第34話 精霊たちがやってきた!
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私が全ての連絡先に占いの解読の依頼を送ると、突然ホログラムは飛び出て来た。
『精霊たちが三階層に住み着きました。』
精霊?サトリワシが信仰しているのも精霊だった気がするし、気のせいな気もする。ヘルメスに聞いてみよう。
「ねえヘルメス、精霊って何?今<楽園>の三階層にいるらしいんだけど。」
「ほう、それは良かったな。儂も知識として知ってる程度だが、精霊とは自然の力そのもの。自然が気まぐれである様に、精霊も気ままに旅をし続けるのだ。」
「何となく分かるような?まあ三階層に行けば分かるか。」
私は三階層に転移する。
三階層のサバンナに生えている大木たち、名前が精霊樹なので、精霊は恐らく木の近くにいるはずだ。私はバステトに乗って三階層の最寄りの精霊樹に向かう。すると、精霊樹は緑色に輝いており、樹液が溢れ出していた。私が精霊樹の側に行くと、木の葉っぱから一滴の雫が零れ落ちる。その雫は地面に落ちると、スライムの形になった。
「あなただぁれ?」
そのスライムには口があり、日本語を話した。
「私はトモ、小田原トモ。このダンジョンのマスターだよ。」
「あなたがここのマスターなのね。僕は精霊。前から住みやすそうな場所があると思って見ててて、中に入れたから仲間と一緒に勝手に住み着いちゃったけど大丈夫だった?」
「この木に住んでる魔物はいないから大丈夫だよ。」
「よかった〜。ただで住むのは申し訳ないんだけど、何かお願いはある?」
「特にないかな。」
私がそう言うと、精霊は少し困った様なたたずまいになってしまった。
「では<楽園>の資源を倉庫に運んでもらってはどうでしょう?」
そうバステトが言う。確かに研究者のシードルもその方が楽なはずだ。
「じゃあ、五階層の研究所にいるシードルと相談してこのダンジョンの資源を集めてくれる?」
「了解〜。皆にも伝えておくね〜。それからこれ、お近づきの印にあげる。」
そう言うと、精霊は光の玉を私に渡して来た。私がそれに触れると、光の玉は私の中に溶け込んでゆき、手のひらに紋章が現れた。
[精霊の加護] : 精神攻撃を無効にする印。地上でも霊的存在が見える様になる。
精神攻撃、そんなものあったんだ。と言うか、霊的存在って実在したんだ。最早、私は<楽園>の神秘に関しては深く考えない様になっていた。
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