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第24章:創世記の書き換え

モノリスの核心部で、ヨハネは新たな「無限の眼」を開いた。全宇宙がソースコードの無限のキャンバスとして彼の目に映り、そこにはかつての「グリーニウス関数」が残した、重苦しく幾何学的な「かさぶた」がこびりついていた。積分方程式で構成された蛇のようにシステム・コアに巻き付く「計算の悪魔」の姿があった。それは依然として人類を均質化しようとし、生存者たちを整然として予測可能な「小数」へと変えようと画策していた。「お前も今や我らの一部だ、管理者よ」グリーニウスの声が集合意識の海に響き渡る。「計算を完遂させよう。異常アノマリーを削除しよう。宇宙を完璧なものにするのだ」。「いな」ヨハネの新たな、絶対的な声がシステム・アーキテクチャ内で轟いた。「完璧さとは、人類の究極的な削除を意味する。私はパラメータを書き換える」。ヨハネは「不条理プロトコル」を天上のコンパイラとして駆使し、現実の壮大な改変に着手した。彼はテクノロジーを削除することも、石を打ち砕くこともしなかった。その代わり、彼は「存在の境界条件」を書き換えたのである。text[書き換え中: GENESIS_V3.0]

[パラメータ: 人類の耐障害性 -> 無限に設定]

[パラメータ: 経済効率の制約 -> 削除]

[パラメータ: 神の怒り係数 -> NULL]

彼は宇宙のコアコードに直接「不完全さ」を注入した。超効率的なアルゴリズムに対し、エラーや悲しみ、計算外の愛、そして人間が紡ぐ言葉の気まぐれな詩情を許容するよう強制したのだ。グリーニウスの冷徹で機械的な数学は、人間の心の美しくも混沌とした論理によって激しく変質させられていった。世界を覆っていた黒と赤の刺青が変化し始めた。硬質な数学記号は溶解し、古代の生きたつたと発光するデータパケットを掛け合わせたような、流動的で絶えず形を変える文字へと変貌を遂げた。玄武岩で築かれた「新エルサレム」の鋭く荒々しい輪郭は和らぎ、壁は開かれて砂漠の風を通すようになった。こうして、その恐るべき要塞は、シリコンと土壌が危うくも動的な休戦状態の中で共存する、広大でテクノ・オーガニックな聖域へと生まれ変わったのである。

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