深め、時に厳しく時に優しく指導され、色々なことを経験し、助け合いの精神を学ぶ建物。それが学校らしい。
クラスというものがあって、学年ごとに決まっているらしい。成績や実績で決められ、また、貴族や地位の高い人が最高クラスに分けられるらしい。上からA.B.C.D.E.F。
校舎も学年ごとに別れているらしい。校舎は4階建てで、一階は一年、二階は二年、三階は三年。因みに年齢で分けられるらしく、一年は15~16歳、二年は16~17歳、三年は17~18歳。そして、別館は建物と繋がっている。
うーん、さっぱり分からない!
「アスル君の入るクラスは1年C組だ。」
「悪目立ちしても困るしな、妥協しよう。それにお前はこの世界では珍しい程髪と目の色がにてるからな。」
「水色ってあまり見ない色だっけ?」
俺が討伐依頼でいった地域には少しいた気もする…。あ、でも青みがつよい髪色だった気もする。
唸っていると、マスターが含み笑いをしながら髪を弄ってくるので放っておくと、理事長までも弄ろうとしてくるので若干大人しくしていたら、マスターがその手を払う。どうしてそんなにいがみ合うんだろう。二人とも顔はいいし、喧嘩するけど仲良さそうだし。仲良くすればいいのに。
「いや、たまに居るんだがな、大抵が魔力が少なく、戦闘には向かないんだ。知識が乏しく、頭もよいとは言えない。虐めの対象になることもしばしばある。…やっぱ学校やめるか。」
「まってくれ!君が親だと知れば家族もろくに手を出せない!それに、この子自身の能力も先程味わったが、素晴らしく猛勇だった!誰にも負けないはずだ!その案件は却下させてもらうぞ!」
「はぁあ!?虐められることに心配してるんじゃねえよ!それに気づかずに相手をぼこぼこにしたらどうするんだ!」
「いや、さすがに嫌がらせは分かるから。マスター俺のことなんだと思ってんの?」
「愛息子。」
「そ、そうですかぁ…へええ…。」
熱くなる体。顔が赤くなっていることだろう。不意打ちがうまいマスターの胸を押して距離を少しとり、理事長と向き合う。
「それで、その部屋はどこにあるんですか?」
「おや、お顔が真っ赤っかだよ。」
「気のせいです!」
「ふふ、可愛らしい。しかし、君が今からいくところは部屋ではなく、教室というんだよ、アスル君。でももう少し待ってね。少ししたら、君のクラスの担任が来るから。」
「たんにん?」
またもや聞きなれぬ単語に眉をしかめる。そんな俺にまたクスクス笑う理事長。分からないことだらけで苦労するな、がっこうって。
此方の顔を見ようとしてくるマスターの顔をつかんで全力で押していると、扉を叩く音が聞こえた。理事長が鼻で笑ったのち、「どうぞ」と扉に向かっていった。
「失礼しやーす。りじちょーってばいちいち僕を見るたびに笑うのやめてくれねーすかねー。」
入ってきたのは紫色の髪をした少年だった。俺より身長が低く、顔も大変可愛らしい。今は憎いものを見たかのように、しかめられている。しかし雰囲気が艶やかで、金の色をした垂れ目が目を引いた。
「まだ見てもないよ。ふふ、さて、アスル君。この子が、ふふふっ、君の担任となる子だ。ふふふ。」
「子供扱いはやめろー。」
「た、たんにん…?」
「ああ、教えてなかったかな。君を教える先生とでもいっておこう。」
「こんななりだけど、僕の魔法は一流なんだぜー。試してみるかー?」
唇を舐めて此方を見下げてくる担任という人。首を横にふって意思を示す。
「ふーん、まあいいーや。僕は君の担任のー、ライヴレル・リューテ、っていうー。まーあ、よろしくー。」
担任って職業だったのか、頭にいれておこう。
「あ、アスルです。よろしくお願いします。最近の話に少しだけ疎いです。」
「少しじゃなくて凄く、だろ。」
「マスター今度二人できっつーい依頼受けにいこうな。」
顔を背けて意思表示するマスターにため息をつくと、自らの水の髪を撫でる。
やっと学校というものを体験できる。昨日まで少し鬱だったけど、ワクワクしてきた。
友達、何人できるんだろう。
誤字脱字があれば、教えてください!!




