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六銘鑑  作者: 朝倉新五郎
ADAM30戦役
6/9

第6話 -脅威の完成-

 ADAM星域で睨み合う両陣営が早期にやってくるであろう戦闘に備えている間にジーン少尉が目覚めた。

 検査の結果脳にほとんど損傷はないが脊椎その他に軽微な損傷が認められるとして、

再生治癒カプセルに入ることとなった。


 鎮静剤と鎮痛剤で朦朧としているジーンに同じ女性士官であるイラーム上佐が付き添い、

説明をして女性用の治癒室へと入っていった。


 そしてジーンがカプセルに入れられてから

 「1週間もすれば復隊出来るからな」

 と言い残し出て行った。



 一方レイはカプセルから出てくるところだった。


 約1ヶ月半の治療が終わったが長期間カプセル内で治療した者が

出てきた時に感じる若干の違和感を取り除くために1週間の安静期間が必要である。

重要情報からも遠ざけられ、回復に専念しなければならない。


 レイが回復室に移されてから2日目にレギオン大尉が見舞いと称してやってきた。


 開口一番

 「えー、ジーン少尉のことで来たのですが、彼女は無事です。

若干の損傷のために現在カプセルに入っていますが、中佐ほどではないのですぐに出てきますよ、

安心して回復に専念して下さい。」

 とレイに言った。


 するとレイは

 「そうか、それは良かった。他に変わったことは?」

 と尋ね、レギオン大尉は

 「今はドタバタの真っ最中で、色々とやってますがね、回復室を出てから中佐自身で確かめて下さいな。」

 と答えをぼやかしたため


 レイもそれを悟り

 「わかった、そうすることにしよう。ジーン少尉の件、教えてくれて感謝する。」と返した。


 「では、用件はそれだけですので。あぁ、あとハルピュイアは思った以上に良い機体ですね。

今は俺も使ってますよ。」


 と言った後回復室を出て行った。



 「さて、艦隊の再編も済み、101旅団も順調に連携が取れるようになってきましたな、

今回はオーウェン少将の用兵家としての実力が出たようです。」


 スクオーラ上級大将はバートン元帥の部屋でキューブの映像を一緒に観ていた。

 「それで、索敵の結果はどうだったかね?」

 スクオーラ提督に尋ねると


 「その件ですが、どうやら向こうも艦隊を立て直したようですが、それ以外に動きは無いようです。

念のためADAM1から29までの宙域全てにも24時間索敵を続けさせていますので、

何か動きがあれば知らせが来るでしょう。

敵もそうでしょうがこちらも時間は欲しいところなので良い知らせということになりますかな。」


 バートン提督に現状をざっくりと報告した。


 「ふむ、それではこちらも少し休ませてもらうとするか。

艦隊の再編成や修理、転属などで将兵の負担が大きかったからな、

索敵は続行し静観することにしようか。」


 バートン提督も司令部とのやり取りや現場への指揮で相当の疲れが蓄積していた。


 「スクオーラ提督にばかり雑務を頼んで申し訳ないが、私も体は一つしか無いものでな、

すまないが頼む。必要があればグレイ・ヴァーデル大佐に用件を伝えてくれ、我が艦隊の上級参謀だ。」

 バートン提督が言うと


 「それには及びません、基幹艦隊の総指揮で彼も忙しいでしょうし、こちらで出来ることは全て我が艦隊で行います。」

 スクオーラ提督が答えた。


 バートン提督は

 「そうか、スクオーラ提督ならば任せても安心出来るので助かる。」

 と言い「まずは順調だな」と一言だけ呟いた。



 オーウェン少将は着実に上がってくる成果に楽しみを見出していた。


 補充パイロットの中に十分に「使える」者達が予想よりかなり多かったためだ。


 ”これならば自由戦闘部隊から人員を回す必要はないな。”と考えた。


 まだ到着していない隊員もいるのだが、現在の隊員全てを新たに作られた大ホールに集め、

ブリーフィングを兼ねて報告を聞くことにした。


 「連日の訓練ご苦労。ラムゼ連隊長、報告を。」

 とオーウェン少将が言うと

 「では、代表して私が」

 カトル・ラムゼ上佐が始めた


 「新規隊員の中には特筆すべき技術を持つものが多くおります。

これらの者を小隊長とし、編隊を構成すれば十分な戦力になると考えられます。

既に元101連隊隊員と互角もしくは凌駕する者も居り、自由戦闘部隊の隊員としてもやれるでしょう。」


 オーウェン少将は最前列に座るクリスティン・イラーム上佐とユアンマッケイン上佐に目をやると、二人共が頷いた。

 「今回の訓練には都合により参加してないが、データを見る限りラムゼ上佐の意見は正しい、

