詩人
生まれて周りを見回したときに
絶望しかない場合は
絶望の人生になる
オナニー以外したことなし
笑うときも一人で笑う
まただ
よく出来た不運
生ける自虐という
とうに終わった時代を
止まったままで歩くふり
普通は生まれると希望しかなく
希望に満ちた人生になる
個性とかいう欠点とは
死ぬまで無縁の幸福
生まれて周りを見回して
絶望しかないとき人は
絶望の人生を歩む
性行為は一人でするもの
笑うときも一人で笑い
面白いことも一人で面白がる
孤独ぼっち当たり前
ありがたいことに
そういうのは短命で済む
「また、よく出来た不幸」という
お笑いを繰り返して
「絶望と戦うことにこそ意味がある」とか
「苦労した方が将来実になって偉い」とかの
昭和の化石たちの遠吠えが聞こえる
最近は、かすれきって消えてしまったが
そんなもの最初から無いほうがいい
人類は進歩し、もう気休めという無駄を
もてあそぶ必要はない
40年間やった結果がそれ
還暦を過ぎれば
肩の骨がボキボキ鳴るような
こんな体が壊れるくらいの休みは取れるだろう
あと数年で終わるなら
それまで詩でも書いていればいい
若いころに書いて、くだらないと封印した、
「一人で苦しみ続けて死ね それが詩人だ」という詩は
いま思えば間違いではなかった
楽しいことくらいあったろ オナニーとか
出来なくなったら生きる意味がないので
きっと早く終わるだろう でも
このまま終わっていいのか詩人




