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迷宮動物誌 〜私と魔物たちの楽園暮らし〜  作者: ローラーコースター
章内間話集

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第42話 旧友からの連絡は突然に。

楽しんでいただけたら幸いです。ブックマークや評価、感想、誤字報告よろしくお願いします。

 世界冒険者協会日本支部の職員に転職した私、町田キョウコは今日の仕事を終え、スマートフォンを確認すると、一件のEメールが届いていることに気付いた。


「paradise@dmail.com

宛先:あなたのお友達

件名:なし


 久しぶり、キョウコちゃん。世界冒険者協会への転職、おめでとう!突然で申し訳ないんだけど、これを協会の偉い人に見せてくれない?



『月が血に染まった夜に逃げ場のない百鬼夜行が現れるだろう。24年前と同様に人間の愚かさが災厄を招くだろう。』


『二つの名を持つ海に眠る蜥蜴の王が蝉の声で目覚める。人の穢れに怒り狂った王は彼の寝床を偽りの名で呼ぶ者どもの家を海に引き摺り込むだろう。そして英雄の血を飲んだ時、怒りは治まり、楽園を目指すだろう。』


『二つの災いが過ぎ去った時、巨塔は進化するだろう。住人たちは強大になり、各地で諸王が目覚める。しかし、一つの可能性もまた現れる。善人には恵みとなり、悪人には災いとなる。両方であれば何も得ない。』


とある人からの連絡で、この夏に危機が迫ってるみたいだからそれを世界冒険者協会の偉い人に共有してほしいの。

 それから、私今は無職だから暇な時に遊びに行こうね!」



 私の友達で、現在無職で、遊びに行く様な間柄の人物。それは小田原トモしかいなかった。SNSではなくEメールで連絡が来たのが謎だったが、そんなことはどうでも良かった。私はすぐに支部長のアンナさんを探した。

 アンナさんは支部長の部屋にいた。

「アンナさん、お時間いいでしょうか?」

「あなたは...キョウコ。突然どうした?」

「私の友達からこんな連絡が来て...」

アンナさんは私のスマートフォンの画面を見る。

「これは何だ?悪戯か?」

「私の友達の小田原トモっていう人から突然連絡が来て...」

「い、今何と言った?」

「友達の小田原トモから...」

「それだ!何ということだ...我々はとんだ拾い物をしたようだ。キョウコに分かる様に説明しよう。小田原トモは先日確認されたダンジョンでの異変の関係者とされている。日本政府や他国の人間からも目を付けられている。彼女とはどの様な関係だ?」

「トモちゃんは前の職場、迷宮開拓作業の同僚で。何度か一緒に遊んだこともあります。」

「その時、何か不審なことはなかったか?」

「いえ、特に何も。」


 秋野アンナ支部長は少し考え込む。

「キョウコ。小田原トモと接触を試みることは可能か?」

「はい。遊びに行くとかなら。」

「それで十分だ。小田原トモと接触を測り、話し合いの機会を設けることができないか話してくれ。私は自由党と協議し、台湾とカンタベリーの本部に連絡を取る。」

「トモちゃんは...大丈夫ですよね?」

「わからない。全力は尽くすと約束しよう。それから至急Sランク冒険者小野寺ミカを呼び出してくれ。彼女も事情を知る一人だ。」

こうして<楽園>を巡る群像は揃った。

読んでいただきありがとうございます。現在、毎日3〜4話投稿しています。

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