結果的には寄せ集めの部隊となってしまうが、各員ブラックナイツの称号を背負っていることを忘れるな。

我が隊の軍規は比較的緩いが最初からそれに慣れてしまってもらっては困る。

訓練で理解したと思うが101連隊、いや旅団の装備は諸君達が今まで見たことが無いような装備である。

使いこなせないとは言わせんぞ。今後の訓練だが、より実戦的に行うつもりだ、諸君らに逃げ道はない。


クロスランスの描かれたブラックナイツは常に無敵でなければならん、敵に恐怖を与えるものでなければならん。

今後の訓練日程を各連隊長に渡しておくのでそれに従うように。

厳しい訓練だが、実戦よりはマシだ、敵は新規隊員だからといって手を抜いてくれるわけではない。

各員全力で訓練に当たれ、続いて転属してくる者達に追い抜かれるな!」


 と隊員の気持ちを引き締め、ブリーフィングを続けた。



 レイが回復室から出る時が来た。


 同時にジーン少尉もカプセルから出され一旦回復室に入れられた。


 行き違いになってしまったが、レイは自分の部屋に戻ることにした。

 そして、制服に着替え少将の下へと歩いて行った。


 少将が部屋に居ることを確認し

 「レイ・ギャロップ中佐であります。本日復帰しましたので参りました。」

 そう言うと扉が開き少将がレイを見ていた。

 「手ひどくやられたな、体の調子は?」

 と聞かれレイは

 「若返ったと思えるくらい完璧です。すぐにでも戦闘可能なのでいつでも。訓練にも参加します。」

 と答えたが


 少将は

 「そう焦るな、同じく負傷したリン・ヤマサト中尉にも1週間の休暇を与えた、

中佐も少し休め。色々と話があるしな。」



 とレイに前回の戦闘と101旅団について話をし出した。



 少将の話では約700機以上を擁する大部隊になるということだった。


 レイ自身は自由戦闘部隊の20番機に留まると決まっているのだが、

モト少佐の戦死の知らせにはかなりの衝撃を受けた。



 「所詮己は紅蓮の炎の中に居るのだ」と、無神論者であるレイの心を乱した。

 「栄光も勲章も要らぬ、ただ鬼神となりて敵を屠る、出来なければ死神の鎌がこの身に振り下ろされるだけだ」

 自室のベッドに寝転びながら改めて考えていた時に部屋のモニタフォンが鳴った。



 思案中に邪魔が入ったと少々苛立ちながら


 「ギャロップ中佐だが急用か?」

 とそっけなく応えた


 すると「ジーンです、休息中のところごめんなさい」

 と返ってきたので、急いで飛び起き扉を開いた。


 そこにはジーン少尉が申し訳なさそうに立っていた。

 「すまん、カプセルに入っている間の事を少将から聞き、整理していたところだった。入ってくれ。」

 と部屋に招き入れた。


 「ジーン少尉、詳細は聞いている。軽症で済んでよかった。好きな場所に掛けてくれ」と促した。

 「カプセルから出てまだ1日だろう?大丈夫なのか?」

 とレイが訊くと「


 問題はない・・・です。」と言ったきり無言になってしまった。


 「あ、いや、本当に、その、ジーン少尉だとわかっていたらあんな返答はしなかった。」

 と自分でも何を言っているのかわからぬ状態でレイは慌てていた。


 その様子を見てジーン少尉はクスっと笑い

 「助けてくれたお礼を言いたくて来たの」

 とレイを見ながら


 「爆発の衝撃でコクピットの重力緩和装置が動作する間もなく吹き飛ばされちゃったんで、

あの後のことは覚えていなくて、でも中佐が旗艦まで運んでくれたと」と続けた。


 レイは

 「あぁ、丁度目の前で起きたんでとっさにな。俺も補給のために帰還するところだったんだ。」

 と答えた。そうすると

 「ちょっと緊張のせいで疲れちゃいました。横になってもいい?」と訊かれたので

 「緊張?ああ、俺は椅子で構わんよ、少し散らかってるが使ってくれ。」

 と言い、ベッドから椅子へと移った。



 「んー・・・」とジーン少尉が伸びをして、じっとレイの目を見つめてきた。

 「助けられちゃいましたね、中佐。お礼はキスでいいですか?」

 と冗談か本気かわからぬ言葉と態度にレイは心拍が若干上がった気がした。


 「冗談を言いに来たのなら自分の部屋に帰って寝ろ、少尉も休暇をもらったんだろう?」

 と見つめてくるジーン少尉に引きこまれそうになる自分を押さえつけた。


 「冗談じゃないです。私は中佐が好きなんです。

ずっと夢に出てきてました、右肩にF20と書かれた機体が私を受け止めてくれたことを、

何回も何回もです。」


 そして


 「部隊内の恋愛は禁止事項になってないんだから、良いじゃないですか、

いつ死んでもおかしくない状況で・・・だからこそ私だって好きな人と少しでもいっしょにいたいんです」

 と畳み掛けられた。


 そんなに率直に言われて返せる言葉があるだろうか?


 レイも少なからずジーン少尉に好意は抱いていた、が、仲間だと自分に言い聞かせてきたのだ。

 しかし、こうまで言われて断る理由がレイには一切思い浮かばなかった


 「いつ死んでもおかしくない状況か、確かにそうだな。ではこうさせてくれ」

 とレイは少しの間沈黙を置き



 「カリン・ジーン、貴方を私のバディにしたい。貴方だけはこの身が砕かれようと必ず守ろう。この言葉を遠き昔の地球の神々に今誓う。」

 と言い

 ジーン少尉は「お受け致します、喜んで。」と言葉を残して一粒涙を頬に伝わらせた。



 結婚という制度が無くなって久しい。

 この場合のバディとはすなわち伴侶のことであるが契約を行い親しい者の立ち会いのもと公認されるだけの儀式的な意味となっていた。

 「少将が直属の上官だ、俺から頼んでみる」


 とレイが言うと「きっと大騒ぎになるわね、私って部隊以外でもモテてたのよ?」


 ジーン少尉がベッドを飛び出し抱きついてきた。



 レイが少将にジーン少尉との事を伝えると


 「噂にはなっていたが、やっと決心が付いたか、では私が立会人となり公認の儀式を行おう。

早いほうが良いな、呼びたい者は居るか?一応旧連隊の者達には伝えておくが。」

 と少将は嬉しそうに書類を出した


 「実は何部か証明書を手元においてある。これを持って帰りジーン少尉と中佐のサインを書いておけ」

 と目の前に1枚の分厚目の紙を差し出された。


 レイはそれを受け取り


 「では、よろしくお願いします。」

 と言い残して少将の部屋を出、ジーン少尉の部屋へと向かった。


 部屋の前に付くとモニタフォンを鳴らし

 「ギャロップ中佐だが、ジーン少尉は居るか。」

 と言うとすぐにジーン少尉が制服で出てきた。


 「少将に頼んできた。あとこの証明書にサインをして持って戻らねばならん。一度俺の部屋に来てもらえるか。」

 の言葉にジーン少尉は

 「はい!」と答え「さあ、行きましょう、中佐の部屋に。」

 と急かせた。



 歩いてる最中終始嬉しそうな顔で、その笑顔を見ながらレイは

 ”部屋はどうなるんだ、二人部屋に変更になるのか。少々手狭になってしまうな”

 などと考えながら、

 腕にしがみつくジーン少尉を半ば引きずりながら歩いた。



 自分の部屋に到着し

 「2DモニタON。」というと机の上にモニタが現れた。


 続いて「バディ 証明書」というと、画面上に何枚かのサンプルが表示された。

 レイはその中から1枚をタッチすると少将から出された証明書の書式が現れた。


 「ん?」と少し考え

 「ジーン少尉、これで間違って無いな?互いの名前を書き込むだけのようだ」


 するとジーン少尉はムっとした顔で


 「カリン、です。ふたりきりの時はカリンと呼んで下さい」


 と言いながら「私は中佐って呼ぶけどね」と笑った。



 未だに訓練は続いているが、自由戦闘部隊の全員と連隊長3名、その他旅団の整備兵等が集まった。


 「訓練中の各連隊員は来れぬので代表して我々3名が来た」

 ラムゼ上佐が述べた。


 少将が

 「では始めよう。レイ・ギャロップはカリン・ジーンをバディとすることを古の神々に誓うか。」

 と問い「誓います」とレイは応えた。


 「カリン・ジーンはレイ・ギャロップをバディとすることを古の神々に誓うか。」

 と問い「誓います」とジーン少尉は応えた。


 「では本日をもってレイ・ギャロップとカリン・ジーンを互いのバディとする」

 と少将が証明書の立会人の欄にサインし、儀式は終了した。



 「なお、二人にはバディ用の新しい部屋が用意されている、事務官から預かった書面に書いてあるので早目に部屋を移れ」

 と少将は締めくくった。



 二人が荷物を持って部屋に付いた時にレイは

 「こんな部屋が鑑の中にあるとはな、将軍の部屋より大きいんじゃねーか?」

 と言うと

 「いいわねー、バディになるとこんな部屋がもらえるなんて」とジーン少尉は喜んだ。


 「早速だが早目に荷解きをして、原隊復帰の準備をするぞ。ジー・・・カリン」

 とレイは言い


 「そうよね、訓練に参加して私達の腕を見せ付けないと、撃墜されたからって弱いと思われちゃいやだものね」

 と答えた。



 レイとジーン少尉は訓練参加直後にその腕前を見せつけた。

 全隊を2つに分けての大規模戦闘訓練だった。


 飛び回る新規隊員に対してレイが擬似質量エネルギー弾や微弱出力粒子砲、レーザーロック、擬似フレシェット弾等でレイは合計13機の撃墜判定をマークした。

 一方ジーン少尉は合計9機の撃墜判定に2機の大破判定であった。


 これは、参加した全隊員の中で3位以下をトリプルスコアで突き放すこととなった。


 レギオン大尉はその鬼神のような戦いぶりを見て目を白黒させた

 「ヒュー・・・相変わらずの狂いっぷりだねぇ中佐。意識的にスピンさせながら全方向連続射撃とは、あれは誰も真似できねーわ。」



 その日の訓練が終わりブリーフィングが行われた。


 まず少将が

 「本日より自由戦闘部隊員のレイ・ギャロップ中佐とカリン・ジーン少尉が合流した。

この中で二人に撃墜判定された者は多いだろう、トップパイロットの二人だ。

治療明けであの戦果を出したが、全員に彼らのような働きは求めん。

しかし彼らに追いつくことは可能だろう。

特に新規隊員の中には中佐や少尉と同等の才能を持つ者が居ることは間違いないと言っておこう。」


 と言うと、ざわざわとささやき声が始まった。


 「言っておくが、自由攻撃部隊は単騎戦闘が主体となる。

当然攻撃技能は最重要の必須技術とされるが、何よりも重要なのは危険を察知して撃墜されない能力だ、

それを忘れず訓練に挑め」


 と少将が述べ、戦術訓練や単騎戦闘についての説明が続けられた。


 

 その頃バートン提督に連邦軍司令部から一報が寄せられた。



 「基幹艦隊と打撃艦隊が来るのですか!?」

 スクオーラ提督はバートン提督を前にして冷静を保てなかった。


 「うむ、どうやら司令部は例の白銀の部隊を叩いておきたいようだ。

101連隊の拡充と艦隊の大規模化によって現在ADAM30に駐留する部隊を徹底的に叩くと決めたらしい。」


 スクオーラ提督は

 「それにしても基幹艦隊まで寄越すとは・・・

ADAM30の奪還だけではなく敵艦隊の撃滅も主要任務にしたということですね」

 と作戦内容の変化に気がついた。


 「そうか、現在此処には基幹艦隊、強襲艦隊、機動艦隊の合計9万隻と、守備艦隊8万隻が在る。

そこに7万隻の艦隊を加えると20万隻を自由に使えることになる。

これほどの規模の戦闘はここ数年聞いたことがない。

ではバートン提督、作戦を練っておきましょう。

索敵哨戒機のデータを全て集め敵援軍の可能性を含め考えねばなりません、

先の戦闘ですが敵の司令官は相当な切れ者です、定石が通用しないと最初から考慮しておきましょう」

 と続けた。



 提督たちが戦略と戦術を練っている頃、第101旅団はほぼ完成し

 スコアと元連隊隊員の推薦で各連隊と自由戦闘部隊のメンバーが決められた。


 以前は攻撃に特化した部隊だったが、今後は強固な守備に守られた戦闘を行うことが可能となった。

 FB15シンフォニア100機

 FF13ケンタウロス100機 

 GS8ダイダロスが200機の合わせて400機が加わることになる。

 全て最新鋭機だ。


 特にGS8ダイダロス200機の存在は大きい。防御力に関しては軍最強である。

 これらに新規開発したAXXパックやGXXパックを換装する。

 恐らく以前の連隊の10倍の攻撃力を持つことになるだろう。


 銀河共和国軍にとっては悪夢のような部隊が出来上がった。


 オーウェン少将は「これで完成したな、101連隊改め101旅団か。随分と大所帯になったもんだ。」

 と感慨深く自分の言葉に浸った。


 あとは実戦で試すだけだ。



 一方銀河共和国軍の索敵によりADAM21宙域での訓練の報告がナンセル・ワンダークに届いた。


 その様子を録画したキューブと解析データの入ったキューブをアイドワ・クーン准将に観せた。


 ワンダーク提督は

 「訓練の様子と機体の確認を行ったところ、101連隊と確認出来る機体が約700機に増強されていた。」

 と告げた。


 クーン准将は

 「ブラックナイツが700機?悪い冗談じゃ・・・」

 と言葉をつまらせた。


 ワンダーク大将は

 「これでは数の上でも戦力でも我が方の艦隊規模では勝負にすらならん。

この要塞も守り切れるかどうか・・・考えが甘かったな。下手をすると全滅だ。こんなに早く手を打たれるとは」



 ワンダークは息をつき

 「参ったな、打つ手を考えるか」と肩を落とした。


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